高卒でも公認会計士になれる!合格率・就職・勉強法を完全解説

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公認会計士試験

「高卒でも公認会計士になれるの?」

こんな疑問を持ちながら、どこか諦めかけていませんか?

難関資格と聞けば、「どうせ有名大学を出ていないと無理だろう」と感じてしまうのは、無理もないことです。

医師や弁護士など、ほかの難関国家資格は大学・大学院を卒業しなければそもそも受験すらできません。だから公認会計士も同じだと思い込んでいる方が多いのは、当然かもしれません。

でも、実はそれは大きな誤解です。

公認会計士試験には、学歴・年齢・国籍による受験制限がいっさいありません

高卒はもちろん、中卒でも、高校在学中でも受験できます。毎年の合格者のなかには、高卒で挑戦し見事に合格した方が確実に存在しています。

とはいえ、「受験できる」と「合格できる」「就職できる」はまた別の話。

「高卒だと合格率はどのくらい?」「監査法人に就職できるの?」「大卒と比べて不利になる場面はある?」——こうした疑問はまだ残るはずです。

この記事では、高卒から公認会計士を目指すすべての疑問に答えます。合格率の最新データや大卒との違い、おすすめの勉強法と予備校選び、合格後の就職先・年収まで、必要な情報をこの一記事にまとめました。

読み終えるころには、「自分にも本当に目指せるかもしれない」という具体的な道筋が見えているはずです。学歴という壁を、一緒に取り除いていきましょう。

記事の執筆者

会計ラボ
会計ラボ

・年間300人以上の大学生に簿記を教える大学教員。

・日本人の会計リテラシーを高めるを理念に、会計ラボを運営中。

公認会計士合格者の60%CPA会計学院出身です。

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  1. 高卒でも公認会計士になれる?結論から言えば「なれる」
    1. 公認会計士試験に学歴・年齢制限はない
    2. 2006年以前は受験資格があった(制度変更の背景)
    3. 他の三大国家資格との受験資格比較
  2. 高卒者の合格率・合格者数データ(最新版)
    1. 高卒者の合格率は何%か(過去5年の推移)
    2. 合格者全体に占める高卒の割合
    3. 「合格率が低い」をどう解釈すべきか
  3. 高卒と大卒で何が違う?公認会計士試験における比較
    1. 試験内容・科目・難易度は学歴で変わらない
    2. 大卒が「有利」と言われる理由と実態
    3. 商業高校・簿記経験者は有利か
  4. 高卒で公認会計士を目指すメリット・デメリット
    1. メリット①:早く実務キャリアをスタートできる
    2. メリット②:大学費用を節約してその分を学習費用に充てられる
    3. デメリット①:大学の経済・法律知識なしで始める難しさ
    4. デメリット②:勉強時間の確保(社会人・フリーターの現実)
  5. 大学進学 vs 公認会計士直接受験——どちらが正解か?
    1. 大学に進学してから受験するルート
    2. 高卒後すぐに予備校に通うルート
    3. 働きながら・フリーターからのルート
    4. ケース別おすすめ選択肢(年齢・資金・目標別)
  6. 高卒が公認会計士試験に合格するための勉強法
    1. 必要な勉強時間の目安(3,000〜5,000時間)
    2. 独学 vs 予備校通学 vs 通信講座——高卒者に向くのはどれか
    3. 簿記2・3級から始めるステップアップ学習法
    4. 主要予備校・通信講座の費用比較(CPA・TAC・クレアール・スタディング)
  7. 合格後の流れ——公認会計士として登録するまでの道のり
    1. 試験合格=即「公認会計士」ではない
    2. 実務経験2年・実務補習・修了考査とは
    3. 高卒でも登録要件をクリアできるか
  8. 高卒で公認会計士になった後の就職先・年収
    1. 監査法人への就職は高卒でも可能か
    2. 四大監査法人 vs 中小監査法人——学歴の影響の差
    3. 監査法人以外の就職先(一般企業・コンサル・独立開業)
    4. 高卒公認会計士の年収はいくらか
  9. 昇進・出世・キャリアに学歴は影響するか
    1. 監査法人での昇進と学歴の関係
    2. 独立開業後は学歴が関係ない理由
    3. 「実力主義」のリアルと学歴の残影
  10. 高卒で公認会計士を目指した人のリアルな体験談
    1. 働きながら合格したケース
    2. 高校卒業後すぐに受験した若手合格者のケース
    3. 合格までに何年かかったか(現実的な期間感)
  11. よくある質問(FAQ)

