簿記3級 試算表の練習問題3問|合計残高から決算整理後まで大学教員が解説

本ページはプロモーションが含まれています

Uncategorized

テキストは一通り読んだのに、試算表の問題になると、どの金額をどの欄に書けばいいのか手が止まってしまう…。

そんな不安を感じていませんか?試算表は一つひとつの仕訳が解けても、「集計」と「欄の選び方」でずれやすい論点です。合計と残高の取り違えや転記の集計漏れが1つあるだけで、貸借は合わなくなります。

私は年間300人以上の学生に簿記を教えている大学教員です。このページでは、簿記3級の試算表の練習問題を3問(小問5つ)用意しました。合計試算表・残高試算表・合計残高試算表の基本から、月中の取引を加える合計残高試算表、本試験の第3問形式の決算整理後残高試算表まで、段階的に確認できます。

まずは問1から解き、間違えた問題は解説で「どこで集計がずれたか」を確かめてください。PDFで印刷して解くこともできます。すぐに解きたい方は、下のリンクから問題へ進めます。

問題へジャンプ

※このページは2027年4月1日以降の試験(2027年度適用の出題区分表)に合わせています。2027年度から3級の範囲に加わる定率法を、問3に含めています。

記事の執筆者

会計ラボ
会計ラボ

・年間300人以上の大学生に簿記を教える大学教員。

・日本人の会計リテラシーを高めるを理念に、会計ラボを運営中。

実際の簿記3級試験と同等の模擬問題を無料で手に入れる方法、知りたくないですか?

公認会計士資格スクールのCPA会計学院は最新の簿記3級テキスト・問題集(PDFデータ)と講義動画を無料で配布しています。

問題集には模擬問題が収録されており、試験と同様の問題が解答できます。

無料フルカラーテキスト(全395ページ)、問題集(全326ページ)、解説動画(全12回)がもらえるのはCPA会計学院だけ!

資料請求するだけで、今すぐに簿記3級の勉強が始められます。

無料配布はいつまで続くかはわからないので、気になった人は今すぐ資料請求!

「CPA会計学院のテキスト・問題集の詳細を知りたい」

CPA会計学院の無料テキスト&動画は2,640円相当の価値が…使わないと大損です!

✅ フルカラーテキスト(395ページ) → 「いちばんわかる日商簿記3級の教科書」(定価:1,265円)のPDF版

✅ 問題集(326ページ)+模擬試験収録 → 「いちばんわかる日商簿記3級の問題集」(定価:1,375円)のPDF版

✅ わかりやすい講義動画(全12回) → スマホでサクッと理解できるから、通勤・通学中にも最適

その他無料テキストは以下の記事で紹介しています。

  1. 解く前に1分で確認|試算表の種類と作り方のポイント
    1. 合計試算表・残高試算表・合計残高試算表の違い
    2. 試算表は「仕訳→転記→集計」の結果をまとめた表
    3. 本試験では「決算整理後残高試算表」として出ることが多い
  2. 【簿記3級】試算表の練習問題の無料pdf
  3. 【基本】試算表の作り方を確認する練習問題(問1)の解説
    1. 問1(1) 勘定口座から合計試算表を作る
    2. 問1(2) 勘定口座から残高試算表を作る
    3. 問1(3) 合計残高試算表を作る
  4. 【標準】期中取引がある合計残高試算表の練習問題(問2)の解説
    1. 問2 月中の取引を加えて月末の合計残高試算表を作る
  5. 【本試験レベル】決算整理後残高試算表の作成(問3)の解説
    1. 問3 決算整理前残高試算表から決算整理後残高試算表を作る
  6. 試算表でよくある間違い5つ|大学教員が見てきたつまずき方
    1. 合計と残高を取り違える
    2. 貸方残高の勘定を借方に書いてしまう
    3. 同じ勘定への転記を集計し忘れる
    4. 前月までの合計に今月の取引を足し忘れる
    5. 決算整理で新しく出てくる勘定を書き漏らす
  7. 採点の目安と次に解く問題
    1. 正解数別のおすすめ復習ルート
  8. 試算表の練習問題に関するよくある質問
    1. 合計試算表・残高試算表・合計残高試算表はどれを覚えればいいですか?
    2. 本試験の第3問では試算表がどのように出題されますか?
    3. 試算表の貸借が合わないときは、どこから確認すればいいですか?
    4. 2027年度の改定で試算表の問題は変わりますか?

