公認会計士試験に合格できるのはやっぱりトップの大学の学生?
中堅大学でも合格は狙えるの?
公認会計士は医師・弁護士に並ぶ難関国家資格の1つです。
卒業後に監査法人などへの就職が可能であるため、大学生の間に公認会計士の試験合格を目指す人も多いです。
監査法人はもとより一般企業、金融機関、コンサルティング会社などからの需要も高く、転職にも有利な資格です。
また、公認会計士は高給が約束される点でも人気の資格です。
しかし、試験への合格難易度は高いので、自分の学力によっては心配になる方もいるかもしれません。
特に「中堅大学なのに試験に挑んでも大丈夫なの?」と不安を感じる方もいるはずです。
公認会計士になるのに、大学のレベルなどは関係あるのか内容を紹介しましょう。
私は年間300人以上の学生に簿記を教える大学教員です。
この記事では公認会計士は中堅大学でも合格できるのかについて徹底解説します!
記事の執筆者
・年間300人以上の大学生に簿記を教える大学教員。
・日本人の会計リテラシーを高めるを理念に、会計ラボを運営中。
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公認会計士を目指すのに大学は関係あるの?
公認会計士を目指すときに、所属している大学は関係しているのか気になる方もいるはずです。
結論から言うと、どこの大学にいるのかは関係なく、中堅大学でも公認会計士の試験に合格することは可能です。
ただ、公認会計士を目指すときに中堅大学の実績について気になる学生もいるはずなので、内容について紹介しましょう。
公認会計士の多い大学はどこなのか?
公認会計士の合格者が多い大学は、どこになるのか知っておきたい人もいるはずです。
統計によって順位は変わりますが、上位5位は、
- 1位 慶應義塾大学
- 2位 早稲田大学
- 3位 中央大学
- 4位 明治大学
- 5位東京大学
となっています。
大学としてどれも有名ですが、日本最難関と言われている東京大学が公認会計士の合格者が第一位と言うわけではないため、所属している大学は関係ないと言えるでしょう。
重要になってくるのは試験に合格する学生の数と、周囲の環境が影響してくると考えられます。
例えば、慶應義塾大学の場合は大学生協と資格スクールの連携が強く、受験生をサポートする機関があるので、効果的な計画や交流を提供してくれる環境があります。
早稲田大学も学部や学年に関係なく、日商簿記検定3と2級の指導を受けられる環境が整っていることから、さらに上を目指すために公認会計士受験を検討する生徒も多いです。
このように、合格者が多い大学はサポート体制が整っているのがポイントとも言えます。
学部は関係あるの?
大学だけでなく、どの学部に所属しているのかは関係するのか把握したい方もいるはずです。
公認会計士は様々な学部によって受験する数も異なりますが、データでは経済学部や経営・商学部の卒業生が多いと言われています。
経済学部や経営・商学部では学習する内容が、公認会計士試験で必須の簿記学習に直結している場合があるため、一部の内容を理解している点で受験しやすです。
ただ、理系学部の合格者は少なくありません。
公認会計士の試験では会計関係以外でも、幅広い分野の知識や論理的思考が必要になるため、その点を得意とする学生も受験している傾向があります。
このように公認会計士は所属する学部により、受験する数はは多少影響がありますが、医者や弁護士のように学部に偏っているわけではありません。
基本的にどこに所属していても受験できるので、大きな関係性は無いと言えます。
公認会計士の受験に特化した大学はあるの?
公認会計士に特化した大学なのかは、それぞれ資格試験におけるサポートの有無によって把握できます。
例えば、明治大学は経理研究所を設立しており、通常の大学講義と並行して会計士講座を開講し、学生は公認会計士になるために徹底的なサポートを受けることが可能です。
特別会計研究室では外部の提携専門学校の講座をサポートしてもらえ、学生にとって有利に試験対策を行えます。
また、中央大学でも経理研究所が設立されており、公認会計士講座により試験対策を行えて、さらに多くの学生が利用できます。
研究所では個々による指導や質問制度、予備校と同等の学習サポートが提供されているため、公認会計士を受験するための環境が用意されていると言えるでしょう。
大学によってサポート機関は異なりますが、ある程度準備されているとモチベーションも上がり、効率的な学習を行えるはずです。
中堅大学に所属でも公認会計士の試験で合格するためのポイント
公認会計士を目指すのであれば、試験に合格するために大学は関係ありません。
確かに、大学によってサポート内容は異なり、受験に前向きになる生徒数や効率的に学習できる環境も違います。
合格に有利になる点はいろいろありますが、試験を受ける条件に学歴は関係ありません。
そのため、公認会計士の受験を考えている学生がいるなら、中堅大学などレベルではなく、どう学習すべきかを考える必要があります。
どのように公認会計士を目指すために学習すべきなのかポイントを紹介しましょう。
計画的に勉強のスケジュールを立てる
公認会計士を目指すのであれば、計画的な学習スケジュールが重要になります。
公認会計士は合格するために2,000時間以上の学習が必要といわれています。
大学生の場合は資格試験の勉強だけでなく、学部の学習も行わなくてはいけないため、どちらも疎かにならないように計画的なスケジュールを立てる必要があるでしょう。
ただ、自分の環境によってはスケジュールを立てるのが難しくなるケースもあります。
例えば、所属している学部によってはテストが多く、赤点を取らないように学習しなくてはいけない場合もあります。
また、アルバイトをしながら生計を立てる必要がある学生も、公認会計士を目指すならバランスを取らなくてはいけません。
公認会計士は1年間で合格を考えるなら、毎日試験勉強のために7〜10時間は必要と言われています。
ただ、勉強を始めて1年で合格するのは厳しいと言われている試験であり、大体2年計画で合格を目指す人が多いです。
2年であれば毎日の試験対策の勉強も3〜5時間ほどと短くでき、大学の講義やテスト、アルバイトなどでも学習スケジュールを立てやすくなるはずです。
公認会計士合格のために、まずはスケジュール管理を行ってください。
講座や資格スクールに通って対策を行う
中堅大学や国立大学全てが、資格試験用の機関が設置されているわけではありません。
大体の大学は学部に関するサポート機関はあっても公認会計士専門は無いので、自分で効率的な学習をするための準備をしなくてはいけません。
ただ、公認会計士の試験は専門的な用語や公式、論文など範囲は多岐に渡り、独学で全てをカバーするのは厳しいケースが多いです。
そのため、資格試験対策講座や専門スクールに通って学習することがおすすめです。
公認会計士用の講座はオンラインで見ることができるので、夜間や早朝など自分のタイミングに合わせて計画ができます。
専門のスクールであれば講師が試験対策のために指導してくれるため、分からない問題が出た際も効果的に指導してくれる期待を持てます。
中堅大学など関係なく、専門的なサポートを検討してください。
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粘り強く学習する
公認会計士の勉強は長期的になるため、粘り強さも必要になります。
人によっては毎日の勉強に嫌気が出ることもあるかもしれません。
その際は自分のペースに合わせて適度に休息を取るようにしましょう。
ずっと張り詰めた環境では息苦しくなるため、一周間の内に1日は自由な時間を作るなど、ストレスを溜めないように粘り強く勉強できる環境を整えてください。
公認会計士の合格には中堅も有名大学でも関係ない
公認会計士の試験に合格するのに、大学の中堅や有名は関係ありません。
公認会計士は大学ではなく、自分がどのような学習をするかによって、合格できる可能性も変わります。
ぜひ、どのように勉強するのか今からスケジュールを立てるようにしてください。
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