高卒でも公認会計士になれる?結論から言えば「なれる」

難関国家資格と聞くと「大卒じゃないと受験できないのでは?」と思う方も多いでしょう。しかし、公認会計士試験はその心配が不要な資格です。

公認会計士試験に学歴・年齢制限はない

公認会計士・監査審査会(金融庁)の公式Q&Aには、次のように明記されています。

「受験資格の制限はありません。年齢、学歴、国籍等にかかわらず、どなたでも受験することができます。」
——公認会計士・監査審査会「公認会計士試験に関するQ&A」

つまり、高卒はもちろん中卒でも、高校在学中でも受験できます。「指定学部の卒業による科目免除」といった制度もなく、どんな学歴の人も完全に同じスタートラインに立てるのが、公認会計士試験の大きな特徴のひとつです。

2006年以前は受験資格があった(制度変更の背景)

実は、2006年以前の旧制度では受験資格が設けられており、誰でも受験できるわけではありませんでした。しかし、2006年度(平成18年度)の制度改正によって受験資格の制限が撤廃され、以降は学歴・年齢・国籍を問わず挑戦できる資格になっています。

現行制度の公認会計士試験は「短答式試験(マークシート)」に合格したのち「論文式試験(記述式)」に進む二段階構成です。どちらの試験も、学歴による有利・不利はありません。

他の三大国家資格との受験資格比較

公認会計士は「三大国家資格」のひとつとして知られています。ほかの2資格と受験資格を比べると、その違いは一目瞭然です。

資格受験資格
公認会計士制限なし(誰でも受験可)
医師(医師国家試験)医学部・医科大学を卒業(6年制課程)
弁護士(司法試験)法科大学院修了 または 予備試験合格
税理士大学3年次以上で特定単位修得、または日商簿記1級合格など

医師・弁護士は大学院レベルの学歴が事実上必須ですが、公認会計士はそういった制限がまったくありません。三大国家資格のなかで、高卒から最短でチャレンジできる唯一の資格です。

高卒者の合格率・合格者数データ(最新版)

「なれる」とわかっても、実際に合格できるのかが気になりますよね。公式データを見ながら確認しましょう。

高卒者の合格率は何%か(過去5年の推移)

公認会計士・監査審査会が毎年発表する「公認会計士試験合格者調」によると、最終学歴が高卒の受験者(願書提出者ベース)の合格率は、例年3〜6%程度で推移しています。

年度高卒出願者数高卒合格者数高卒合格率全体合格率
2021年(令和3年)1,367人75人5.5%9.6%
2022年(令和4年)1,899人76人4.0%7.7%
2023年(令和5年)2,073人95人4.6%7.6%
2024年(令和6年)2,255人102人4.5%7.4%
2025年(令和7年)2,454人78人3.2%7.4%

(出典:公認会計士・監査審査会「令和3〜7年公認会計士試験合格者調」各年PDF)

合格者全体に占める高卒の割合

合格者全体に占める高卒の構成比は、2024年(令和6年)が6.4%、2025年(令和7年)が4.8%です

大学在学・卒業者が合わせて80%以上を占めるのと比べると少ない数字ですが、毎年コンスタントに高卒の合格者が存在することは確かです。

2025年(令和7年)の合格者最低年齢は16歳(公認会計士・監査審査会発表)であり、高校在学中からの合格も現実に起きています。

「合格率が低い」をどう解釈すべきか

高卒の合格率が大卒より低く見えるのには、重要な背景があります。

  • 「願書提出者ベース」の数字であるため、実際に試験を受けた人に対する合格率はもっと高い
  • 高卒受験者には「とりあえず申し込んだ」層が一定数含まれる
  • 本気で勉強した高卒者の合格率は、公表値よりも有意に高いと考えられる

「高卒だから合格できない」は誤解です。適切な学習を継続できれば、高卒でも十分合格を目指せます。

高卒と大卒で何が違う?公認会計士試験における比較

試験内容・科目・難易度は学歴で変わらない

公認会計士試験の科目は以下のとおりです。どれも大学受験の科目(英語・数学・現代文など)とはほぼ重ならないため、高卒者も大卒者も、試験勉強においては基本的に同じスタートラインに立っています。

  • 短答式:財務会計論・管理会計論・監査論・企業法(4科目)
  • 論文式:会計学・監査論・企業法・租税法+選択科目(5科目)

大卒が「有利」と言われる理由と実態

大学の経済学部・法学部では、財務諸表論・会社法・税法などを履修する機会があります。そのため、大卒者はゼロからではなく「少し知っている状態」でスタートできるケースがあります。