解く前に1分で確認|試算表の種類と作り方のポイント

合計試算表・残高試算表・合計残高試算表の違い

種類書く金額
合計試算表各勘定の借方合計と貸方合計をそのまま書く
残高試算表借方合計と貸方合計の差額(残高)を、多いほうの側に書く
合計残高試算表合計と残高の両方を1枚にまとめる

どの試算表でも、借方の合計と貸方の合計は必ず一致します(貸借平均の原理)。

試算表は「仕訳→転記→集計」の結果をまとめた表

試算表は、仕訳を勘定口座に転記し、勘定ごとに集計した結果を一覧にした表です。解くときも、この順番を崩さないことが正確さにつながります。

本試験では「決算整理後残高試算表」として出ることが多い

近年の本試験の第3問は、決算整理前残高試算表と決算整理事項から、精算表・財務諸表・決算整理後残高試算表のいずれかを作る形式が中心だと、予備校などの分析で整理されています。試算表の練習は、この第3問の土台になります。

【簿記3級】試算表の練習問題の無料pdf

試算表の練習問題PDFをお配りします。試算表の問題は表への記入が多いので、印刷して解くのがおすすめです。

解答用紙をダウンロードして印刷すると本番のように練習問題を解くことができます。

解答はこちら

↓

↓

↓

↓

↓

↓

↓

↓

【基本】試算表の作り方を確認する練習問題(問1)の解説

問1 次の資料に基づき(1)から(3)の設問に解答しなさい。なお、商品売買は三分法で処理する。

資料 当月の勘定口座(カッコ内は相手勘定)

勘定借方の記入貸方の記入
現金(資本金)300,000
(売上)150,000
(仕入)80,000
(普通預金)120,000
普通預金(現金)120,000
(売掛金)260,000
(買掛金)180,000
売掛金(売上)420,000(普通預金)260,000
買掛金(普通預金)180,000(仕入)310,000
資本金(現金)300,000
売上(現金)150,000
(売掛金)420,000
仕入(現金)80,000
(買掛金)310,000

問1(1) 勘定口座から合計試算表を作る

資料にもとづいて、合計試算表を作成しなさい。なお、空欄①〜⑬には金額を記入すること。

借方合計勘定科目貸方合計
(①)現金(②)
(③)普通預金(④)
(⑤)売掛金(⑥)
(⑦)買掛金(⑧)
資本金(⑨)
売上(⑩)
(⑪)仕入
(⑫)合計(⑬)

解答を見る

借方合計勘定科目貸方合計
①450,000現金②200,000
③380,000普通預金④180,000
⑤420,000売掛金⑥260,000
⑦180,000買掛金⑧310,000
資本金⑨300,000
売上⑩570,000
⑪390,000仕入
⑫1,820,000合計⑬1,820,000

解説を見る

▼考え方の手順

  1. 勘定ごとに、借方の記入をすべて足して借方合計、貸方の記入をすべて足して貸方合計を出します。例:現金の借方は300,000+150,000=450,000、貸方は80,000+120,000=200,000です。
  2. 合計試算表では、差額を出さずに合計額をそのまま書きます。
  3. 最後に、借方合計の列(1,820,000)と貸方合計の列(1,820,000)が一致することを確かめます。

▼よくある間違い(なぜ間違えるか)

  • 現金の欄に、差額の250,000を書いてしまう。「試算表=残高を書くもの」と思い込んでいるためです。表の見出しが「合計」か「残高」かを、最初に確認しましょう。
  • 売上の貸方合計を420,000だけにしてしまう。記入が2つある勘定で、1つ目を見落とすミスです。記入が複数ある勘定は、足した数に印を付けながら集計します。

▼関連する無料テキスト・問題

基本問題を間違えた人は一度講義動画などで内容を復習するのがおすすめです。

公認会計士資格スクールのCPA会計学院は最新の簿記3級テキスト・問題集(PDFデータ)と講義動画を無料で配布しています。

問題集には模擬問題が収録されており、試験と同様の問題が解答できます。

無料フルカラーテキスト(全395ページ)、問題集(全326ページ)、解説動画(全12回)がもらえるのはCPA会計学院だけ!

資料請求するだけで、今すぐに簿記3級の勉強が始められます。

無料配布はいつまで続くかはわからないので、気になった人は今すぐ資料請求!

