簿記3級の仕訳問題100選|無料・解説付き【2027年度改定対応】

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簿記3級無料問題&解説

テキストは一通り読んだのに、仕訳問題になると「借方と貸方、どっちだっけ…」と手が止まってしまう。

そんな不安を感じていませんか?

仕訳は、簿記3級の第1問でそのまま問われるだけでなく、第2問・第3問の土台にもなる合否を左右する技能です。

ところが、テキストの例題を読んで「わかった」と感じることと、本番の問題文から自力で仕訳を書けることの間には、大きな差があります。

私は年間300人以上の学生に簿記を教えている大学教員です。教室で多くの学習者を見ていると、仕訳でつまずく人は知識が足りないのではなく、「問題文のどこから読むか」という手順が定まっていないことがほとんどです。

このページでは、簿記3級の仕訳問題を100問用意しました。論点別の85問で苦手を見つけ、本試験形式の15問で第1問の総仕上げができます。

2027年度の改定後の出題範囲に合わせ、各問に「考え方」と「間違えやすい点」を付けています。

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記事の執筆者

会計ラボ
会計ラボ

・年間300人以上の大学生に簿記を教える大学教員。

・日本人の会計リテラシーを高めるを理念に、会計ラボを運営中。

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その他無料テキストは以下の記事で紹介しています。

  1. 簿記3級の仕訳問題とは|第1問で問われることを1分で確認
    1. 第1問は仕訳問題で配点45点。2027年度以降の配点も確認
    2. 2027年度改定で仕訳問題はどう変わる?(新しく入る論点・出なくなる論点)
    3. 仕訳問題を速く正確に解く3ステップ
  2. この100問の使い方|解く順番と周回のしかた
    1. 論点別85問→本試験形式15問の順で解く
    2. 1周目・2周目・3周目でやることを変える
    3. 間違えた問題の記録のしかた
  3. 【簿記3級】仕訳問題100選の無料問題pdf
  4. 【論点別】現金・預金の仕訳問題(9問)解説
    1. 現金と通貨代用証券
    2. 現金過不足(発生時と原因判明時)
    3. 普通預金・当座預金(口座ごとに勘定を分ける場合)
    4. 当座借越
    5. 定期預金への預け替え
    6. 小口現金(定額資金前渡法)
  5. 【論点別】商品売買の仕訳問題(13問)解説
    1. 三分法の仕入・売上と返品
    2. 仕入諸掛り・売上諸掛り(当社負担・先方負担)
    3. 三分法の仕入・売上と返品
    4. 前払金・前受金
    5. クレジット売掛金(キャッシュレス決済を含む)
    6. 受取商品券
    7. 販売のつど売上原価勘定に振り替える方法(2027年度から3級)
  6. 【論点別】債権・債務の仕訳問題(15問)解説
    1. 売掛金・買掛金と電子記録債権・債務
    2. 貸付金・借入金と利息(役員・従業員への貸付けを含む)
    3. 未収入金・未払金
    4. 仮払金・仮受金
    5. 立替金・預り金(所得税・住民税・社会保険料)
    6. 差入保証金
  7. 【論点別】固定資産の仕訳問題(10問)解説
    1. 購入と付随費用、資本的支出と修繕費
    2. 減価償却(定額法・期中取得の月割・定率法)
    3. 売却
    4. 除却・廃棄(2027年度から3級)
  8. 【論点別】貸倒れの仕訳問題(6問)解説
    1. 当期に発生した債権と前期以前に発生した債権の貸倒れ
    2. 貸倒引当金の取崩しと戻入
    3. 償却債権取立益
    4. 貸倒引当金の取崩しと戻入
  9. 【論点別】税金・費用・収益の仕訳問題(10問)
    1. 消費税(税抜方式)の期中処理と納付
    2. 法人税等の中間納付と確定納付
    3. 租税公課(固定資産税・印紙税)・法定福利費・給料
    4. 支払家賃・支払地代と受取家賃・受取地代
  10. 【論点別】株式会社の純資産の仕訳問題(5問)解説
    1. 株式の発行(設立・増資)
    2. 剰余金の配当(利益準備金の積立・未払配当金)
  11. 【論点別】決算整理・決算振替の仕訳問題(13問)解説
    1. 売上原価の算定
    2. 経過勘定(前払・前受・未払・未収)と再振替仕訳
    3. 当座借越・現金過不足・貯蔵品の決算整理
    4. 消費税・法人税等の決算整理
    5. 損益振替・資本振替(当期純損失の場合を含む)
    6. 訂正仕訳
  12. 【論点別】伝票の起票問題(4問)解説
    1. 入金伝票・出金伝票・振替伝票
    2. 一部現金取引の起票(取引を分ける方法・全額を掛けとみなす方法)
  13. 【本試験形式】第1問 総仕上げ15問(目安15〜20分)解説
    1. 証ひょう(納品書・請求書・領収書)から仕訳する問題
    2. 総仕上げ15問の解答一覧と採点
  14. 大学教員が見てきた仕訳問題のつまずき5パターン
    1. 問題文の言葉をそのまま勘定科目にしてしまう
    2. 「誰の立場か」を決めずに書き始める
    3. 似た勘定科目を取り違える(早見表つき)
    4. 税込・税抜、月割の「計算の土台」を読み落とす
    5. 改定前の知識(手形・小切手)のまま解く
  15. 正解数別の次の一手|論点別ドリルと第2問・第3問へ
  16. 独学で仕訳が伸びないときの選択肢|無料教材・通信講座・予備校の比較
    1. 無料教材・問題集アプリで足りる人
    2. 通信講座・予備校を検討したほうがよい人
    3. 講座を選ぶときに確認したいポイント
  17. 簿記3級の仕訳問題に関するよくある質問
    1. 簿記3級の仕訳問題は試験でどのくらいの配点ですか?
    2. 試験時間はどのくらいですか?
    3. 2027年度の改定で仕訳問題は変わりますか?
    4. 仕訳問題だけ練習すれば合格できますか?
    5. 100問は何周すればよいですか?

簿記3級の仕訳問題とは|第1問で問われることを1分で確認

第1問は仕訳問題で配点45点。2027年度以降の配点も確認

簿記3級の第1問は仕訳問題です。日本商工会議所は2026年9月25日に、2027年4月1日以降に行う3級の配点を次のとおり公表しています。

区分2027年4月以降の配点
第1問(仕訳)45点
第2問25点
第3問30点
合計/合格基準100点/70点以上

2027年3月31日までの試験は、従来の配点で実施されます。試験時間は、日本商工会議所のネット試験の案内で60分とされています。第1問だけで満点の半分近くを占めるので、仕訳を確実に取れるかどうかが合否を大きく左右します。

※第1問の問題数や配点の細かな扱いは、受験前に日本商工会議所の公式サイトで最新情報を確認してください。

2027年度改定で仕訳問題はどう変わる?(新しく入る論点・出なくなる論点)

紙の手形・小切手の廃止などを受けて、2027年度から出題区分表(出題範囲を定めた表)が変わります。仕訳問題への影響は次のとおりです。

区分主な論点
新しく3級に入る販売のつど売上原価勘定に振り替える方法(売上原価対立法)、有形固定資産の除却・廃棄、定率法(償却率を与える簡易な出題)
位置づけが明確になる普通預金、電子記録債権・債務、クレジット売掛金(キャッシュレス決済を含む)
出題廃止約束手形、手形貸付金・手形借入金、手形の裏書・割引などの手形関連の処理

この記事の100問は、2027年度以降の範囲に合わせて作っています。新しく加わる論点の問題には「2027年度〜」の印を付けました。くわしくは簿記3級 2027年度の出題範囲の変更点もご覧ください。

仕訳問題を速く正確に解く3ステップ

教室で「仕訳が速くて正確な人」を観察すると、ほぼ全員が次の順番で考えています。

  1. 立場を決める:自社は売る側か買う側か、払う側か受け取る側か。
  2. お金とモノの流れを確認する:何が増えて、何が減ったか。今回の取引か、前の取引の続きか。
  3. 勘定科目を選んで金額を入れる:最後に科目を選び、借方合計と貸方合計が一致するか確かめる。