ただし、大学で学んだ内容と公認会計士試験の出題水準の間には大きなギャップがあります。大学の授業レベルで試験に通用するほど簡単ではなく、大卒者も予備校でゼロから学び直す人がほとんどです。「大卒なら大幅に有利」とは言い切れないのが実態です。

商業高校・簿記経験者は有利か

商業高校出身者日商簿記2・3級を持っている方は、財務会計論の計算分野で多少のアドバンテージを持てます。

しかし、公認会計士試験の財務会計論は簿記2級とは比較にならないほど深く、それだけで合否が決まるわけではありません。簿記の知識は「入口を少しスムーズにする」程度に捉え、その上で本格的な学習に取り組むことが重要です。

高卒で公認会計士を目指すメリット・デメリット

メリット①:早く実務キャリアをスタートできる

大学4年間を省略して受験に集中することで、早ければ20〜21歳で公認会計士試験に合格し、大卒者よりも早く実務キャリアを始めることができます。監査法人での経験は「年次」で積み上がるため、スタートが早い分だけキャリアの幅が広がります。

メリット②:大学費用を節約してその分を学習費用に充てられる

私立大学4年間の学費は平均で400〜600万円とも言われています。高卒で直接受験すれば、その費用を予備校代(50〜80万円)に充てても大幅なコスト削減になります。合格後は公認会計士として高収入を得やすいため、資金面での合理性も高いです。

デメリット①:大学の経済・法律知識なしで始める難しさ

企業法・租税法などの科目は法的な思考力や用語の理解が求められます。大学で法律や会計を学んだ経験がないと、最初は概念の習得に時間がかかることがあります。予備校や通信講座では基礎からカリキュラムが組まれているため、きちんとした教材を使えば克服できますが、独学では壁を感じやすい部分でもあります。

デメリット②:勉強時間の確保(社会人・フリーターの現実)

公認会計士試験の合格者の半数以上は「学生・専修学校生・無職」で占められています。社会人やフリーターとして働きながら合格を目指す場合、平日2〜3時間・休日8〜10時間の学習を2〜3年間継続する必要があり、仕事との両立が大きな壁になります。

大学進学 vs 公認会計士直接受験——どちらが正解か?

高卒後の進路として、「大学に進学してから受験する」か「今すぐ予備校に通う」かで悩む方は多いはずです。どちらが正解かはケースによって異なります。

大学に進学してから受験するルート

このルートのメリットは、学習環境が整い、就職活動の選択肢も広がることです。大学在学中に合格すれば「大卒・会計士合格」という肩書きが得られます。ただし、大学の学費+予備校費用の二重負担が発生し、社会人スタートは26〜27歳ごろになります。

高卒後すぐに予備校に通うルート

費用を最小化しつつ、勉強に集中できる最短ルートです。18〜19歳から受験勉強を始め、2年で合格できれば20〜21歳での就職が可能です。ただし、「万が一合格できなかった場合」の後退が大きいため、合格への強い動機付けが必要です。

働きながら・フリーターからのルート

生活費を自分で賄いながら受験するルートです。勉強時間の確保が最大の課題となりますが、「働いた経験」が将来の実務で活きる場面もあります。通信講座(スタディングなど)を活用すれば費用と時間を両立しやすくなります。

ケース別おすすめ選択肢(年齢・資金・目標別)

ケースおすすめルート
18〜19歳・資金に余裕がある・会計士一本に絞りたい予備校に即入学、専業受験生として集中
18〜19歳・大学進学も考えている・将来の選択肢を広げたい大学進学+在学中に受験(W取得ルート)
20代前半・社会人またはフリーター通信講座で働きながら、2〜3年計画
20代後半以降・社会人通信講座+職場の理解を得ながら長期戦

高卒が公認会計士試験に合格するための勉強法

必要な勉強時間の目安(3,000〜5,000時間)

一般的に公認会計士試験合格には3,000〜5,000時間の勉強が必要とされています。1日8時間勉強しても2〜3年かかる計算です。これだけの勉強量を管理するうえで、計画性と継続力が最大のカギになります。

独学 vs 予備校通学 vs 通信講座——高卒者に向くのはどれか

方法費用目安メリットデメリット
独学10〜30万円(テキスト代)費用が最も安い、自由なペース合格率が極めて低い、挫折しやすい
予備校通学50〜80万円合格実績が高い、仲間ができる費用が高い、通学時間が必要
通信講座20〜60万円時間・場所を選ばない、費用が比較的安い自己管理が必要、質問しにくい場合も