「CPA会計学院のテキスト・問題集の詳細を知りたい」

問1(2) 勘定口座から残高試算表を作る

資料にもとづいて、残高試算表を作成しなさい。空欄①〜⑯には金額を記入し、残高がない側の欄は空欄とすること。

借方残高勘定科目貸方残高
(①)現金(②)
(③)普通預金(④)
(⑤)売掛金(⑥)
(⑦)買掛金(⑧)
(⑨)資本金(⑩)
(⑪)売上(⑫)
(⑬)仕入(⑭)
(⑮)合計(⑯)

解答を見る

借方残高勘定科目貸方残高
①250,000現金②
③200,000普通預金④
⑤160,000売掛金⑥
⑦買掛金⑧130,000
⑨資本金⑩300,000
⑪売上⑫570,000
⑬390,000仕入⑭
⑮1,000,000合計⑯1,000,000

解説を見る

▼考え方の手順

  1. 勘定ごとに、借方合計と貸方合計の差額を出します。例:現金は450,000−200,000=250,000です。
  2. 借方合計のほうが大きければ借方残高、貸方合計のほうが大きければ貸方残高として書きます。買掛金は180,000−310,000で貸方が130,000多いので、貸方残高130,000です。
  3. 借方残高の合計(1,000,000)と貸方残高の合計(1,000,000)が一致することを確かめます。

▼よくある間違い(なぜ間違えるか)

  • 買掛金の130,000を借方残高の欄に書いてしまう。差額の計算に集中して、どちらの側が多いかの判断を飛ばしてしまうためです。資産・費用は借方残高、負債・純資産・収益は貸方残高になるのが原則なので、勘定の種類から書く側を確認できます。
  • 合計の1,000,000を、(1)の1,820,000と同じになるはずだと考えて混乱する。合計欄と残高欄では、表全体の合計額が違うのが当然です。一致すべきなのは、同じ表の借方と貸方です。

▼関連する無料テキスト・問題

基本問題を間違えた人は一度講義動画などで内容を復習するのがおすすめです。

公認会計士資格スクールのCPA会計学院は最新の簿記3級テキスト・問題集(PDFデータ)と講義動画を無料で配布しています。

問題集には模擬問題が収録されており、試験と同様の問題が解答できます。

無料フルカラーテキスト(全395ページ)、問題集(全326ページ)、解説動画(全12回)がもらえるのはCPA会計学院だけ!

資料請求するだけで、今すぐに簿記3級の勉強が始められます。

無料配布はいつまで続くかはわからないので、気になった人は今すぐ資料請求!

「CPA会計学院のテキスト・問題集の詳細を知りたい」

問1(3) 合計残高試算表を作る

資料にもとづいて、合計残高試算表を作成しなさい。すべての空欄に金額を記入し、金額が入らない欄は空欄とすること。

借方残高借方合計勘定科目貸方合計貸方残高
現金
普通預金
売掛金
買掛金
資本金
売上
仕入
合計

解答を見る

借方残高借方合計勘定科目貸方合計貸方残高
250,000450,000現金200,000
200,000380,000普通預金180,000
160,000420,000売掛金260,000
180,000買掛金310,000130,000
資本金300,000300,000
売上570,000570,000
390,000390,000仕入
1,000,0001,820,000合計1,820,0001,000,000

解説を見る

▼考え方の手順

  1. 内側の2列(借方合計・貸方合計)に、(1)の合計試算表の金額を書きます。
  2. 外側の2列(借方残高・貸方残高)に、(2)の残高試算表の金額を書きます。
  3. 合計の列どうし(1,820,000)、残高の列どうし(1,000,000)が、それぞれ一致することを確かめます。

▼よくある間違い(なぜ間違えるか)

  • 合計の列と残高の列を逆にしてしまう。合計残高試算表は「外側が残高、内側が合計」です。勘定科目に近いほうが合計、と覚えておくと迷いません。
  • 資本金や売上の貸方残高欄を空けてしまう。記入が貸方だけの勘定は、合計額と残高額が同じになります。両方の欄に書きましょう。

▼関連する無料テキスト・問題

基本問題を間違えた人は一度講義動画などで内容を復習するのがおすすめです。

公認会計士資格スクールのCPA会計学院は最新の簿記3級テキスト・問題集(PDFデータ)と講義動画を無料で配布しています。

問題集には模擬問題が収録されており、試験と同様の問題が解答できます。

無料フルカラーテキスト(全395ページ)、問題集(全326ページ)、解説動画(全12回)がもらえるのはCPA会計学院だけ!