逆に、つまずく人は3(科目選び)から始めてしまう傾向があります。100問を通して、この順番を体に染み込ませてください。

この100問の使い方|解く順番と周回のしかた

論点別85問→本試験形式15問の順で解く

各問には難易度を付けています。

★(簡単)は基本の形

★★(普通)は複数の要素を組み合わせる問題

★★★(難しい)は月割・帳簿価額などの計算や、手順の判断が必要な問題

です。

時間がない人は、まず★と★★を確実に取れるようにしましょう。

最初は論点別の85問を上から順に解き、どの論点で間違えるかを把握します。

次に本試験形式の15問を時間を計って解き、論点が混ざった状態でも正解できるかを確認します。

1周目・2周目・3周目でやることを変える

周回やること
1周目全問を解き、正解した問題も「考え方」まで読む。わからない問題はすぐ解答を見てよい。
2周目1周目に間違えた問題だけを、解答を見ずに解く。
3周目本試験形式15問を時間を計って解く。目安として9割以上取れれば仕上がりに近い状態です。

間違えた問題の記録のしかた

間違えた問題は、問題番号と一緒に「なぜ間違えたか」を一言でメモしてください。

後半の「つまずき5パターン」のどれに当たるかを書いておくと、自分の弱点の傾向が見えてきます。

同じパターンで3回間違えたら、そこが最優先の復習ポイントです。

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こちらもご自由にご利用ください。

解答はこちらです。

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【論点別】現金・預金の仕訳問題(9問)解説

現金・預金は第1問の土台です。「現金過不足の向き」と「当座借越は決算時に振り替える」の2点を押さえましょう。

現金と通貨代用証券

問1 難易度 ★(簡単)
保有する株式について、配当金領収証¥30,000を受け取った。 解答・解説を見る

借方貸方
現金 30,000受取配当金 30,000

▼考え方
配当金領収証は、銀行などですぐに現金に換えられる通貨代用証券(現金として扱う証券)です。受け取った時点で「現金」の増加にします。

▼間違えやすい点
紙の領収証なので「受取手形」などを連想しがちですが、簿記上は現金です。

現金過不足(発生時と原因判明時)

問2 難易度 ★★(普通)
現金の実際有高を調べたところ¥48,000であり、帳簿残高¥52,000と一致しなかったため、帳簿残高を実際有高に合わせた。 解答・解説を見る

借方貸方
現金過不足 4,000現金 4,000

▼考え方
帳簿(52,000)より実際(48,000)が4,000少ないので、帳簿の現金を4,000減らします。相手は一時的な調整用の勘定「現金過不足」です。

▼間違えやすい点
「足りない=現金過不足を貸方」と逆にする人がとても多いです。先に「現金を増やすか減らすか」を決めると迷いません。

問3 難易度 ★(簡単)
先に計上した現金過不足(借方残高)¥4,000のうち、¥3,000は通信費の支払いの記帳漏れであることが判明した。 解答・解説を見る

借方貸方
通信費 3,000現金過不足 3,000

▼考え方
原因がわかった分だけ、本来の費用(通信費)に振り替えます。借方残高の現金過不足を減らすので、貸方に書きます。

▼間違えやすい点
残りの1,000まで一緒に処理しないこと。原因不明分は決算まで残します。

普通預金・当座預金(口座ごとに勘定を分ける場合)

問4 難易度 ★★(普通)
当社はA銀行とB銀行に普通預金口座を持ち、口座ごとに勘定を設けて管理している。A銀行の普通預金口座からB銀行の普通預金口座へ¥200,000を振り替えた。 解答・解説を見る

借方貸方
普通預金B銀行 200,000普通預金A銀行 200,000

▼考え方
口座ごとに勘定を設けている場合は、勘定科目名に銀行名を付けて区別します。お金が入ったB銀行が借方、出たA銀行が貸方です。

▼間違えやすい点
「普通預金/普通預金」と書いてしまうと、どちらの口座か区別できず不正解になります。

問5 難易度 ★★(普通)
仕入先に対する買掛金¥150,000を当座預金口座から振り込んで支払った。なお、振込手数料¥440も同口座から引き落とされた。 解答・解説を見る

借方貸方
買掛金 150,000
支払手数料 440
当座預金 150,440

▼考え方
買掛金の支払いと、振込手数料(費用)の2つをまとめて書きます。当座預金から出た合計は150,440です。

▼間違えやすい点
振込手数料を買掛金に含めてしまう誤りが多いです。手数料は「支払手数料」で別に処理します。

当座借越

問6 難易度 ★★(普通)
当社は取引銀行と借越限度額¥500,000の当座借越契約を結んでいる。当座預金の残高が¥80,000のときに、買掛金¥130,000を当座預金口座から支払った。なお、当社は期中は当座預金勘定のみで処理し、決算時に借越額を振り替えている。 解答・解説を見る

借方貸方
買掛金 130,000当座預金 130,000

▼考え方
問題文の指示どおり、期中は残高が足りなくても当座預金勘定だけで処理します。当座預金はマイナス(貸方残高50,000)になります。

▼間違えやすい点
期中から「当座借越」を使ってしまう誤り。借越額の振替は決算時に行います(問75)。

定期預金への預け替え

問7 難易度 ★(簡単)
普通預金口座から¥500,000を引き出し、同じ銀行の定期預金に預け入れた。 解答・解説を見る

借方貸方
定期預金 500,000普通預金 500,000

▼考え方
預金の種類が変わるだけなので、資産から資産への振替です。

▼間違えやすい点
「現金」を経由させて2本の仕訳にしなくて構いません。

小口現金(定額資金前渡法)

問8 難易度 ★(簡単)
定額資金前渡法(インプレスト・システム)を採用することになり、普通預金口座から引き出した現金¥30,000を用度係に前渡しした。 解答・解説を見る

借方貸方
小口現金 30,000普通預金 30,000

▼考え方
用度係(少額の支払いを担当する人)に渡したお金は「小口現金」で管理します。

▼間違えやすい点
「現金」や「仮払金」にしてしまう誤り。小口払い用の資金は小口現金です。

問9 難易度 ★★(普通)
用度係から今週の支払報告を受けた。内訳は、通信費¥3,200、旅費交通費¥5,600、消耗品費¥2,000である。ただちに同額を普通預金口座から引き出して用度係に補給した。 解答・解説を見る

借方貸方
通信費 3,200
旅費交通費 5,600
消耗品費 2,000
普通預金 10,800

▼考え方
報告を受けた支払いを費用として計上し、同時に同額を補給するので、小口現金は増減なしでまとめて書けます。

▼間違えやすい点
「小口現金」を借方・貸方の両方に書いても誤りではありませんが、相殺して上の形にするのが一般的です。

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無料フルカラーテキスト(全395ページ)、問題集(全326ページ)、解説動画(全12回)がもらえるのはCPA会計学院だけ!

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「CPA会計学院のテキスト・問題集の詳細を知りたい」

CPA会計学院の無料テキスト&動画は2,640円相当の価値が…使わないと大損です!

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その他無料テキストは以下の記事で紹介しています。

【論点別】商品売買の仕訳問題(13問)解説

商品売買は出題数が多い分野です。売上・仕入は総額で書き、手付金や手数料は別の行に分けるのが基本です。

三分法の仕入・売上と返品

問10 難易度 ★(簡単)
商品¥200,000を仕入れ、代金は掛けとした。なお、引取運賃¥3,000(当社負担)は現金で支払った。 解答・解説を見る

借方貸方
仕入 203,000買掛金 200,000
現金 3,000

▼考え方
当社が負担する引取運賃は、商品の取得にかかった費用なので仕入に含めます。

▼間違えやすい点
引取運賃を「発送費」や「支払運賃」にしてしまう誤り。仕入側の運賃は仕入原価です。

問11 難易度 ★(簡単)
掛けで仕入れた商品のうち¥12,000が品違いであったため返品し、買掛金から差し引いた。 解答・解説を見る

借方貸方
買掛金 12,000仕入 12,000

▼考え方
仕入時の仕訳(仕入/買掛金)の逆を、返品した金額だけ書きます。

▼間違えやすい点
「売上」で処理してしまう誤り。返品は「取引をなかったことにする」と考えます。

仕入諸掛り・売上諸掛り(当社負担・先方負担)

