公認会計士試験の短答式試験に合格するための勉強時間は?

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公認会計士試験

公認会計士試験の短答式試験がかなり難しいと聞くんだけど、合格するためにどれくらいの勉強時間が必要なの?

公認会計士は資格の中でもかなり難易度が高く、合格率は10%を切ることもあるほど難関です。

そのため、勉強も計画的に行う必要があり、試験対策もしっかり行うべきです。

そして、公認会計士の試験は論文と短答式試験があり、それぞれの科目について学習して対策を立てなくてはいけません。

特に、短答式試験は難易度が高く、受からなければ論文式試験を受験することができません

範囲がかなり広く、足切り点もあるため全体的に満遍なく勉強することが合格の秘訣です。

各科目について合格のための勉強時間の目安を知っておかないと、短答式試験に不合格ということになりかねません。

私は年間300人の学生に会計を教える大学教員です。

今回の記事では合格に必要な短答式試験勉強時間の目安について徹底解説します!

記事の執筆者

会計ラボ
会計ラボ

・年間300人以上の大学生に簿記を教える大学教員。

・日本人の会計リテラシーを高めるを理念に、会計ラボを運営中。

公認会計士合格者の2人に1人がCPA会計学院出身です。

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公認会計士短答式試験の科目別の勉強時間

公認会計士は短答式試験と論文式試験がありますが、まず対策をすべきなのは短答式です

こちらに合格してから論文式を受験するため、ある程度平行して学習も大事ですが、優先度は異なります。

短答式試験は基本的にマークシート形式であり、基本的な知識を選択していくため、全て自分で書いていく必要はありませんが範囲が広いため、的確に学習していく必要があります。

科目は財務会計論、管理会計論、企業法、監査論とありますが、それぞれどの程度勉強すべきなのか把握しておきたい人もいるはずです。

科目別に短答式試験の学習時間の目安を紹介しましょう。

  • 財務会計論 およそ800~850時間
  • 管理会計論 およそ300時間
  • 監査論 およそ200時間
  • 企業法 およそ400時間

財務会計論|800~850時間

財務会計論の勉強時間は大体800〜850時間になります。

財務会計論は短答式試験の科目の中でも計算理論があるため範囲が特に広く、時間をかけて学習する必要があります。

財務会計の計算問題は理論を理解していないと解くことができないため、基本的に理論を先に進めていく必要があります。

しかし、計算が疎かになると混乱してしまうケースもあるため、ある程度並行して学習していくのがおすすめです。

計算が好きな方は、理論問題よりも進めていきやすくなりやすいはずですが、どりちらもバランスよく学習していった方が効率的でもあるため、そのポイントは押さえておきましょう。