資料請求するだけで、今すぐに簿記3級の勉強が始められます。

無料配布はいつまで続くかはわからないので、気になった人は今すぐ資料請求!

「CPA会計学院のテキスト・問題集の詳細を知りたい」

【標準】期中取引がある合計残高試算表の練習問題(問2)の解説

問2 月中の取引を加えて月末の合計残高試算表を作る

問2 当社(会計期間:×6年4月1日〜×7年3月31日)の資料1と資料2にもとづいて、×7年3月31日の合計残高試算表を作成しなさい。すべての空欄に金額を記入し、金額が入らない欄は空欄とすること。

資料1 ×7年2月28日の合計試算表

借方合計勘定科目貸方合計
1,850,000現金1,620,000
6,400,000普通預金3,657,000
4,300,000売掛金3,650,000
980,000クレジット売掛金820,000
1,200,000電子記録債権900,000
240,000繰越商品
600,000備品
2,950,000買掛金3,420,000
120,000未払金120,000
150,000所得税預り金165,000
200,000借入金1,000,000
資本金3,000,000
繰越利益剰余金520,000
売上6,900,000
4,100,000仕入
1,980,000給料
30,000支払手数料
660,000支払家賃
12,000支払利息
25,772,000合計25,772,000

資料2 ×7年3月中の取引

日付取引
3日仕入先B社から商品¥380,000を仕入れ、代金は掛けとした。
6日得意先A社に商品¥520,000を販売し、代金は掛けとした。
9日商品¥150,000をクレジット払いの条件で顧客に販売した。信販会社への手数料は販売代金の2%であり、販売時に計上する。
10日前月の給料から差し引いた所得税の源泉徴収額¥15,000を、現金で納付した。
12日A社に対する売掛金¥300,000について、A社が電子記録債務の発生記録を請求し、当社は取引銀行から発生記録の通知を受けた。
15日電子記録債権¥250,000の支払期日が到来し、当社の普通預金口座に入金された。
18日2月までに計上したクレジット売掛金¥160,000が、信販会社から当社の普通預金口座に入金された(手数料は販売時に計上済み)。
20日B社に対する買掛金¥400,000を、普通預金口座から振り込んで支払った。
23日備品¥240,000を購入し、代金は翌月末に支払うこととした。
25日給料¥180,000の支払いにあたり、所得税の源泉徴収額¥15,000を差し引いた残額を、普通預金口座から振り込んだ。
28日借入金のうち¥200,000と利息¥4,000を、普通預金口座から返済した。
31日今月分の家賃¥60,000を現金で支払った。

解答欄:合計残高試算表(×7年3月31日)

借方残高借方合計勘定科目貸方合計貸方残高
現金
普通預金
売掛金
クレジット売掛金
電子記録債権
繰越商品
備品
買掛金
未払金
所得税預り金
借入金
資本金
繰越利益剰余金
売上
仕入
給料
支払手数料
支払家賃
支払利息
合計

解答を見る

借方残高借方合計勘定科目貸方合計貸方残高
155,0001,850,000現金1,695,000
2,384,0006,810,000普通預金4,426,000
870,0004,820,000売掛金3,950,000
147,0001,127,000クレジット売掛金980,000
350,0001,500,000電子記録債権1,150,000
240,000240,000繰越商品
840,000840,000備品
3,350,000買掛金3,800,000450,000
120,000未払金360,000240,000
165,000所得税預り金180,00015,000
400,000借入金1,000,000600,000
資本金3,000,0003,000,000
繰越利益剰余金520,000520,000
売上7,570,0007,570,000
4,480,0004,480,000仕入
2,160,0002,160,000給料
33,00033,000支払手数料
720,000720,000支払家賃
16,00016,000支払利息
12,395,00028,631,000合計28,631,00012,395,000

解説を見る

▼考え方の手順

① 3月の取引をすべて仕訳します。

日付借方貸方
3日仕入 380,000買掛金 380,000
6日売掛金 520,000売上 520,000
9日クレジット売掛金 147,000
支払手数料 3,000
売上 150,000
10日所得税預り金 15,000現金 15,000
12日電子記録債権 300,000売掛金 300,000
15日普通預金 250,000電子記録債権 250,000
18日普通預金 160,000クレジット売掛金 160,000
20日買掛金 400,000普通預金 400,000
23日備品 240,000未払金 240,000
25日給料 180,000所得税預り金 15,000
普通預金 165,000
28日借入金 200,000
支払利息 4,000
普通預金 204,000
31日支払家賃 60,000現金 60,000

