日商簿記検定の難易度は?ネット試験との違いは?各級の合格率と推移を解説

本ページはプロモーションが含まれています

簿記学習

日商簿記検定に挑戦しようと思ってるんだけど、難易度はどれくらい?

3級、2級、1級でどれくらい難易度に差があるの?

ネット試験とペーパー試験で難易度に違いはあるの?

この記事ではそんなお悩みにお答えします。

日商簿記検定の資格取得は様々な面でメリットがあります。

でも勉強したら、資格が本当に取得できるのか不安ですよね。

私は年間300人以上の大学生に日商簿記検定に特化した講義を提供しています。

これまでの私の経験を踏まえて、日商簿記検定の難易度について徹底解説します。

この記事でわかること

①日商簿記検定3級・2級・1級それぞれの合格率と推移

②日商簿記検定の合格に必要な得点率

③ペーパー試験とネット試験の難易度の違い

記事の執筆者

会計ラボ
会計ラボ

・年間300人以上の大学生に簿記を教える大学教員。

・日本人の会計リテラシーを高めるを理念に、会計ラボを運営中。

結論

簿記3級は比較的簡単に取れる(合格率40~50%)|目安期間・時間 3ヵ月・100時間

簿記2級から難易度が上がる(合格率15~30%)|目安期間・時間 半年~1年・300時間

簿記1級はかなり難しい(合格率10%)|目安期間・時間 1年・600時間

簿記2級に関しては、ペーパー試験よりもネット試験の方が合格率が高い。

日商簿記検定は級が上がるほど、合格率も低くなります。

また、初心者の人は簿記が難しいと感じがちです。

実際に大学で授業をしていても、簿記難しいという声をよく聞きます。

特に最初でつまづいてしまうことが多いです。

簿記を効果的に学習したい人は簿記スクールを活用するのがおすすめです。

最近は簿記3級の通信講座が3,850円と格安で受講できます。

詳細はこちらの記事をご覧下さい。

日商簿記検定とは

日本商工会議所公式HPより

日商簿記検定は、日本商工会議所と各地の商工会議所が主催する簿記の検定試験です。

複数ある簿記検定の中でも最もメジャーな検定試験です。

年間30万人ほどが受験している日本屈指の規模を誇る検定試験でもあります。

簿記検定を取得しておくと、就職活動などに有利だといわれます。

簿記を学習するメリットについては「簿記の学習は何に役立つ?メリット7選|大学教授が解説」をご覧下さい。

日商簿記検定の合格率と難易度

日商簿記検定は3級・2級・1級と3つのレベルにわかれています(初級もありますが、割愛しています)。

それぞれの級のおおよその合格率と内容は次の通りです。

合格率試験科目試験時間内容
簿記3級40~50%①商業簿記60分基本的な商業簿記を修得し、小規模企業における企業活動や会計実務を踏まえ、
経理関連書類の適切な処理を行うために求められるレベルまで到達
簿記2級15~30%①商業簿記
②工業簿記
90分高度な商業簿記・工業簿記(原価計算を含む)を修得する。
企業活動や会計実務を踏まえ適切な処理や分析を行うために求められるレベルまで到達。
簿記1級10%①商業簿記
②工業簿記
③会計学
180分きわめて高度な商業簿記・会計学・工業簿記・原価計算を修得する。合
格すると税理士試験の受験資格が得られる。
出所 日本商工会議所HPより