また、財務会計には論文式試験もあり、短答式試験とは異なり、基準概念の知識を問われるようになります。

問題の内容は変わるため、混乱しないように分けて学習するようにしてください。

管理会計論|300時間

管理会計論の勉強時間は、大体300時間ほどになります。

管理会計論は簿記2級まで取得している人であれば、一定の内容が含まれているので、少し有利になると言えます。

そして、管理会計論も短答式試験の場合は主に計算問題になっており、中でも原価計算を中心にしているのが特徴です。

原価計算基準を覚えて学習を進めていくのがおすすめですが、理論問題も出てきます

ただ、原価計算基準はテキストでは30ページほどになっており、ボリュームがなく、出題される部分もある程度決まっているのが試験の傾向になります。

原価計算の計算問題が多いので、ポイントを押さえていればしっかり覚えていくことができるはずです。

監査論|200時間

監査論の短答式試験の勉強時間は200時間ほどです。

監査論では計算問題がなく理論問題のみの出題になるため、科目の中ではボリュームが少なく、学習時間も他と比較すると少ないと言えます。

また、理論問題は応用というよりも覚えることが重要になるため、テキストの模試や答練を繰り返し解いていき、傾向を掴むことが重要です。

分からない部分をテキスト監査基準委員会報告書などで調べると十分試験対策をした学習を行えます。

監査基準委員会報告書は、公認会計士・監査法人による財務諸表監査の実務指針を指す。日本公認会計士協会HPに開示されている。

ただ、監査論は実務と直結した科目になるため、実務経験のない受験生にとっては難しく感じてしまい、後回しにしてしまう方も多いです。

疎かにならないように監査論もしっかり内容を覚えるように学習してください。

企業法|400時間

企業法の短答式試験の勉強時間は400時間ほどです。

企業法の場合は会社法や金融商品取引法、商品の一部についての理論問題が提出される傾向があり、範囲がとても広いのが特徴です。勉

強では計算というより暗記が多い科目になるため、監査論と同じく問題集や答練を繰り返して出題傾向と答えを覚えていくのがポイントになります。

また、学習していく際はノートにテキストの内容をまとめない方が良いです。

企業法は問題の範囲が広いため、ノートにまとめてしまうと時間を大きく消費してしまう可能性があります。

多少自分が苦手な部分はまとめるためにノートを使用することができますが、出題傾向を暗記するために学習するのがおすすめなので、効率の良いやり方で進めていくようにしましょう。

論文式試験の勉強時間

短答式試験の学習時間について紹介してきましたが、一応論文試験についても学習時間を紹介しておきます。

論文試験は以下のような科目を学習する必要があります。

・財務会計論 約300時間

・管理会計論 約50時間

・監査論 約80時間

・企業法 約120時間

・租税法 約350時間

・選択科目 約100時間

短答式試験で行った科目の他に、租税法や選択科目も含めて学習していきます。

それぞれの勉強時間の目安はどれも短答式試験と比較すると短い時間になりますが、これは短答式試験の勉強時間に追加的にかかる目安時間を示しています。

楽に思える方もいるかもしれませんが、合格した時期によっては厳しい方もいるはずです。

例えば、5月に短答式試験に合格した人の場合、8月の論文式試験までは3ヶ月ほどしか勉強時間がないので、学習や対策を行うとなれば急ピッチで行う必要があるでしょう。

短答式試験は1年に2回あり12月と5月にありますが、論文試験は1回のみです。このような点を考慮すると、ある程度の期間でみっちり学習する必要が出てくるでしょう。

試験対策で予備校に通う際のポイント

公認会計士の短答式試験は範囲も広く、覚えることも多いので効率的に学習していく必要があります。

独学よりも予備校専門スクールに通って学習する方が効率的です。

実際に合格者のほとんどは資格スクールに通っています。

予備校やスクールに通うときは以下のポイントを押さえて選びましょう。

  • 教材や授業が分かりやすいか
  • デジタル対応しているか

教材や授業が分かりやすいか?

予備校や専門スクールで学習する際は、教材や授業の分かりやすさをチェックする必要があります。

まず、授業の場合は自分が質問したときにしっかり答えてくれるかという点です。

授業が分かりにくく、質問しても自分が欲しかった回答ではない場合、勉強の効率は落ちます。

講師の方が分かりにくいところを丁寧に説明してもらうためにも、クラスの人数や口コミによる評価などをチェックしておくのがおすすめです。

講師が元公認会計士など、経歴を持っているなら指導にも期待できるため、事前にチェックしておくのが良いでしょう。

デジタル対応しているか?

公認会計士の学習のために専門スクールに通うなら、デジタル対応を行っているのかもチェックすべきです。

公認会計士の試験対策では、授業で習った範囲を自宅で復習する機会が多くなるはずですが、範囲が広いため忘れてしまう部分もあるはずです。

その際に教材や授業をネットで再度視聴できるコンテンツやオンラインで質問授業参加できるなどのサービスを提供してくれているなら、学習効率も向上します。

特に、通信の制度が確立されているなら自宅で学習した後に、そのまま自習や復習ができるので時間も節約できます。

この点も踏まえてスクールの選択をしてください。

短答式試験の学習は効率的に行おう

短答式試験はそれぞれ科目ごとの学習時間も長いので、効率的に進めていく必要があります。計算や暗記が多く、出題範囲も広いので独学ではなく専門スクールに通うことも1つの方法です。ぜひ考慮してみてください。

公認会計士合格者の2人に1人がCPA会計学院出身です。

2023年の合格者数786人、合格者占有率は50.9%脅威の合格実績を誇るCPA会計学院

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