【大学教員が解説】成長性分析の超簡単な方法|売上高の趨勢分析

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会計リテラシー

企業の将来性を知るために成長性を知りたい!

どのように分析すると良いの?

関心のある企業が将来成長するかどうか、気になりますよね。

実際に、成長性があるかどうかを見極めることは非常に重要です。

しかし、企業の将来性をイメージのみで判断してしまう人は意外に多いのではないでしょうか?

イメージの良さだけでなく、成長トレンドに入っているかを知ることは非常に大切です。

この記事は、初心者でも簡単にできる企業の成長性の分析方法をお伝えしたいと思います。

この記事がおすすめの人

財務諸表の見方がわからない方

仕事で会計知識が必要な方

会計リテラシーを高めたい方

株式投資を行っている、検討している方

記事の執筆者

会計ラボ
会計ラボ

・年間300人以上の大学生に簿記を教える大学教員。

・日本人の会計リテラシーを高めるを理念に、会計ラボを運営中。

結論からいうと、売上高の趨勢(すうせい)分析が有効です。

簿記会計を効率的に学習したい人は簿記スクールの活用を検討するのがおすすめです。

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成長性分析とは

成長性の分析では、企業が過去からどのくらい成長してきたかを明らかにする分析です。

ここではある指標が過去からどの程度成長しているか、その推移を確認して分析します。

例えば、売上高が過去10年間でずっと増加し続けている企業は、将来も売上高が成長するだろうと予想することができます。

成長性分析でよく用いられるのは趨勢(すうせい)分析です。

趨勢(すうせい)分析とは

趨勢(すうせい)とはものごとの動向のことで、趨勢分析はある数値の動向を分析する方法をいいます。

これは財務諸表(ファンダメンタルズ)分析の手法の1つとして、よく用いられます。

趨勢分析は、任意の基準年度を決めてその年度の数値を100とした場合のその後の数字の動向を分析します。

趨勢分析は、特に、他社と比較するときに非常に便利になります。

趨勢分析のメリット

他社比較がしやすい

ある時点からの成長性が視覚的にわかりやすい

趨勢分析で使う代表的な指標は、収益(売上高)や利益になります。

収益や利益については損益計算書の重要な構成要素となります。

損益計算書の構成要素がよくわからない人は以下の記事もあわせてご覧下さい。

言葉だけだとなかなか理解が難しいかと思いますので、実際の企業を用いて分析してみましょう。

外食企業の成長性の分析

外食チェーンの日本マクドナルド、スシロー、丸亀製麺(トリドールホールディングス)の趨勢分析を行ってみましょう。

趨勢分析にあたって分析する指標は売上高とします。

ではまず、各社の過去5年間の売上高推移をみてみましょう。

画像1

各社ともに売上高は増加傾向にありますが、どの企業が成長率が高いのかがわかりません

むしろ、売上高の規模に目がいってしまい、売上高の変化率を分析することが難しいかと思います。

(なお、日本マクドナルドが3社の中で最も売上高が大きく、2020年には2,818億円に達しています。)

そこで、趨勢分析を行ってみましょう。

2016年の売上高を基準(100)として趨勢表を作成します。

作成した趨勢表が下記の通りです。

画像2

趨勢表を作成すると、企業の成長率がわかりやすくなりますよね。

過去5年間で最も売上高の成長性が高いのは、丸亀製麺で2016年から63.7%成長していることがわかります。

次にスシロー(38.8%)、日本マクドナルド(27.2%)の順になっています。

このように、趨勢表を作成することで成長性を簡単に分析することができます。

趨勢による成長性分析のメリット・デメリット

趨勢による成長性分析のメリット

過去の数値がわかれば簡単に成長性を予測できる

趨勢による成長性分析のデメリット

分析はあくまで過去の数値なので、将来それが本当に実現するかはわからない

趨勢分析によると、過去の数値を調べれば簡単に企業の成長性を予測できるというメリットがあります。

そのため、会計初心者にとってはシンプルで簡単な方法であると考えます。

しかし、あくまで過去の数値の動向から将来を簡便的に予測する手法であり、正確性に欠けるというデメリットがあります。

実際には、商品の売れ筋であったり、業界の将来性、サービス・製品開発活動、など様々な要因が企業の将来性に影響を与えます。

そのため、実際に企業の将来性を厳密に予測するためには、より深い分析が必要となりますので、注意してください。

しかしながら、過去のトレンドは将来も続く可能性が高いと考えると、趨勢分析は簡単にできるので会計初心者にとってはオススメの成長性分析の方法になります。

成長性分析のまとめ

本日は、会計初心者のための成長性分析についてお話をしました。

成長性分析には趨勢分析が有益です。

趨勢分析は、任意の基準年度を決めてその年度の数値を100とした場合のその後の数字の動向を分析する方法でした。

日本マクドナルド、スシロー、丸亀製麺の売上高の成長性を趨勢分析で確認したところ、丸亀製麺の成長性が最も高い値となっていました。

今回は売上高に着目しましたが、営業利益など指標を変えて応用することも可能になります。

この記事が皆様のお役に立てると嬉しいです。

外食チェーン3社の財務諸表クイズも出題していますので、よかったら考えてみて下さい。

👇日本マクドナルド、スシロー、丸亀製麺の財務諸表クイズはこちら👇

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