簿記3級の難易度

簿記3級は簿記を初めて学習して、全ての学習範囲を終えて問題演習をこなせばほとんどの人が合格水準に到達することが可能です。

簿記初学者がつまづきやすいポイントは「簿記が全然わからない|【現役大学教員直伝】原因と対処法3選」をご覧下さい。

私が担当している3級レベルの講義で単位を取得できた学生は、全員合格水準に達している感覚です。

もちろん、問題傾向に慣れるため過去問演習をする必要はありますが、そこまで難しい試験ではありません。

初学者でも3ヵ月くらいで合格水準に達することができるレベルです。

合格までに必要な勉強時間の目安は100時間程度だといわれています。

簿記2級の難易度

簿記2級は3級に比べると難易度が大きく増加します。

センスが良い人は簡単に2級も取得できますが、多くの2級受験生はは何度か試験に落ちて合格している印象です。

難易度が高い理由は、連結会計と工業簿記・原価計算です。

年々問題の難易度も上がっているので、しっかりと試験対策をする必要がある試験レベルになります。

簿記3級取得者が半年から1年かけて合格水準に達するレベルです。

合格に必要な勉強時間の目安は300時間程度といわれます。

簿記1級の難易度

簿記1級の難易度はかなり高いです。

2級合格者の多くは、簿記1級の取得に挫折している印象です。

1級では会計学(理論問題)が新たに試験範囲となるので、理論の勉強をする必要が生じます。

2級までだと計算ができれば合格できるのですが、1級では会計学に関する知識が必要となります。

簿記2級取得者が1年かけて合格水準に達するレベルです。

合格に必要な勉強時間の目安は600時間といわれます。

日商簿記検定の合格率の推移

日商簿記検定は年ごとに合格率の変動があります。

それぞれの級の合格率の推移を示しておきます。

簿記3級の合格率推移

2010年以後の日商簿記3級の合格率の推移は次の通りです。

データは日本商工会議所HPから取得して作成。第155回はコロナウィルスの影響で中止となっている。

2010年以後の全体の合格率は43%でした。

注意すべきは、最近の合格率の推移です。

ネット試験の導入の影響か、第157回の合格率は67%と異常に高くなっています。

その後の158回と159回は合格率が30%以下の低水準になりました。

過去の傾向をみると、その後合格率は40%代まで回復すると思われます。

しかし、最近の受験者にとっては厳しい状況が続いています。

簿記3級の効果的な勉強方法については以下の記事で解説しています。

日商簿記検定2級の合格率推移

2010年以後の日商簿記2級の合格率は次の通りです。

データは日本商工会議所HPから取得して作成。第155回はコロナウィルスの影響で中止となっている。

2010年以後の全体の合格率は26%でした。

3級に比べると合格率は低いことがわかります。

最近の傾向としては、第156回(2020年11月)の合格率は18%、第157回(2021年2月)は9%とかなり低い水準でした。

が、その後の158回(2021年6月)と第159回(2021年11月)は平均的な水準にまで回復しています。

とはいえ、簿記2級は相当に難しい検定試験であるといえます。

日商簿記検定1級の合格率の推移

2010年以後の日商簿記検定1級の合格率は次の通りです。

2010年以後の全体の合格率は10%でした。

3級や2級と比べると、かなり合格率は低いですね。

簿記1級となると、取得している人も限られてきます。

ネット試験と一般試験どっちが難しい?

コロナウィルスの感染拡大の影響で、商工会議所は2020年からネット試験を導入しました。

ネット試験は、インターネットを通じて試験を行う形式の試験です(なお1級のネット試験はありません)。

試験を受けたい時に申し込み、試験会場(テストセンター)のパソコンで受験します。

ネット試験の方が合格率が高いって聞いたけど、本当?

以下が、簿記3級と2級のそれぞれの合格率です。

合格率|一般試験合格率|ネット試験
簿記3級2021年2月 67.2%
2021年6月 28.9%
2020年12月~2021年3月 41.0%
2021年4月~6月 46.4%
簿記2級2021年2月 8.6%
2021年6月 24.0%
2021年12月~2021年3月 46.6%
2021年4月~6月 44.8%

簿記3級は合格率の変動が大きく、昨年の平均をとると一般試験とネット試験でほぼ同じです。

一方、簿記2級に関していうと、ネット試験の方が圧倒的に合格率が高いです。

大学受験の高校生もネット試験で簿記2級を取得した人が多い印象です。

簿記2級を取得するなら、ネット試験の方が簡単といえるでしょう。

※今後、2級のネット試験も難化する可能性があります。

日商簿記検定に合格するために必要な得点率

日商簿記検定は年3回の試験が実施されており、資格の汎用性も高いため多くの受験生がいます。

大学生にとってもメジャーな資格の1つです。

簿記検定に合格するには、100点満点中70点の点数を取る必要があります。

絶対評価で合否が決まるため、過去問を解いて70点以上取れるかが基準になります。

簿記資格は2級取得を目指す人が多い

日商簿記検定は3級から1級までのレベルがあります。

また、上級資格として税理士や公認会計士などの国家資格もあります。

簿記を勉強しようとしている人はどこまでのレベルの資格取得を目指しているのでしょうか?

簿記講義を受講している学生にアンケートを取ったところ次のことがわかりました。

アンケートは2022年4月に実施。簿記の講義を受講している大学1年生から4年生合計166名の有効回答からの結果。

簿記2級の資格を目指している人が51%と最も多いことがわかりました。

続いて簿記3級が20%、簿記1級が11%となっています。

簿記を勉強している人の多くは、簿記2級の取得を目標としていることがわかります。

簿記の資格取得の勉強に何を期待しているかを尋ねたところ、次のような結果になりました。

アンケートは2022年4月に実施。簿記の講義を受講している大学1年生から4年生合計166名の有効回答からの結果。複数回答可。

簿記資格取得の理由は、「就職のため」という解答が54%と最も多いことがわかります。

その他の理由は、ほぼ同様の解答率になっていることから、就職などに役立つと考えている人が多いことがわかります。

実際に、簿記2級以上の資格を持っていると就職にも有利なことが多いようです。

簿記取得のメリットは以下の記事で詳しく解説しています。

日商簿記検定の難易度|まとめ

簿記3級は比較的簡単に取れる(合格率40~50%)|目安期間・時間 3ヵ月・100時間

簿記2級から難易度が上がる(合格率15~30%)|目安期間・時間 半年~1年・300時間

簿記1級はかなり難しい(合格率10%)|目安期間・時間 1年・600時間

簿記2級に関しては、ペーパー試験よりもネット試験の方が合格率が高い。

日商簿記検定は級が上がるほど、合格率も低くなります。

また、初心者の人は簿記が難しいと感じがちです。

実際に大学で授業をしていても、簿記難しいという声をよく聞きます。

特に最初でつまづいてしまうことが多いです。

簿記を効果的に学習したい人は簿記スクールを活用するのがおすすめです。

最近は簿記3級の通信講座が3,850円と格安で受講できます。

詳細はこちらの記事をご覧下さい。

タイトルとURLをコピーしました