高卒者へのおすすめ:基礎からしっかり学べる予備校通学が最も合格率が高い。資金に制限がある場合は合格実績の高い通信講座(スタディング)が費用対効果に優れています。

簿記2・3級から始めるステップアップ学習法

会計知識ゼロから公認会計士を目指す高卒者には、次のロードマップがおすすめです。

  1. Step1:日商簿記3級取得(2〜3か月)——会計の基礎概念を身につける
  2. Step2:日商簿記2級取得(3〜6か月)——財務諸表の仕組みを理解する
  3. Step3:公認会計士予備校の入門講座——試験全体像を把握し本格学習へ移行
  4. Step4:短答式試験対策(1〜1.5年)——4科目を集中攻略
  5. Step5:論文式試験対策(0.5〜1年)——記述・応用力を磨く

簿記資格は公認会計士試験の「下地作り」として非常に有効です。また、万が一公認会計士試験で挫折した場合も、簿記2級があれば経理・会計職への就職で強みになります。

主要予備校・通信講座の費用比較(CPA・TAC・クレアール・スタディング)

スクール形態費用目安特徴
CPA会計学院通学・通信60〜80万円合格者占有率No.1、合格実績が群を抜く
TAC通学・通信60〜80万円大手資格学校。全国校舎、実績豊富
クレアール通信40〜60万円独自の「非常識合格法」で効率学習
スタディング通信(オンライン)20〜35万円最安水準、スマホで隙間学習に最適

費用負担が大きい場合は、分割払いに対応しているスクールを選ぶか、奨学金や教育ローンの活用も検討してみてください。

合格後の流れ——公認会計士として登録するまでの道のり

試験合格=即「公認会計士」ではない

公認会計士試験に合格しても、その時点ではまだ「公認会計士」を名乗ることはできません。正式な公認会計士登録には、別途3つの要件をすべてクリアする必要があります。

実務経験2年・実務補習・修了考査とは

公認会計士として登録するための3つの要件は次のとおりです。

  1. 実務経験(業務補助等):2年以上
    監査法人や企業の会計部門などで実務に携わる期間。試験合格後に就職することで進められます。
  2. 実務補習:3年間
    日本公認会計士協会が運営する補習所(実務補習所)で、講義・考査・単位取得を行います。
  3. 修了考査の合格
    実務補習の最後に行われる試験。合格率は例年70〜75%程度です。

これらを経て、ようやく「公認会計士」として協会に登録できます。試験合格から登録まで、最短でも約3年かかるのが一般的です。

高卒でも登録要件をクリアできるか

登録要件に学歴は一切関係ありません。高卒で試験に合格し、監査法人に就職して実務を積めば、すべての要件を満たすことができます。高卒であっても登録への道は同じように開かれています。

高卒で公認会計士になった後の就職先・年収

監査法人への就職は高卒でも可能か

結論として、高卒でも監査法人への就職は可能です。監査法人の採用基準で最重要視されるのは「公認会計士試験合格者かどうか」であり、学歴は採用の判断基準にほとんどなりません。監査法人は慢性的な人材不足の状態にあり、合格者であれば積極的に採用される環境が続いています。

四大監査法人 vs 中小監査法人——学歴の影響の差

四大監査法人(有限責任あずさ・EY新日本・デロイトトーマツ・PwCあらた)においても、試験合格者であれば高卒を理由に門前払いされることはありません。ただし、昇進スピードや長期的なキャリアにおいて学歴が「全くの無関係」とは言い切れない側面も残っています。

一方で中小監査法人やコンサル寄りの事務所では、より個人の能力・実績が重視される傾向が強く、高卒会計士が活躍しやすい環境といえます。

監査法人以外の就職先(一般企業・コンサル・独立開業)

公認会計士の就職先は監査法人だけではありません。資格保有者として活躍できるフィールドは多岐にわたります。

  • 一般企業の経理・財務部門:上場企業の管理職・CFO候補として採用されるケース
  • コンサルティング会社:財務デューデリジェンス・M&A支援など
  • 税理士事務所・会計事務所:中小企業の顧問として幅広く活躍
  • 独立開業:公認会計士事務所を開業し、監査・税務・コンサルを提供

高卒公認会計士の年収はいくらか

公認会計士の年収は学歴ではなく、キャリアステージと職場によって決まります。

キャリアステージ年収目安
試験合格直後(スタッフ)500〜650万円
シニアスタッフ(3〜5年目)700〜900万円
マネージャー(6〜10年目)1,000〜1,500万円
独立開業後1,000万円〜(実績次第)