問12 難易度 ★(簡単)
商品¥180,000を掛けで販売した。なお、発送費¥2,500(当社負担)を現金で支払った。 解答・解説を見る

借方貸方
売掛金 180,000
発送費 2,500
売上 180,000
現金 2,500

▼考え方
売る側が負担する運賃は費用として発送費で処理します。

▼間違えやすい点
発送費を売上から差し引く誤り。売上は販売価格の総額です。

問13 難易度 ★★(普通)
商品¥100,000を販売し、送料¥1,500を加えた合計額を掛けとした。また、送料は配送業者に現金で支払った。 解答・解説を見る

借方貸方
売掛金 101,500
発送費 1,500
売上 101,500
現金 1,500

▼考え方
送料を代金に含めて請求する場合は、送料込みの金額を売上にします。配送業者への支払いは発送費です。

▼間違えやすい点
送料分を「立替金」にしてしまう誤り。現行の3級では、送料込みで売上を計上する処理が示されています。

三分法の仕入・売上と返品

問14 難易度 ★(簡単)
掛けで販売した商品のうち¥8,000が返品され、売掛金から差し引いた。 解答・解説を見る

借方貸方
売上 8,000売掛金 8,000

▼考え方
販売時(売掛金/売上)の逆を書きます。

▼間違えやすい点
「仕入」で処理する誤り。売った側の返品は売上の取消しです。

前払金・前受金

問15 難易度 ★(簡単)
商品¥300,000を注文し、手付金として¥60,000を普通預金口座から支払った。 解答・解説を見る

借方貸方
前払金 60,000普通預金 60,000

▼考え方
まだ商品を受け取っていないので仕入は計上せず、「後で商品を受け取る権利」として前払金(資産)にします。

▼間違えやすい点
注文した時点で「仕入」を計上する誤り。仕入は商品を受け取ったときです。

問16 難易度 ★★(普通)
上記の商品¥300,000を受け取り、手付金¥60,000を差し引いた残額は掛けとした。 解答・解説を見る

借方貸方
仕入 300,000前払金 60,000
買掛金 240,000

▼考え方
仕入は総額300,000。支払い方は、手付金(前払金)の取崩し60,000と掛け240,000に分かれます。

▼間違えやすい点
仕入を240,000にしてしまう誤り。仕入は商品の価格全体です。

問17 難易度 ★(簡単)
得意先から商品の注文を受け、内金¥40,000を現金で受け取った。 解答・解説を見る

借方貸方
現金 40,000前受金 40,000

▼考え方
商品を渡す前なので売上にはせず、「後で商品を渡す義務」として前受金(負債)にします。

▼間違えやすい点
「前払金」と取り違える誤り。受け取った側は前受金です。

問18 難易度 ★★(普通)
上記の得意先に商品¥200,000を引き渡し、内金¥40,000を差し引いた残額は掛けとした。 解答・解説を見る

借方貸方
前受金 40,000
売掛金 160,000
売上 200,000

▼考え方
売上は総額200,000。受け取り方は、内金の取崩し40,000と掛け160,000です。

▼間違えやすい点
売上を160,000にしてしまう誤り。

クレジット売掛金(キャッシュレス決済を含む)

問19 難易度 ★★(普通)
商品¥120,000をクレジット払いの条件で顧客に販売した。信販会社への手数料は販売代金の3%であり、販売時に計上する。 解答・解説を見る

借方貸方
クレジット売掛金 116,400
支払手数料 3,600
売上 120,000

▼考え方
後で代金を払うのは信販会社なのでクレジット売掛金。手数料120,000×3%=3,600は支払手数料、差額116,400が債権です。

▼間違えやすい点
売上を手数料控除後の116,400にしてしまう誤り。売上は総額です。くわしくは簿記3級 クレジット売掛金の仕訳問題。

受取商品券

問20 難易度 ★(簡単)
商品¥50,000を販売し、代金として自治体が発行した商品券¥30,000と現金¥20,000を受け取った。 解答・解説を見る

借方貸方
受取商品券 30,000
現金 20,000
売上 50,000

▼考え方
他社や自治体が発行した商品券は、後で代金を請求できる権利なので受取商品券(資産)です。

▼間違えやすい点
「現金」に含めてしまう誤り。商品券は通貨代用証券ではありません。

販売のつど売上原価勘定に振り替える方法(2027年度から3級)

問21 難易度 ★★(普通) 2027年度〜
当社は商品売買を販売のつど売上原価勘定に振り替える方法で記帳している。商品¥150,000を仕入れ、代金は掛けとした。 解答・解説を見る

借方貸方
商品 150,000買掛金 150,000

▼考え方
この方法では、仕入れた商品は「仕入」ではなく商品(資産)で記録します。

▼間違えやすい点
三分法の癖で「仕入」と書く誤り。問題文の記帳方法を最初に確認しましょう。

問22 難易度 ★★(普通) 2027年度〜
当社は商品売買を販売のつど売上原価勘定に振り替える方法で記帳している。商品(原価¥60,000)を¥90,000で販売し、代金は掛けとした。 解答・解説を見る

借方貸方
売掛金 90,000
売上原価 60,000
売上 90,000
商品 60,000

▼考え方
売上の計上と同時に、売れた商品の原価を商品から売上原価へ振り替えます。

▼間違えやすい点
売上原価を売価の90,000にしてしまう誤り。振り替えるのは原価です。

クレジット売掛金をもっと練習したい方は、簿記3級 クレジット売掛金の仕訳問題へ。

【論点別】債権・債務の仕訳問題(15問)解説

似た名前の勘定科目が最も多い分野です。「商品の代金か、それ以外か」「受け取る側か、払う側か」で判断します。

売掛金・買掛金と電子記録債権・債務

問23 難易度 ★(簡単)
得意先A社に対する売掛金¥250,000について、A社が電子記録債務の発生記録を請求し、当社は取引銀行から発生記録の通知を受けた。 解答・解説を見る

借方貸方
電子記録債権 250,000売掛金 250,000

▼考え方
当社は代金を受け取る側なので電子記録債権。売掛金が電子記録債権に変わるだけです。

▼間違えやすい点
問題文の「電子記録債務」につられて同じ科目を書く誤り。くわしくは簿記3級 電子記録債権の仕訳問題。

問24 難易度 ★(簡単)
仕入先B社に対する買掛金¥180,000の支払いのため、取引銀行を通じて電子記録債務の発生記録を請求し、発生記録が行われた。 解答・解説を見る

借方貸方
買掛金 180,000電子記録債務 180,000

▼考え方
支払う側なので電子記録債務(負債)。買掛金から振り替えます。

▼間違えやすい点
「支払手形」を選ぶ誤り。2027年度以降、手形は出題範囲外です。

問25 難易度 ★(簡単)
電子記録債権¥250,000の支払期日が到来し、当座預金口座に入金された。 解答・解説を見る

借方貸方
当座預金 250,000電子記録債権 250,000

▼考え方
決済で消えるのは電子記録債権です。

▼間違えやすい点
貸方を「売掛金」にする誤り。売掛金は発生記録の時点で消えています。

貸付金・借入金と利息(役員・従業員への貸付けを含む)