② 3月中に2回以上動いた勘定は、T勘定で3月分だけを集計します。

  • 普通預金:借方 250,000+160,000=410,000/貸方 400,000+165,000+204,000=769,000
  • 売上:貸方 520,000+150,000=670,000
  • 売掛金:借方 520,000/貸方 300,000
  • 現金:貸方 15,000+60,000=75,000
  • 所得税預り金:借方 15,000/貸方 15,000

③ 資料1の2月末の合計に、3月分を足します。

  • 普通預金:借方 6,400,000+410,000=6,810,000/貸方 3,657,000+769,000=4,426,000
  • 売上:貸方 6,900,000+670,000=7,570,000
  • 未払金:貸方 120,000+240,000=360,000

④ 勘定ごとに借方合計と貸方合計の差額を出し、多いほうの側に残高を書きます。

  • 普通預金:6,810,000−4,426,000=2,384,000(借方残高)
  • 所得税預り金:180,000−165,000=15,000(貸方残高)。25日に預かった3月分です。

⑤ 合計の列どうし(28,631,000)、残高の列どうし(12,395,000)が、それぞれ一致することを確かめます。

▼よくある間違い(なぜ間違えるか)

  • 2月末の合計に3月分を足さず、3月分だけで試算表を作ってしまう。資料1を「参考」として読み飛ばしてしまうためです。合計試算表の数字は、期首からの累計です。
  • 9日の支払手数料3,000を集計し忘れる。複合仕訳の2行目は転記から漏れやすい箇所です。仕訳を書いたら、行ごとに転記済みの印を付けましょう。
  • 普通預金の貸方集計で、25日の165,000(差し引き後の金額)ではなく180,000(給料の総額)を使ってしまう。普通預金から出たのは、源泉徴収額を差し引いた残額です。
  • 未払金の240,000を「買掛金」に入れてしまう。備品の購入代金は商品の代金ではないので、未払金です。

▼関連する無料テキスト・問題

基本問題を間違えた人は一度講義動画などで内容を復習するのがおすすめです。

公認会計士資格スクールのCPA会計学院は最新の簿記3級テキスト・問題集(PDFデータ)と講義動画を無料で配布しています。

問題集には模擬問題が収録されており、試験と同様の問題が解答できます。

無料フルカラーテキスト(全395ページ)、問題集(全326ページ)、解説動画(全12回)がもらえるのはCPA会計学院だけ!

資料請求するだけで、今すぐに簿記3級の勉強が始められます。

無料配布はいつまで続くかはわからないので、気になった人は今すぐ資料請求!

「CPA会計学院のテキスト・問題集の詳細を知りたい」

【本試験レベル】決算整理後残高試算表の作成(問3)の解説

問3 決算整理前残高試算表から決算整理後残高試算表を作る

問3 次の資料1と資料2にもとづいて、決算整理後残高試算表を作成し、当期純利益の金額を答えなさい。会計期間は×6年4月1日〜×7年3月31日(決算日は3月31日)である。商品売買は三分法、消費税は税抜方式で処理している。

資料1 決算整理前残高試算表(×7年3月31日)

借方勘定科目貸方
85,000現金
4,000現金過不足
1,460,000普通預金
600,000売掛金
400,000電子記録債権
230,000繰越商品
320,000仮払消費税
50,000仮払法人税等
1,500,000建物
640,000備品
360,000車両運搬具
1,000,000土地
買掛金450,000
借入金800,000
仮受消費税510,000
貸倒引当金6,000
建物減価償却累計額450,000
備品減価償却累計額240,000
資本金3,000,000
繰越利益剰余金557,000
売上5,100,000
3,200,000仕入
840,000給料
36,000保険料
42,000通信費
28,000租税公課
300,000支払家賃
18,000支払利息
11,113,000合計11,113,000