高卒であっても公認会計士として働けば、スタート時点から大卒の一般職社員を大幅に上回る収入を得られます。

昇進・出世・キャリアに学歴は影響するか

監査法人での昇進と学歴の関係

監査法人の昇進は基本的に実力主義です。スタッフ→シニア→マネージャー→シニアマネージャー→パートナーという昇進ラダーは、担当クライアント数・業務品質・審査結果によって決まります。高卒だからといってキャップがかかる仕組みはありません。

ただし、「高卒と東大卒では上司の見る目も違う」という声があることも事実です。これは制度的な壁ではなく「無意識のバイアス」に近いもので、実績を積み重ねることで十分に克服できます。

独立開業後は学歴が関係ない理由

独立開業後のクライアントが評価するのは「この人に任せて大丈夫か」という信頼感と実績です。出身大学や高校は問われることがほぼなく、豊富な実務経験・人脈・専門特化した知識が収入に直結します。高卒の公認会計士が独立後に高収入を得ている事例は珍しくありません。

「実力主義」のリアルと学歴の残影

「監査法人は完全に実力主義」と断言する記事が多いですが、正確には「実力が最重要だが学歴の影響がゼロとは言い切れない」というのが実態です。とはいえ、その影響は年々薄れており、資格取得後のキャリアでハンデを感じる場面は限定的です。高卒でも実力さえ示せれば、十分にトップを目指せる世界です。

高卒で公認会計士を目指した人のリアルな体験談

働きながら合格したケース

実際に高卒・社会人として働きながら合格した方の声では、「毎日の通勤時間をすべて勉強に充てた」「土日は図書館に8時間こもった」という声が多く聞かれます。合格までの平均期間は2〜3年というケースが多く、仕事の繁忙期には勉強時間を削らざるをえない場面もあるとのことです。それでも「合格後に年収が2倍近くなった」という声は、継続の動機付けになるでしょう。

高校卒業後すぐに受験した若手合格者のケース

高校卒業直後に予備校に入学し、2年間の専業受験生として勉強して20歳で合格したという事例も存在します。こうした若手合格者は大手監査法人への就職後、同年代の大卒者よりも早いペースでキャリアを積み上げていくケースが多く見られます。「大学4年間のコスト」を「受験2年間」で取り戻し、さらに先んじる形です。

合格までに何年かかったか(現実的な期間感)

全受験者(学歴問わず)の平均受験回数は3〜4回程度とされています。1回の試験サイクルは約1年のため、合格までに3〜4年かかるのが現実的な目安です。高卒者の場合も同様で、1〜2年での合格は優秀な部類に入ります。「長い道のりになる覚悟」を持ちながらも、ステップを刻んで進めることが大切です。

よくある質問(FAQ)

Q. 高卒で公認会計士試験に合格した最年少は何歳ですか?

A. 公認会計士・監査審査会の発表によると、令和2年度の合格者最年少は18歳でした。高校在学中や卒業直後での合格事例が実際に存在します。

Q. 高卒で公認会計士を目指すなら何歳までに始めるべきですか?

A. 年齢制限はないため「何歳でも遅くない」のが正確な答えです。ただし、合格後の実務経験・補習期間(3年以上)を考慮すると、20代のうちに受験勉強を開始できると、キャリアの選択肢が最大化されます。

Q. 簿記の資格は必須ですか?

A. 必須ではありません。簿記資格なしで公認会計士の勉強を始めることは可能ですし、予備校のカリキュラムもそれを前提に設計されています。ただし、簿記3〜2級を先に取得しておくと、財務会計論の学習がスムーズになります。

Q. 合格できなかった場合の「出口戦略」はありますか?

A. あります。公認会計士の勉強を通じて得た会計知識と簿記資格は、経理・財務職への就職で高く評価されます。また、税理士試験の科目免除制度(論文式試験合格者は税理士試験の一部科目が免除)も利用できます。「失敗しても無駄にならない」挑戦です。

Q. 高卒でも公認会計士として独立開業できますか?

A. できます。独立開業に学歴は関係なく、公認会計士としての登録要件(実務経験2年・実務補習修了・修了考査合格)さえ満たせば、どなたでも独立開業が可能です。


※本記事の合格率データは公認会計士・監査審査会「公認会計士試験合格者調(令和3〜7年)」に基づいています。最新情報は金融庁ウェブサイトをご確認ください。

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