問26 難易度 ★(簡単)
取引先C社に¥500,000を貸し付け、普通預金口座から振り込んだ。 解答・解説を見る

借方貸方
貸付金 500,000普通預金 500,000

▼考え方
後で返してもらう権利なので貸付金(資産)です。

▼間違えやすい点
「借入金」と取り違える誤り。お金を出した側が貸付金です。

問27 難易度 ★(簡単)
C社に対する貸付金¥500,000の返済を受け、利息¥7,500とともに普通預金口座に入金された。 解答・解説を見る

借方貸方
普通預金 507,500貸付金 500,000
受取利息 7,500

▼考え方
元本は貸付金の減少、利息は収益(受取利息)として分けて書きます。

▼間違えやすい点
利息まで貸付金に含めてしまう誤り。

問28 難易度 ★(簡単)
当社の取締役に¥300,000を現金で貸し付けた。 解答・解説を見る

借方貸方
役員貸付金 300,000現金 300,000

▼考え方
役員への貸付けは、一般の貸付金と区別して役員貸付金で処理します。

▼間違えやすい点
「貸付金」とだけ書くと、区別を求める問題では不正解になります。

問29 難易度 ★★(普通)
銀行から¥1,000,000を借り入れ、利息¥20,000を差し引かれた残額が普通預金口座に入金された。 解答・解説を見る

借方貸方
普通預金 980,000
支払利息 20,000
借入金 1,000,000

▼考え方
借入金は借りた総額1,000,000。先に差し引かれた利息は支払利息(費用)です。

▼間違えやすい点
借入金を980,000にしてしまう誤り。返す義務があるのは1,000,000です。

未収入金・未払金

問30 難易度 ★★(普通)
不用になった段ボールなどの梱包材を¥5,000で売却し、代金は月末に受け取ることにした。 解答・解説を見る

借方貸方
未収入金 5,000雑益 5,000

▼考え方
商品以外の売却代金を後で受け取るときは未収入金。売掛金は商品代金専用です。

▼間違えやすい点
「売掛金」にしてしまう誤り。売ったのが商品かどうかで分けます。

問31 難易度 ★(簡単)
事務用のパソコン¥240,000を購入し、代金は月末に支払うことにした。 解答・解説を見る

借方貸方
備品 240,000未払金 240,000

▼考え方
商品以外の購入代金の後払いは未払金です。

▼間違えやすい点
「買掛金」にしてしまう誤り。買掛金は商品代金専用です。

仮払金・仮受金

問32 難易度 ★(簡単)
従業員の出張にあたり、旅費の概算額¥50,000を現金で渡した。 解答・解説を見る

借方貸方
仮払金 50,000現金 50,000

▼考え方
使い道や金額がまだ確定していない支払いは、一時的に仮払金(資産)にします。

▼間違えやすい点
この時点で「旅費交通費」にする誤り。確定するのは精算時です。

問33 難易度 ★(簡単)
出張から帰った従業員から旅費の精算を受け、旅費交通費は¥46,000であったため、残金¥4,000を現金で受け取った。 解答・解説を見る

借方貸方
旅費交通費 46,000
現金 4,000
仮払金 50,000

▼考え方
仮払金50,000を全額消し、実際の旅費46,000を費用に、戻った4,000を現金にします。

▼間違えやすい点
仮払金を46,000だけ消す誤り。渡した50,000の全額を精算します。

問34 難易度 ★(簡単)
出張中の従業員から当座預金口座に¥120,000の振込みがあったが、その内容は不明である。 解答・解説を見る

借方貸方
当座預金 120,000仮受金 120,000

▼考え方
入金の理由がわからないときは、一時的に仮受金(負債)にします。

▼間違えやすい点
推測で「売上」や「売掛金」にする誤り。内容不明なら仮受金です。

問35 難易度 ★(簡単)
上記の振込額¥120,000は、得意先に対する売掛金の回収であることが判明した。 解答・解説を見る

借方貸方
仮受金 120,000売掛金 120,000

▼考え方
内容が判明したので、仮受金を消して本来の科目(売掛金の減少)に振り替えます。

▼間違えやすい点
貸方を「売上」にする誤り。回収は売掛金の減少です。

立替金・預り金(所得税・住民税・社会保険料)

問36 難易度 ★★(普通)
給料¥400,000の支払いにあたり、所得税の源泉徴収額¥30,000、住民税¥18,000、社会保険料の従業員負担分¥40,000を差し引いた残額を普通預金口座から振り込んだ。 解答・解説を見る

借方貸方
給料 400,000所得税預り金 30,000
住民税預り金 18,000
社会保険料預り金 40,000
普通預金 312,000

▼考え方
給料は総額400,000。差し引いた金額は、会社が後で国や自治体に納めるために預かったお金なので預り金(負債)です。

▼間違えやすい点
給料を手取りの312,000にしてしまう誤り。費用は総額です。

差入保証金

問37 難易度 ★★(普通)
店舗用の建物を賃借する契約を結び、敷金¥300,000、不動産会社への仲介手数料¥100,000、1か月分の家賃¥100,000を普通預金口座から支払った。 解答・解説を見る

借方貸方
差入保証金 300,000
支払手数料 100,000
支払家賃 100,000
普通預金 500,000

▼考え方
敷金は退去時に返ってくるお金なので差入保証金(資産)。仲介手数料と家賃は費用です。

▼間違えやすい点
敷金を「支払家賃」や「支払手数料」にしてしまう誤り。返ってくるかどうかで判断します。

電子記録債権・債務をもっと練習したい方は、簿記3級 電子記録債権の仕訳問題へ。

【論点別】固定資産の仕訳問題(10問)解説

付随費用・月割・帳簿価額の3つの計算がカギです。2027年度から3級に加わる定率法と除却・廃棄も含めています。

購入と付随費用、資本的支出と修繕費

問38 難易度 ★(簡単)
備品¥500,000を購入し、据付費¥20,000とあわせた代金は月末に支払うことにした。 解答・解説を見る

借方貸方
備品 520,000未払金 520,000

▼考え方
使えるようにするまでにかかった費用(付随費用)は、固定資産の取得原価に含めます。

▼間違えやすい点
据付費を「支払手数料」などの費用にする誤り。

問39 難易度 ★(簡単)
土地¥3,000,000を購入し、仲介手数料¥90,000と登記料¥30,000とあわせて普通預金口座から支払った。 解答・解説を見る

借方貸方
土地 3,120,000普通預金 3,120,000

▼考え方
仲介手数料や登記料も付随費用なので、土地の取得原価に含めます。

▼間違えやすい点
仲介手数料を「支払手数料」にする誤り。差入保証金の問題(問37)との違いに注意。

問40 難易度 ★★(普通)
建物の改修工事を行い、代金¥800,000を普通預金口座から支払った。このうち¥500,000は建物の耐用年数を延長させる支出(資本的支出)であり、残額は修繕のための支出である。 解答・解説を見る

借方貸方
建物 500,000
修繕費 300,000
普通預金 800,000

▼考え方
価値を高める支出(資本的支出)は建物に加え、元の状態に戻すための支出は修繕費(費用)にします。

▼間違えやすい点
全額を修繕費にしてしまう誤り。

減価償却(定額法・期中取得の月割・定率法)

問41 難易度 ★(簡単)
決算にあたり、建物(取得原価¥3,000,000、耐用年数30年、残存価額ゼロ)について、定額法により減価償却を行う。記帳は間接法による。 解答・解説を見る

借方貸方
減価償却費 100,000建物減価償却累計額 100,000

▼考え方
3,000,000÷30年=100,000。間接法では、建物を直接減らさず減価償却累計額を使います。

▼間違えやすい点
貸方を「建物」にする誤り(直接法の書き方)。問題文の記帳方法を確認しましょう。

問42 難易度 ★★(普通)
決算(3月31日)にあたり、×6年10月1日に取得して使用を始めた備品(取得原価¥600,000、耐用年数5年、残存価額ゼロ)について、定額法により月割で減価償却を行う。記帳は間接法による。 解答・解説を見る

借方貸方
減価償却費 60,000備品減価償却累計額 60,000

▼考え方
1年分は600,000÷5年=120,000。使ったのは10月〜3月の6か月なので、120,000×6/12=60,000です。

▼間違えやすい点
12か月分で計算する誤り。取得日から決算日までを指で数えましょう。

問43 難易度 ★★(普通) 2027年度〜
決算にあたり、備品(取得原価¥800,000、決算整理前の減価償却累計額¥320,000)について、定率法(償却率25%)により減価償却を行う。記帳は間接法による。 解答・解説を見る

借方貸方
減価償却費 120,000備品減価償却累計額 120,000

▼考え方
定率法は、未償却残高(800,000−320,000=480,000)に償却率を掛けます。480,000×25%=120,000。

▼間違えやすい点
取得原価800,000に償却率を掛ける誤り(200,000)。

売却

問44 難易度 ★★(普通)
期首に、備品(取得原価¥400,000、減価償却累計額¥240,000)を¥150,000で売却し、代金は月末に受け取ることにした。記帳は間接法による。 解答・解説を見る

借方貸方
備品減価償却累計額 240,000
未収入金 150,000
固定資産売却損 10,000
備品 400,000

▼考え方
帳簿価額は400,000−240,000=160,000。150,000で売ったので、差額10,000が売却損です。

▼間違えやすい点
代金を「売掛金」にする誤り。備品は商品ではないので未収入金です。

問45 難易度 ★★★(難しい)
×6年9月30日に、備品(取得原価¥600,000、期首の減価償却累計額¥360,000、定額法、耐用年数5年、残存価額ゼロ、間接法)を¥200,000で売却し、代金は普通預金口座に入金された。当期分の減価償却費は月割で計上する。会計期間は4月1日〜3月31日である。 解答・解説を見る