資料2 決算整理事項

  1. 現金過不足(借方残高)¥4,000のうち¥2,500は、通信費の記入漏れであることが判明した。残額は原因不明のため、雑損として処理する。
  2. 期末商品棚卸高は¥260,000である。売上原価は「仕入」の行で計算する。
  3. 売掛金と電子記録債権の期末残高合計に対して2%の貸倒引当金を、差額補充法により設定する。
  4. 有形固定資産の減価償却を、次のとおり行う。記帳は間接法による。
    ・建物:定額法、耐用年数30年、残存価額ゼロ
    ・備品:定率法、償却率25%(すべて前期以前に取得したもの)
    ・車両運搬具:×6年12月1日に取得し、同日から使用している。定額法、耐用年数6年、残存価額ゼロ。月割計算による。
  5. 購入時に租税公課として処理した収入印紙のうち、¥3,000が未使用である。
  6. 保険料¥36,000は、×6年11月1日に向こう1年分を支払ったものである。前払分を月割で計上する。
  7. 借入金に対する利息の未払分¥6,000を計上する。
  8. 消費税の処理を行う。
  9. 法人税等を税引前当期純利益の30%で計上する。

解答欄:決算整理後残高試算表(資料1の勘定科目と、空欄の行10行が並んだ表)。
※資料1にない勘定科目は、空欄の行に科目名と金額を記入すること。資料1の科目で残高がゼロになるものは、金額欄は空欄とすること。あわせて当期純利益の金額を答えること。 解答を見る

決算整理後残高試算表(×7年3月31日)

借方勘定科目貸方
85,000現金
1,460,000普通預金
600,000売掛金
400,000電子記録債権
260,000繰越商品
3,000貯蔵品
21,000前払保険料
1,500,000建物
640,000備品
360,000車両運搬具
1,000,000土地
買掛金450,000
借入金800,000
未払利息6,000
未払消費税190,000
未払法人税等98,800
貸倒引当金20,000
建物減価償却累計額500,000
備品減価償却累計額340,000
車両運搬具減価償却累計額20,000
資本金3,000,000
繰越利益剰余金557,000
売上5,100,000
3,170,000仕入
840,000給料
15,000保険料
44,500通信費
25,000租税公課
300,000支払家賃
24,000支払利息
1,500雑損
14,000貸倒引当金繰入
170,000減価償却費
148,800法人税等
11,081,800合計11,081,800

当期純利益:¥347,200 解説を見る

▼考え方の手順

解く順番のコツ

  1. まず、資料1の試算表から勘定科目と金額を解答欄に写します。ただし、決算整理で残高がゼロになる勘定(現金過不足・仮払消費税・仮受消費税・仮払法人税等)は写しません。
  2. 整理事項1〜8を仕訳し、金額が動く勘定に印を付けます。新しく生じる勘定(貯蔵品・前払保険料など)は、解答欄の空いた行に追加します。
  3. 法人税等(9)は最後です。収益と費用がすべて確定してから、税引前当期純利益を計算します。

各整理事項の仕訳と金額の根拠

No.仕訳(借方/貸方)根拠
1(借)通信費 2,500
雑損 1,500
(貸)現金過不足 4,000
原因不明分は4,000−2,500=1,500
2(借)仕入 230,000
繰越商品 260,000
(貸)繰越商品 230,000
仕入 260,000
売上原価=3,200,000+230,000−260,000=3,170,000
3(借)貸倒引当金繰入 14,000
(貸)貸倒引当金 14,000
(600,000+400,000)×2%=20,000、20,000−6,000=14,000
4(借)減価償却費 170,000
(貸)建物減価償却累計額 50,000
備品減価償却累計額 100,000
車両運搬具減価償却累計額 20,000
建物 1,500,000÷30年=50,000/備品(定率法)(640,000−240,000)×25%=100,000/車両 360,000÷6年×4か月/12か月=20,000
5(借)貯蔵品 3,000
(貸)租税公課 3,000
租税公課は28,000−3,000=25,000
6(借)前払保険料 21,000
(貸)保険料 21,000
36,000×7か月/12か月(×7年4月〜10月分)。保険料は15,000
7(借)支払利息 6,000
(貸)未払利息 6,000
支払利息は18,000+6,000=24,000
8(借)仮受消費税 510,000
(貸)仮払消費税 320,000
未払消費税 190,000
510,000−320,000=190,000
9(借)法人税等 148,800
(貸)仮払法人税等 50,000
未払法人税等 98,800
税引前当期純利益 496,000×30%=148,800

