公認会計士の資格を取得すると、就職や転職などに有利になるため、資格取得のために勉強する人もいるでしょう。
ただ、公認会計士の試験は難易度が高く、合格率も10%を切る場合もあるため、不合格になる人も多いです。
そのため、公認会計士を挫折してしまう人も多いのが現実です。
私は年間300人以上の学生に簿記を教えている大学教員です。
この記事ではまず初めに公認会計士を挫折する理由について紹介し、公認会計士を挫折した後にするべきことを解説します。
記事の執筆者
・年間300人以上の大学生に簿記を教える大学教員。
・日本人の会計リテラシーを高めるを理念に、会計ラボを運営中。
公認会計士合格者の2人に1人がCPA会計学院出身です。
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公認会計士を挫折する理由5選
公認会計士の試験は難易度が高いので、合格するのはハードルが高いです。
そのため、公認会計士を挫折してしまう人もいますが、理由について知っておくのは重要です。
代表的な理由は次の通りです。
- 長い勉強時間を確保しなければならない
- 学習内容が難しい
- メンタルが耐えられない
- 勉強を続ける金銭的余裕がない
- 他にやりたいことを見つけた
長い勉強時間を確保しなければならない
公認会計士試験では、長い勉強時間を確保しなくてはいけません。
合格するためには3,000〜4,000時間必要と言われているため、毎日5〜10時間は学習しなくては合格できないと言われています。
そのため、目的やスケジュールをしっかり管理していないと、長期的に膨大な時間を学習に充てるのは厳しい人もいます。
公認会計士の学習時間だけでなく、社会人の方であれば仕事との調整をしなくてはならず、大学生も本来の学業と管理して勉強しなくてはいけないので、相当の覚悟と努力が必要です。
長期的に膨大な量の学習に耐えられず、挫折してしまう人は多いです。
学習内容が難しくてついていけない
公認会計士の試験勉強は量が多いだけでなく、内容も専門的で難しいです。
財務会計論、管理会計論など会計関連の勉強だけでなく、企業法、租税法など法律の勉強も必須です。
計算問題も複雑なものが試験で出題されるため、学習内容が難しくて挫折する人は多いです。
メンタルが耐えられない
公認会計士は勉強するために1人で学習する時間も必要です。
スクールなどに通って学習もできますが、自習する必要もあり、1人で学習する時間の方が長くなるでしょう。
しかし、1人で学習するのは、メンタルに影響が出る可能性も高いです。
スクール以外の時間で分からない部分が出た場合は、自分で調べて解決しなくてはならず、教えてくれる友達もいない場合は、悩みを共有することもできません。
他の友人が遊んでいる時間も自分は学習しなくてはいけないので、メンタルによるストレスが大きくなって挫折してしまうケースもあるでしょう。
勉強を続ける金銭的余裕がない
公認会計士の勉強は働きながらでもできますが、できれば勉強に専念できる環境を設けるのが望ましいです。
実際に合格者の大多数が勉強に専念している大学生であり、そうしたライバルに勝つためには試験勉強に集中して取り組む必要があります。
しかしながら、勉強をするためにはお金がかかります。
公認会計士のスクール代金は60万円~80万円が掛かりますし、その間、勉強に専念する場合は収入も途絶えます。
金銭的余裕がないために勉強が続けられず、公認会計士試験に挫折してしまうケースも多いでしょう。
公認会計士以外の夢ややりたいことを見つけた
公認会計士試験の勉強は2年以上と長期にわたります。
その間に自分の興味関心が変わり、公認会計士試験の勉強以外のやりたいことを見つけることもあるでしょう。
公認会計士の試験勉強を断念し、別の道に進むために勉強を止めるという人もいるかもしれません。
公認会計士を挫折した後に行う選択肢
公認会計士を挫折した後は、どのような選択を行うべきか悩む人もいるでしょう。
公認会計士に合格できない場合は自分の状況によって方向が変わってきます。どのような選択肢があるのか内容を紹介しましょう。
監査法人スタッフなど別の仕事を選んで就職する
公認会計士を挫折した場合、別の仕事を選んで就職する人もいるでしょう。
公認会計士として仕事するためには資格が必要になるため、合格できずに取得できなかった場合は他の仕事に就いて収入を得る必要があります。
就職も年齢が高くなれば不利になるケースがあるため、自分の生活や人生設計によっては公認会計士を諦める必要も出てくるでしょう。
その中で、監査法人は公認会計士の資格が無くても就職できる可能性があります。
資格が必要に思える職業ですが必須ではなく「監査補助者」という立場で公認会計士の指示を受けて作業ができます。
公認会計士を目指す方の中には監査補助者として仕事をしながら資格の取得を目指す方もいるので、関連する仕事に携わりたい場合は就職先として考えてみることもできるでしょう。
また、税理士を目指すこともできます。
税理士は税理士試験に合格しなくてはいけませんが、公認会計士と重複している内容が多く、範囲は狭く難易度は下がります。税理士試験に切り替えて就職を目指すのも1つの方法なので検討してみましょう。
簿記資格がある、簿記を勉強している、前職があるという方は公認会計士試験に挫折しても就職が可能です!