借方貸方
備品減価償却累計額 360,000
減価償却費 60,000
普通預金 200,000
備品 600,000
固定資産売却益 20,000

▼考え方
当期分の減価償却費は600,000÷5年×6/12=60,000(4月〜9月)。帳簿価額は600,000−360,000−60,000=180,000で、200,000で売ったので売却益20,000です。

▼間違えやすい点
当期分の減価償却費を忘れて、売却損益を計算する誤り。期中に売却したときは、まず当期分の償却から考えます。

除却・廃棄(2027年度から3級)

問46 難易度 ★★★(難しい) 2027年度〜
期首に、備品(取得原価¥300,000、減価償却累計額¥270,000)を除却した。この備品の処分価値は¥10,000と見積もられ、貯蔵品として処理する。記帳は間接法による。 解答・解説を見る

借方貸方
備品減価償却累計額 270,000
貯蔵品 10,000
固定資産除却損 20,000
備品 300,000

▼考え方
除却(使用をやめること)では、帳簿価額30,000のうち処分価値10,000を貯蔵品に、残り20,000を固定資産除却損にします。

▼間違えやすい点
処分価値まで除却損にしてしまう誤り(30,000)。

問47 難易度 ★★★(難しい) 2027年度〜
期首に、車両運搬具(取得原価¥1,000,000、減価償却累計額¥900,000)を廃棄し、廃棄のための費用¥15,000を現金で支払った。記帳は間接法による。 解答・解説を見る

借方貸方
車両運搬具減価償却累計額 900,000
固定資産廃棄損 115,000
車両運搬具 1,000,000
現金 15,000

▼考え方
廃棄(捨てること)では、帳簿価額100,000と廃棄費用15,000の合計115,000が固定資産廃棄損になります。

▼間違えやすい点
廃棄費用を「支払手数料」などで別に処理する誤り。廃棄損に含めます。

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【論点別】貸倒れの仕訳問題(6問)解説

「いつ発生した債権か」で使う科目が変わります。問題文の「当期」「前期」を最初に確認しましょう。

当期に発生した債権と前期以前に発生した債権の貸倒れ

問48 難易度 ★(簡単)
当期に商品を掛けで販売した得意先が倒産し、同社に対する売掛金¥40,000が回収できなくなった。 解答・解説を見る

借方貸方
貸倒損失 40,000売掛金 40,000

▼考え方
当期に発生した債権は、前期末の貸倒引当金の対象外なので、全額貸倒損失(費用)です。

▼間違えやすい点
貸倒引当金を取り崩してしまう誤り。引当金は前期以前の債権に備えたものです。

問49 難易度 ★★(普通)
前期に商品を掛けで販売した得意先が倒産し、同社に対する売掛金¥30,000が回収できなくなった。貸倒引当金の残高は¥50,000である。 解答・解説を見る

借方貸方
貸倒引当金 30,000売掛金 30,000

▼考え方
前期の債権の貸倒れは、まず貸倒引当金を取り崩して充てます。残高50,000の範囲内です。

▼間違えやすい点
「貸倒損失」にしてしまう誤り。前期の債権かどうかを最初に確認しましょう。

貸倒引当金の取崩しと戻入

問50 難易度 ★★(普通)
前期に商品を掛けで販売した得意先が倒産し、同社に対する売掛金¥80,000が回収できなくなった。貸倒引当金の残高は¥50,000である。 解答・解説を見る

借方貸方
貸倒引当金 50,000
貸倒損失 30,000
売掛金 80,000

▼考え方
引当金50,000を全額取り崩し、足りない30,000は貸倒損失にします。

▼間違えやすい点
80,000全額を貸倒引当金にしてしまう誤り。残高以上は取り崩せません。

償却債権取立益

問51 難易度 ★★(普通)
前期に貸倒れとして処理した売掛金¥20,000のうち、¥8,000を現金で回収した。 解答・解説を見る

借方貸方
現金 8,000償却債権取立益 8,000

▼考え方
前期に貸倒れ処理した債権は帳簿にもうないので、回収額は収益(償却債権取立益)にします。

▼間違えやすい点
貸方を「売掛金」にする誤り。売掛金はすでに消えています。

貸倒引当金の取崩しと戻入

問52 難易度 ★★(普通)
決算にあたり、売掛金の期末残高¥800,000と電子記録債権の期末残高¥200,000の合計に対して2%の貸倒引当金を、差額補充法により設定する。貸倒引当金の残高は¥12,000である。 解答・解説を見る

借方貸方
貸倒引当金繰入 8,000貸倒引当金 8,000

▼考え方
必要額は(800,000+200,000)×2%=20,000。残高12,000との差額8,000を繰り入れます。

▼間違えやすい点
売掛金だけに設定する誤り(16,000−12,000=4,000)。電子記録債権も対象です。

問53 難易度 ★★(普通)
決算にあたり、売掛金の期末残高¥500,000に対して2%の貸倒引当金を、差額補充法により設定する。貸倒引当金の残高は¥14,000である。 解答・解説を見る

借方貸方
貸倒引当金 4,000貸倒引当金戻入 4,000

▼考え方
必要額10,000に対して残高14,000が多すぎるので、差額4,000を減らします。相手は収益の貸倒引当金戻入です。

▼間違えやすい点
「貸倒引当金繰入」をマイナスで書く誤り。多すぎるときは戻入です。

【論点別】税金・費用・収益の仕訳問題(10問)

税金は「費用になる税金(租税公課・法人税等)」と「預かり・前払いにすぎない税金(消費税)」を区別するのがコツです。

消費税(税抜方式)の期中処理と納付

問54 難易度 ★(簡単)
商品¥300,000(税抜)を仕入れ、消費税10%とあわせた代金は掛けとした。消費税は税抜方式で処理する。 解答・解説を見る

借方貸方
仕入 300,000
仮払消費税 30,000
買掛金 330,000

▼考え方
払った消費税は、後で納める消費税から差し引ける「権利」なので仮払消費税(資産)です。

▼間違えやすい点
仕入を税込330,000にする誤り。税抜方式では本体と税を分けます。

問55 難易度 ★(簡単)
商品¥500,000(税抜)を販売し、消費税10%とあわせた代金が普通預金口座に入金された。 解答・解説を見る

借方貸方
普通預金 550,000売上 500,000
仮受消費税 50,000

▼考え方
受け取った消費税は、後で国に納める「預かり」なので仮受消費税(負債)です。

▼間違えやすい点
仮払と仮受の取り違え。「受け取った側=仮受」と覚えます。

問56 難易度 ★(簡単)
前期の決算で計上した未払消費税¥120,000を、普通預金口座から納付した。 解答・解説を見る

借方貸方
未払消費税 120,000普通預金 120,000

▼考え方
決算で計上した未払消費税(負債)を、納付で消します。

▼間違えやすい点
「租税公課」にする誤り。消費税は費用ではありません。

法人税等の中間納付と確定納付

問57 難易度 ★(簡単)
法人税、住民税及び事業税の中間申告を行い、¥150,000を普通預金口座から納付した。 解答・解説を見る

借方貸方
仮払法人税等 150,000普通預金 150,000

▼考え方
中間納付は、年間の税額が決まる前の前払いなので仮払法人税等(資産)にします。

▼間違えやすい点
「法人税等」(費用)にしてしまう誤り。費用にするのは決算時です。

問58 難易度 ★(簡単)
確定申告を行い、前期の決算で計上した未払法人税等¥210,000を普通預金口座から納付した。 解答・解説を見る

借方貸方
未払法人税等 210,000普通預金 210,000

▼考え方
決算で計上した未払法人税等(負債)を、納付で消します。

▼間違えやすい点
ここで「法人税等」を計上する誤り。費用は前期の決算で計上済みです。

租税公課(固定資産税・印紙税)・法定福利費・給料

問59 難易度 ★(簡単)
固定資産税の第1期分¥20,000を普通預金口座から納付した。 解答・解説を見る

借方貸方
租税公課 20,000普通預金 20,000

▼考え方
固定資産税や印紙税は、費用になる税金なので租税公課で処理します。

▼間違えやすい点
「仮払法人税等」にする誤り。法人税等とは別の税金です。

問60 難易度 ★(簡単)
収入印紙¥10,000と郵便切手¥4,000を現金で購入した。 解答・解説を見る

借方貸方
租税公課 10,000
通信費 4,000
現金 14,000

▼考え方
収入印紙は印紙税の支払いなので租税公課、郵便切手は通信費です。

▼間違えやすい点
両方とも「消耗品費」にする誤り。決算で未使用分は貯蔵品に振り替えます(問77)。

問61 難易度 ★★(普通)
従業員の給料から差し引いていた社会保険料¥40,000と、会社負担分¥40,000をあわせて普通預金口座から納付した。 解答・解説を見る