当期純利益の計算

  • 収益:売上¥5,100,000
  • 費用(法人税等を除く):仕入(売上原価)¥3,170,000+給料¥840,000+保険料¥15,000+通信費¥44,500+租税公課¥25,000+支払家賃¥300,000+支払利息¥24,000+雑損¥1,500+貸倒引当金繰入¥14,000+減価償却費¥170,000=¥4,604,000
  • 税引前当期純利益:¥5,100,000−¥4,604,000=¥496,000
  • 当期純利益:¥496,000−法人税等¥148,800=¥347,200

▼よくある間違い(なぜ間違えるか)

  • 決算整理後残高試算表の繰越利益剰余金を、当期純利益を足した¥904,200にしてしまう。貸借対照表の作成と混同するためです。決算整理後残高試算表は、損益勘定に振り替える前の状態です。繰越利益剰余金は整理前と同じ¥557,000のままで、当期純利益は収益と費用の差として表の中に含まれています。
  • 車両運搬具の減価償却を12か月分(¥60,000)で計算してしまう。取得日の確認を飛ばすためです。12月1日から3月31日までは4か月です。
  • 備品の定率法で、取得原価¥640,000に償却率を掛けてしまう(¥160,000)。定率法は、取得原価から減価償却累計額を差し引いた未償却残高に償却率を掛けます。
  • 前払保険料を5か月分にしてしまう。11月〜3月の当期分5か月と、翌期分7か月を取り違えるミスです。前払として残すのは翌期分です。
  • 貯蔵品・前払保険料・未払利息・車両運搬具減価償却累計額など、新しく生じる勘定を書き漏らす。資料1にない勘定は、意識しないと解答欄に入りません。整理仕訳を書くたびに、資料1にない科目に丸を付けましょう。

▼関連する無料テキスト・問題

基本問題を間違えた人は一度講義動画などで内容を復習するのがおすすめです。

公認会計士資格スクールのCPA会計学院は最新の簿記3級テキスト・問題集(PDFデータ)と講義動画を無料で配布しています。

問題集には模擬問題が収録されており、試験と同様の問題が解答できます。

無料フルカラーテキスト(全395ページ)、問題集(全326ページ)、解説動画(全12回)がもらえるのはCPA会計学院だけ!

資料請求するだけで、今すぐに簿記3級の勉強が始められます。

無料配布はいつまで続くかはわからないので、気になった人は今すぐ資料請求!

「CPA会計学院のテキスト・問題集の詳細を知りたい」

試算表でよくある間違い5つ|大学教員が見てきたつまずき方

大学で多くの学習者を見ていると、試算表のミスは「仕訳を間違えた」ことより、「正しい仕訳を集計・記入する途中でずれた」ことで起きる場合がほとんどです。5つの間違いと、その直し方を整理します。

合計と残高を取り違える

合計試算表なのに差額を書いたり、合計残高試算表で列を逆にしたりするミスです(問1(1)・問1(3)・問2)。

直し方:書き始める前に、表の見出しを指でなぞって確認します。合計残高試算表は「内側が合計、外側が残高」です。

貸方残高の勘定を借方に書いてしまう

差額の計算に集中して、どちらの側に書くかの判断を飛ばしてしまうミスです(問1(2)〜問2)。

直し方:資産・費用は借方残高、負債・純資産・収益は貸方残高、という原則で確認します。所得税預り金や未払金のような負債も、貸方残高になります。

同じ勘定への転記を集計し忘れる

複合仕訳の2行目や、同じ勘定が何度も動く取引で、1つ抜けてしまうミスです(問1(1)・問2)。普通預金や売上のように何度も動く勘定ほど起こりやすくなります。

直し方:2回以上動く勘定はT勘定で集計し、仕訳の各行に転記済みの印を付けます。

前月までの合計に今月の取引を足し忘れる

期中取引のある問題で、資料の合計試算表を「参考」として読み飛ばしてしまうミスです(問2)。合計試算表の数字は、期首からの累計です。

直し方:「前月までの合計+今月分=今月末の合計」と、解答欄の横に式を書いてから計算します。

決算整理で新しく出てくる勘定を書き漏らす

貯蔵品・前払保険料・未払利息・車両運搬具減価償却累計額など、整理前の試算表にない勘定が解答欄から漏れるミスです(問3)。

直し方:整理仕訳を書くたびに、整理前の試算表にない勘定に丸を付け、解答欄に追加したら丸を消します。

5つに共通する直し方は、「仕訳 → 集計 → 欄を確認して記入 → 貸借一致の検算」という順番を固定することです。貸借が合わないときは、どの段階でずれたかを順にさかのぼって探してください。