監査法人での就職は公認会計士資格は必ずしも必要ではありません。
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引き続き勉強して資格の取得を目指す
公認会計士の試験に落ちて挫折したとしても、引き続き資格の取得を目指すことも可能です。
公認会計士は難易度が高い資格試験となっており、1回目の受験で合格を勝ち取れる人は極めて稀です。
大体の人は2〜3回ほど受験するのを目標にして学習しているため、試験が不合格であっても引き続き取得を目指すのは可能です。
ただ、引き続き公認会計士を目指す人は勉強方法や計画の立て方などを再度考慮する必要性もあるかもしれません。
公認会計士の試験対策として闇雲に学習しても非効率であって試験対策とならないケースもあります。
また、社会人や大学生であれば日々の仕事や学業などもあるため、試験への学習時間が不足しているケースも十分ありえます。
引き続き学習する場合はスケジュール調整して時間を確保するなど工夫する必要があるでしょう。
別の資格取得を考える
公認会計士の取得を断念する場合、別の資格取得を目指すこともできます。
公認会計士以外に資格はたくさんあるため、需要の高いものに切り替えて合格を目指すなら、就職や転職などでも有利になります。
資格にもいろいろな種類がありますが、例えば日商簿記1級があります。
日商簿記1級は簿記に関して高度な知識の証明になる資格であり、難易度は高いですが公認会計士よりも範囲は狭いです。
また、日商簿記1級の2科目は公認会計士の財務会計論と管理会計論と重複しているため、勉強すれば取得できる可能性が高いので、状況に合わせて目指すことができるでしょう。
また、他にもファイナンシャルプランナーや中小企業診断士などを目指すのもおすすめです。
ファイナンシャルプランナーは住宅ローンや保険、年金、税制、相続などの専門家であり、国家資格になります。
金融面で知識とスキルを証明できるため、不動産会社や証券会社などに就職する際に有利になるでしょう。
中小企業診断士は中小企業の経営課題に関して診断や助言を行う専門家であり、コンサルタントとしての資格です。
資格試験は公認会計士と重複している部分もあり、一般企業を相手にするため需要も高いです。他にも資格はたくさんあるため、別の資格を取得するのに切り替えるのもいいでしょう。
起業を考えてみる
公認会計士の資格を挫折した場合は、別の仕事で起業するのも選択肢になるでしょう。
公認会計士以外でも独立して仕事を行うのは可能です。もちろん、独立するためには一定のスキルや知識、ノウハウなどが必要になるため、別分野として学習する必要もあるでしょう。
ただ、独立による経営は公認会計士の試験への合格ほど、難易度が高いわけではありません。
経営しながら自分で覚えてられる部分もあり、比較的自由に仕事もできるので一定のメリットがあります。
また、上記で紹介したファイナンシャルプランナーなどの資格を取得しておけば、事務所として開業して起業でき生計を立てやすくなるため、前向きに考えてみましょう。
USCPAの資格取得を考えてみる
もし、日本の公認会計士を取得できなくても、USCPAの取得は前向きに検討できる可能性があります。
USCPAはアメリカの各州が認定する公認会計士であり、取得すれば日本でも監査法人や会計事務所、コンサルティングなどで活用できます。
日本の公認会計士よりも難易度が低いと言われているため、もし挫折しても取得を諦められない方はUSCPAに切り替えてみるのも良いでしょう。
ただ、USCPAは英語のコンピュータ試験であるため、英語力が必要になります。試験形式も日本とは異なるので、別対策する必要もあります。
USCPAに効率的に合格するには、予備校に通うのがおすすめです。
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まとめ|公認会計士に挫折した後は切り替えが必要
公認会計士の試験に挫折した際、気持ちを早く切り替えるのが重要です。
挫折して後ろ向きな気持ちになってしまうと何もする意欲がなくなり、時間が過ぎてしまうだけです。
公認会計士以外に取得できる資格や働き方もあるため、他の方法も選択肢として考えておきましょう。
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