借方貸方
社会保険料預り金 40,000
法定福利費 40,000
普通預金 80,000

▼考え方
従業員負担分は預り金を消し、会社負担分は費用の法定福利費にします。

▼間違えやすい点
全額を法定福利費にする誤り。預かっていた分は費用ではありません。

支払家賃・支払地代と受取家賃・受取地代

問62 難易度 ★(簡単)
駐車場として借りている土地の今月分の地代¥30,000を、普通預金口座から支払った。 解答・解説を見る

借方貸方
支払地代 30,000普通預金 30,000

▼考え方
土地を借りた代金は支払地代、建物を借りた代金は支払家賃です。

▼間違えやすい点
「支払家賃」と取り違える誤り。借りているのが土地か建物かで分けます。

問63 難易度 ★(簡単)
所有する建物の一部を貸しており、今月分の家賃¥90,000が普通預金口座に入金された。 解答・解説を見る

借方貸方
普通預金 90,000受取家賃 90,000

▼考え方
貸している側が受け取る家賃は収益の受取家賃です。

▼間違えやすい点
「支払家賃」と書く誤り。立場(貸す側か借りる側か)を先に決めます。

【論点別】株式会社の純資産の仕訳問題(5問)解説

3級の株式会社会計は範囲が限られています。払込額は全額資本金、配当は決議時に未払配当金を押さえれば十分です。

株式の発行(設立・増資)

問64 難易度 ★(簡単)
会社の設立にあたり、株式100株を1株あたり¥50,000で発行し、全額の払込みを受けて普通預金とした。 解答・解説を見る

借方貸方
普通預金 5,000,000資本金 5,000,000

▼考え方
3級では、払い込まれた全額を資本金にします。100株×50,000=5,000,000。

▼間違えやすい点
資本準備金などに分ける誤り。3級では全額資本金です。

問65 難易度 ★(簡単)
増資にあたり、新たに株式40株を1株あたり¥60,000で発行し、全額の払込みを受けて当座預金とした。 解答・解説を見る

借方貸方
当座預金 2,400,000資本金 2,400,000

▼考え方
増資でも考え方は設立と同じです。40株×60,000=2,400,000。

▼間違えやすい点
1株の金額だけを書く計算ミスに注意。

剰余金の配当(利益準備金の積立・未払配当金)

問66 難易度 ★★(普通)
株主総会で、繰越利益剰余金から株主配当金¥200,000を支払い、利益準備金¥20,000を積み立てることが決議された。 解答・解説を見る

借方貸方
繰越利益剰余金 220,000未払配当金 200,000
利益準備金 20,000

▼考え方
決議の時点ではまだ払っていないので未払配当金(負債)。積立分は利益準備金です。

▼間違えやすい点
借方の繰越利益剰余金を200,000だけにする誤り。積立分も繰越利益剰余金から出ます。

問67 難易度 ★(簡単)
上記の株主配当金¥200,000を、普通預金口座から支払った。 解答・解説を見る

借方貸方
未払配当金 200,000普通預金 200,000

▼考え方
決議時に計上した未払配当金を、支払いで消します。

▼間違えやすい点
ここで繰越利益剰余金を減らす誤り。減らすのは決議時です。

問68 難易度 ★★(普通)
決算の結果、当期純損失¥120,000となったため、損益勘定から繰越利益剰余金勘定に振り替えた。 解答・解説を見る

借方貸方
繰越利益剰余金 120,000損益 120,000

▼考え方
純損失は繰越利益剰余金を減らすので、借方に書きます。純利益のとき(問80)と左右が逆です。

▼間違えやすい点
純利益と同じ向きに書く誤り。損益勘定が借方残高か貸方残高かを考えます。

【論点別】決算整理・決算振替の仕訳問題(13問)解説

決算整理は第3問の土台でもあります。月数の数え方と「当期分か翌期分か」の判断を丁寧に。

売上原価の算定

問69 難易度 ★★(普通)
決算にあたり、売上原価を「仕入」の行で計算する。期首商品棚卸高は¥150,000、期末商品棚卸高は¥180,000である。 解答・解説を見る

借方貸方
仕入 150,000
繰越商品 180,000
繰越商品 150,000
仕入 180,000

▼考え方
期首商品を仕入に加え(仕入/繰越商品)、期末商品を仕入から除きます(繰越商品/仕入)。2本の仕訳を並べて書いた形です。

▼間違えやすい点
期首と期末の向きを逆にする誤り。「しーくりくりしー」と唱えて覚える方法もあります。

経過勘定(前払・前受・未払・未収)と再振替仕訳

問70 難易度 ★★(普通)
決算(3月31日)にあたり、×6年12月1日に1年分を支払った保険料¥24,000のうち、前払分を月割で計上する。 解答・解説を見る

借方貸方
前払保険料 16,000保険料 16,000

▼考え方
当期分は12月〜3月の4か月。翌期分の8か月(4月〜11月)を前払いとして資産に残します。24,000×8/12=16,000。

▼間違えやすい点
当期分の4か月(8,000)を前払にしてしまう誤り。

問71 難易度 ★★★(難しい)
決算(3月31日)にあたり、×6年11月1日に借り入れた¥600,000(年利率3%、利息は1年後の返済時に一括で支払う)について、当期分の利息を月割で計上する。 解答・解説を見る

借方貸方
支払利息 7,500未払利息 7,500

▼考え方
11月〜3月の5か月分は当期の費用なのにまだ払っていないので、未払利息(負債)を計上します。600,000×3%×5/12=7,500。

▼間違えやすい点
1年分(18,000)を計上する誤り。

問72 難易度 ★★(普通)
決算(3月31日)にあたり、×7年1月1日に6か月分を受け取った家賃¥180,000のうち、前受分を月割で計上する。 解答・解説を見る

借方貸方
受取家賃 90,000前受家賃 90,000

▼考え方
当期分は1月〜3月の3か月。翌期分の3か月(4月〜6月)は前受け(負債)です。180,000×3/6=90,000。

▼間違えやすい点
12か月で割ってしまう誤り。受け取ったのは6か月分です。

問73 難易度 ★★(普通)
決算(3月31日)にあたり、×6年12月1日に貸し付けた¥400,000(年利率3%、利息は返済時に一括で受け取る)について、当期分の利息を月割で計上する。 解答・解説を見る

借方貸方
未収利息 4,000受取利息 4,000

▼考え方
12月〜3月の4か月分は当期の収益なのにまだ受け取っていないので、未収利息(資産)を計上します。400,000×3%×4/12=4,000。

▼間違えやすい点
「未収入金」と書く誤り。経過勘定は未収利息などの専用科目です。

問74 難易度 ★(簡単)
期首にあたり、前期末に計上した前払保険料¥16,000について再振替仕訳を行う。 解答・解説を見る

借方貸方
保険料 16,000前払保険料 16,000

▼考え方
前期末の決算整理仕訳の逆を書いて、当期の費用に戻します。

▼間違えやすい点
決算整理仕訳と同じ向きで書く誤り。

当座借越・現金過不足・貯蔵品の決算整理

問75 難易度 ★★(普通)
決算にあたり、当座預金勘定が¥50,000の貸方残高(当座借越)となっていたため、当座借越勘定に振り替える。 解答・解説を見る

借方貸方
当座預金 50,000当座借越 50,000

▼考え方
当座預金のマイナスは、実際には銀行からの借入れなので、負債の当座借越に振り替えます(問6の続き)。

▼間違えやすい点
貸借を逆にする誤り。当座預金の貸方残高を消すので、当座預金は借方です。

問76 難易度 ★(簡単)
決算にあたり、現金過不足勘定の貸方残高¥3,000について、原因が判明しなかったため適切に処理する。 解答・解説を見る

借方貸方
現金過不足 3,000雑益 3,000

▼考え方
貸方残高(現金が多かった)の原因不明分は、収益の雑益にします。

▼間違えやすい点
「雑損」にする誤り。借方残高なら雑損、貸方残高なら雑益です。

問77 難易度 ★(簡単)
決算にあたり、収入印紙¥6,000と郵便切手¥2,000が未使用であったため、貯蔵品に振り替える。購入時には租税公課と通信費で処理している。 解答・解説を見る