採点の目安と次に解く問題

正解数別のおすすめ復習ルート

※問1の(1)〜(3)と問2は、それぞれすべての空欄が正しくて1つと数えます。問3は、決算整理後残高試算表の金額が8割以上合っていれば正解と数えます(全部で5つ)。

正解数次にやること
5つ試算表は仕上がっています。精算表や財務諸表の問題で、第3問のほかの形式も練習しましょう。
3〜4つ基本は身についています。問2か問3で止まった場合は、よくある間違いのどれに当たるかを確認し、同じ問題を解き直してください。
0〜2つまだ伸びる段階です。問1に絞り、3種類の試算表の違いを手を動かして確認しましょう。不安な場合は、テキストで仕組みを確認してから戻るのがおすすめです。
→簿記3級 無料テキスト

▼関連する無料テキスト・問題

基本問題を間違えた人は一度講義動画などで内容を復習するのがおすすめです。

公認会計士資格スクールのCPA会計学院は最新の簿記3級テキスト・問題集(PDFデータ)と講義動画を無料で配布しています。

問題集には模擬問題が収録されており、試験と同様の問題が解答できます。

無料フルカラーテキスト(全395ページ)、問題集(全326ページ)、解説動画(全12回)がもらえるのはCPA会計学院だけ!

資料請求するだけで、今すぐに簿記3級の勉強が始められます。

無料配布はいつまで続くかはわからないので、気になった人は今すぐ資料請求!

「CPA会計学院のテキスト・問題集の詳細を知りたい」

試算表の練習問題に関するよくある質問

合計試算表・残高試算表・合計残高試算表はどれを覚えればいいですか?

3つとも押さえておくのがおすすめです。残高試算表は合計の差額、合計残高試算表は両者を1枚にまとめたものなので、合計試算表の作り方がわかれば残りの2つもすぐに作れます。

本試験の第3問では試算表がどのように出題されますか?

近年は、決算整理前残高試算表と決算整理事項から、精算表・財務諸表・決算整理後残高試算表のいずれかを作る形式が中心だと、予備校などの分析で整理されています。このページの問3が、決算整理後残高試算表の形式にあたります。

試算表の貸借が合わないときは、どこから確認すればいいですか?

まず、合計の足し算そのものを検算します。次に、差額の金額から原因の見当をつけます。差額と同じ金額の取引がある場合は、片側だけ転記し忘れたか、同じ側に二重に転記した可能性があります。差額の2分の1と同じ金額の取引がある場合は、本来と反対の側(借方と貸方を逆)に転記した可能性があります。それでも見つからなければ、何度も動く勘定(普通預金など)の集計を、T勘定で最初からやり直すのが確実です。

2027年度の改定で試算表の問題は変わりますか?

日本商工会議所の確定版資料の改定事項に、試算表の作り方そのものの変更は挙がっていません。ただし、手形・小切手が出題範囲から外れるため、試算表に登場する勘定科目が変わります(受取手形・支払手形がなくなり、電子記録債権・債務や普通預金が中心になる)。

また、定率法が2級から3級へ移るため、決算整理事項に含まれる可能性があります。

実際の簿記3級試験と同等の模擬問題を無料で手に入れる方法、知りたくないですか?

公認会計士資格スクールのCPA会計学院は最新の簿記3級テキスト・問題集(PDFデータ)と講義動画を無料で配布しています。

問題集には模擬問題が収録されており、試験と同様の問題が解答できます。

無料フルカラーテキスト(全395ページ)、問題集(全326ページ)、解説動画(全12回)がもらえるのはCPA会計学院だけ!

資料請求するだけで、今すぐに簿記3級の勉強が始められます。

無料配布はいつまで続くかはわからないので、気になった人は今すぐ資料請求!

「CPA会計学院のテキスト・問題集の詳細を知りたい」

CPA会計学院の無料テキスト&動画は2,640円相当の価値が…使わないと大損です!

✅ フルカラーテキスト(395ページ) → 「いちばんわかる日商簿記3級の教科書」(定価:1,265円)のPDF版

✅ 問題集(326ページ)+模擬試験収録 → 「いちばんわかる日商簿記3級の問題集」(定価:1,375円)のPDF版

✅ わかりやすい講義動画(全12回) → スマホでサクッと理解できるから、通勤・通学中にも最適

その他無料テキストは以下の記事で紹介しています。

タイトルとURLをコピーしました