借方貸方
貯蔵品 8,000租税公課 6,000
通信費 2,000

▼考え方
未使用分は来期に使える資産なので、費用から貯蔵品に振り替えます。

▼間違えやすい点
貸方を「消耗品費」にする誤り。購入時の科目を取り消します。

消費税・法人税等の決算整理

問78 難易度 ★(簡単)
決算にあたり、消費税の処理を行う。仮払消費税の残高は¥240,000、仮受消費税の残高は¥380,000である。 解答・解説を見る

借方貸方
仮受消費税 380,000仮払消費税 240,000
未払消費税 140,000

▼考え方
預かった380,000から払った240,000を差し引いた140,000が、納める消費税(未払消費税)です。

▼間違えやすい点
差額を「租税公課」にする誤り。

問79 難易度 ★★(普通)
決算にあたり、税引前当期純利益¥800,000の30%を法人税、住民税及び事業税として計上する。なお、中間納付額¥100,000を仮払法人税等で処理している。 解答・解説を見る

借方貸方
法人税、住民税及び事業税 240,000仮払法人税等 100,000
未払法人税等 140,000

▼考え方
税額は800,000×30%=240,000。中間納付分100,000を差し引いた140,000が未払いです。

▼間違えやすい点
仮払法人税等を差し引き忘れる誤り。「法人税等」の科目名で出題されることもあるので、問題文の指定に従います。

損益振替・資本振替(当期純損失の場合を含む)

問80 難易度 ★★★(難しい)
決算にあたり、次の各勘定の残高を損益勘定に振り替える(1)(2)の仕訳と、当期純利益を繰越利益剰余金勘定に振り替える(3)の仕訳を示しなさい。売上¥2,000,000、受取利息¥10,000、仕入¥1,300,000、給料¥400,000(ほかの収益・費用はない)。 解答・解説を見る

借方貸方
(1)収益の振替
売上 2,000,000
受取利息 10,000
損益 2,010,000
(2)費用の振替
損益 1,700,000仕入 1,300,000
給料 400,000
(3)資本振替
損益 310,000繰越利益剰余金 310,000

▼考え方
収益は貸方残高なので借方に書いて損益へ、費用は借方残高なので貸方に書いて損益へ移します。差額2,010,000−1,700,000=310,000が当期純利益です。

▼間違えやすい点
収益と費用の向きを逆にする誤り。「残高を消す側に書く」と考えます。

訂正仕訳

問81 難易度 ★★★(難しい)
得意先から売掛金¥50,000を現金で回収した際、誤って(借)現金50,000(貸)売上50,000と記帳していたことが判明したので、訂正する。 解答・解説を見る

借方貸方
売上 50,000売掛金 50,000

▼考え方
現金は正しいので触らず、誤った売上を取り消して、正しい売掛金の減少を書きます。

▼間違えやすい点
誤った仕訳の逆と正しい仕訳を両方書いても誤りではありませんが、相殺した形が答えになります。

決算整理を試算表の形で練習したい方は、簿記3級 試算表の練習問題へ。

【論点別】伝票の起票問題(4問)解説

伝票は「現金が動くか」で種類が決まります。入金伝票の借方は現金、出金伝票の貸方は現金と決まっているため、相手科目だけを書きます。

入金伝票・出金伝票・振替伝票

問82 難易度 ★(簡単)
得意先から売掛金¥60,000を現金で回収した。起票する伝票の種類と、記入する勘定科目・金額を答えなさい。 解答・解説を見る

伝票借方貸方
入金伝票(入金) 60,000売掛金 60,000

▼考え方
現金が入る取引は入金伝票。入金伝票の相手科目欄には「売掛金」と書きます(借方の現金は書かない)。

▼間違えやすい点
入金伝票に「現金」と書く誤り。入金伝票は借方が現金と決まっています。

問83 難易度 ★(簡単)
事務用の消耗品¥3,000を購入し、代金は現金で支払った。起票する伝票の種類と、記入する勘定科目・金額を答えなさい。 解答・解説を見る

伝票借方貸方
出金伝票消耗品費 3,000(出金) 3,000

▼考え方
現金が出る取引は出金伝票。相手科目欄に「消耗品費」と書きます。

▼間違えやすい点
振替伝票で起票する誤り。現金の増減がある取引は入金・出金伝票です。

一部現金取引の起票(取引を分ける方法・全額を掛けとみなす方法)

問84 難易度 ★★(普通)
商品¥100,000を販売し、代金のうち¥30,000は現金で受け取り、残額は掛けとした。取引を分けて起票する方法で、起票する伝票と記入内容を答えなさい。 解答・解説を見る

伝票借方貸方
入金伝票(入金) 30,000売上 30,000
振替伝票売掛金 70,000売上 70,000

▼考え方
現金売上30,000(入金伝票)と、掛け売上70,000(振替伝票)の2つの取引に分けます。

▼間違えやすい点
振替伝票に100,000と書く誤り。分ける方法では掛けの部分だけです。

問85 難易度 ★★★(難しい)
前問と同じ取引を、いったん全額を掛けで販売したとみなして起票する方法で、起票する伝票と記入内容を答えなさい。 解答・解説を見る

伝票借方貸方
振替伝票売掛金 100,000売上 100,000
入金伝票(入金) 30,000売掛金 30,000

▼考え方
いったん全額100,000を掛け売上とし(振替伝票)、そのうち30,000を直ちに現金で回収したと考えます(入金伝票の相手科目は売掛金)。

▼間違えやすい点
入金伝票の相手科目を「売上」にする誤り。この方法では売掛金の回収です。

【本試験形式】第1問 総仕上げ15問(目安15〜20分)解説

ここからは論点がランダムに混ざった15問です。時間を計り、解答を見ずに最後まで解いてから、まとめて答え合わせをしてください。消費税は税抜方式で処理します。

証ひょう(納品書・請求書・領収書)から仕訳する問題

証ひょうは、取引があったことを示す書類です。「誰が発行した書類か」と「小計・消費税・合計」を最初に読み取るのがコツです。

問86 難易度 ★★(普通)
次の納品書兼請求書を受け取り、商品を受け取った。代金は月末に支払う。消費税は税抜方式で処理する。
【納品書兼請求書】品物A 20個×@¥3,000=¥60,000/品物B 10個×@¥2,000=¥20,000/小計¥80,000/消費税(10%)¥8,000/合計¥88,000

問87 難易度 ★(簡単)
事務用品を購入し、次の領収書を受け取った。代金は現金で支払済みである。消費税は税抜方式で処理する。
【領収書】コピー用紙 ¥5,000/消費税(10%)¥500/合計¥5,500

問88 難易度 ★★(普通)
商品を販売し、次の請求書(控え)を発行した。代金は月末に受け取る。消費税は税抜方式で処理する。
【請求書(控え)】商品X 30個×@¥4,000=¥120,000/消費税(10%)¥12,000/合計¥132,000

続けて、問89〜問100を解きましょう。

問89 難易度 ★(簡単)
商品売買の仲介を行い、仲介手数料¥18,000が普通預金口座に振り込まれた。

問90 難易度 ★(簡単)
電子記録債務¥160,000の支払期日が到来し、当座預金口座から引き落とされた。

問91 難易度 ★(簡単)
信販会社から、クレジット売掛金¥97,000が普通預金口座に入金された(手数料は販売時に計上済み)。

問92 難易度 ★(簡単)
従業員が個人で負担すべき保険料¥12,000を、会社が現金で立て替えて支払った。

問93 難易度 ★★(普通)
給料¥250,000の支払いにあたり、所得税の源泉徴収額¥15,000と、上記の従業員立替金¥12,000を差し引いた残額を普通預金口座から振り込んだ。

問94 難易度 ★(簡単)
所得税の源泉徴収額¥15,000を、現金で納付した。

問95 難易度 ★★★(難しい)
商品¥400,000(税抜)を仕入れ、消費税10%とあわせた代金のうち、注文時に支払った手付金¥50,000を差し引いた残額は掛けとした。消費税は税抜方式で処理する。

問96 難易度 ★(簡単)
借入金¥500,000の返済期日となり、利息¥6,000とともに普通預金口座から返済した。

問97 難易度 ★★(普通)
先に計上した現金過不足(貸方残高)¥5,000のうち、¥4,000は受取手数料の記帳漏れであることが判明した。

問98 難易度 ★(簡単)
営業用の車両¥1,800,000を購入し、登録手数料¥50,000とあわせて普通預金口座から支払った。

問99 難易度 ★(簡単)
交通系ICカードに入金した際に仮払金として処理していた¥10,000のうち、¥3,200を電車代として使用した。

問100 難易度 ★★(普通)
株主総会で、繰越利益剰余金から株主配当金¥300,000を支払い、利益準備金¥30,000を積み立てることが決議された。

総仕上げ15問の解答一覧と採点

1問3点(45点満点)で採点してみましょう(自己採点用の換算です)。 解答一覧を見る

問仕訳ポイント
問86
★★
(借)仕入 80,000
  仮払消費税 8,000
(貸)買掛金 88,000
証ひょう(取引の証拠となる書類)は、小計・消費税・合計を読み取るのがコツ。本体80,000と消費税8,000を分けます。
合計88,000を仕入にする誤り。
問87
★
(借)消耗品費 5,000
  仮払消費税 500
(貸)現金 5,500
領収書は「支払いが済んだ証拠」。事務用品は消耗品費、税は仮払消費税です。
消耗品費を税込5,500にする誤り。
問88
★★
(借)売掛金 132,000
(貸)売上 120,000
  仮受消費税 12,000
当社が発行した請求書の控えは、当社が売り手であることを示します。
仕入や仮払消費税にしてしまう誤り。誰が発行した書類かを最初に確認します。
問89
★
(借)普通預金 18,000
(貸)受取手数料 18,000
受け取った手数料は収益の受取手数料です。
「支払手数料」と取り違える誤り。
問90
★
(借)電子記録債務 160,000
(貸)当座預金 160,000
支払いで電子記録債務が消えます。
借方を「買掛金」にする誤り。
問91
★
(借)普通預金 97,000
(貸)クレジット売掛金 97,000
入金で消えるのはクレジット売掛金です。
入金時にもう一度手数料を計上する誤り。
問92
★
(借)従業員立替金 12,000
(貸)現金 12,000
後で従業員から返してもらう権利なので従業員立替金(資産)です。
「保険料」(費用)にする誤り。会社の費用ではありません。
問93
★★
(借)給料 250,000
(貸)所得税預り金 15,000
  従業員立替金 12,000
  普通預金 223,000
給料は総額。立替金は給料から差し引いて回収します。
立替金の回収を忘れて普通預金を235,000にする誤り。
問94
★
(借)所得税預り金 15,000
(貸)現金 15,000
預かっていたお金を納めたので、預り金が消えます。
「租税公課」にする誤り。会社の税金ではありません。
問95
★★★
(借)仕入 400,000
  仮払消費税 40,000
(貸)前払金 50,000
  買掛金 390,000
税込総額440,000から手付金50,000を引いた390,000が買掛金です。
買掛金を税抜の350,000にする誤り。
問96
★
(借)借入金 500,000
  支払利息 6,000
(貸)普通預金 506,000
元本と利息を分けて書きます。
利息まで借入金に含める誤り。
問97
★★
(借)現金過不足 4,000
(貸)受取手数料 4,000
貸方残高の現金過不足を減らすので借方。原因の収益に振り替えます。
向きを逆にする誤り(問2・3と逆のパターン)。
問98
★
(借)車両運搬具 1,850,000
(貸)普通預金 1,850,000
登録手数料は付随費用として取得原価に含めます。
登録手数料を「支払手数料」にする誤り。
問99
★
(借)旅費交通費 3,200
(貸)仮払金 3,200
使った分だけ仮払金から費用に振り替えます。
入金額10,000全額を費用にする誤り。
問100
★★
(借)繰越利益剰余金 330,000
(貸)未払配当金 300,000
  利益準備金 30,000
配当は未払配当金、積立は利益準備金です。
配当を普通預金で払ったことにする誤り。決議時点では未払いです。
得点目安
42〜45点第1問は仕上がっています。第2問・第3問の対策に進みましょう。
33〜39点合格ラインは見えています。間違えた問題の論点に戻り、論点別の問題を解き直しましょう。
30点以下論点別85問の2周目から。特につまずき5パターンのどれが多いかを確認してください。

大学教員が見てきた仕訳問題のつまずき5パターン

大学で多くの学習者の答案を見ていると、仕訳の誤りは驚くほど似たパターンに集中します。100問の解説で繰り返し出てきた誤りを、5つに整理しました。

問題文の言葉をそのまま勘定科目にしてしまう

「電子記録債務の発生記録を請求した」と書いてあると、売り手側でも電子記録債務と書いてしまう。こうした問題文の言葉を写すだけの解き方は、相手の立場から書かれた問題で必ず間違えます(問23・問88)。

直し方:問題文の言葉ではなく、「自社にとって何が増えて何が減ったか」で科目を決めます。

「誰の立場か」を決めずに書き始める

前払金と前受金、仮払消費税と仮受消費税、支払家賃と受取家賃。どれも立場を逆にすると正反対の科目になります(問15〜18・問54・問55・問63)。

直し方:仕訳を書く前に「払う側」「受け取る側」と1語メモする。これだけで正答率が目に見えて上がる人が多いです。

似た勘定科目を取り違える(早見表つき)

3級で特に混同が多い組み合わせです。迷ったら右の列の判断基準に戻ってください。

まぎらわしい科目判断基準
売掛金/未収入金商品の代金なら売掛金、それ以外(備品・不用品など)なら未収入金
買掛金/未払金商品の代金なら買掛金、それ以外なら未払金
前払金/前払費用(前払保険料など)商品の手付金なら前払金、決算で翌期分の費用を繰り延べるなら前払費用
貸倒損失/貸倒引当金当期発生の債権なら貸倒損失、前期以前の債権ならまず引当金を取り崩す
貸倒引当金繰入/貸倒引当金戻入引当金が足りなければ繰入、多すぎれば戻入
租税公課/法人税等固定資産税・印紙税は租税公課、会社の利益にかかる税は法人税等
雑損/雑益現金過不足が借方残高なら雑損、貸方残高なら雑益
差入保証金/支払手数料返ってくるお金(敷金)は差入保証金、返ってこない手数料は支払手数料

税込・税抜、月割の「計算の土台」を読み落とす

計算の仕方は合っているのに、何に対して計算するか(税込か税抜か、何か月分か)を読み落として金額がずれる。これが3級で最も多い失点パターンの一つです(問42・問70〜73・問95)。

直し方:月割は「取得日(支払日)から決算日まで」を指で数える。税込・税抜は、問題文の数字の横に「税抜」「税込」と書き込む習慣をつけます。

改定前の知識(手形・小切手)のまま解く

古いテキストや過去の問題集で学んだ人ほど、電子記録債権を「受取手形」と書いたり、支払いを「小切手を振り出した」と考えたりしがちです。2027年度以降は手形関連の処理は出題範囲外です(問24)。

直し方:使うテキストや問題集が2027年度の出題区分表に対応しているかを、表紙や「はしがき」で確認しましょう。

5つに共通するのは、「立場→流れ→科目」の3ステップを飛ばしたときに誤りが起きることです。間違えた問題は、どのステップで止まったかを振り返ってみてください。

正解数別の次の一手|論点別ドリルと第2問・第3問へ

状況次にやること
論点別85問で8割以上・本試験形式で40点前後仕訳は合格水準です。簿記3級 試算表の練習問題や簿記3級 第3問 決算問題に進み、仕訳を「集計・表示」する力を伸ばしましょう。第2問対策は簿記3級 第2問の問題へ。
特定の論点だけ正答率が低いその論点の論点別ドリルへ。
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独学で仕訳が伸びないときの選択肢|無料教材・通信講座・予備校の比較

100問を解いてみて「解説を読めばわかるのに、自分では書けない」状態が続くなら、学び方を見直すタイミングかもしれません。選択肢を整理します。

学び方向いている人注意点
無料教材・問題集アプリテキストを読めば理解できる人、費用をかけたくない人改定への対応状況を自分で確認する必要がある
通信講座自分のペースで、講義動画で理解したい人途中で止まらないよう、学習計画は自分で守る
予備校(通学・オンライン)質問しながら確実に進めたい人、上位級や会計士も視野に入れる人費用と時間の負担が比較的大きい

無料教材・問題集アプリで足りる人

このページの100問で8割以上取れていて、間違えた理由を自分で説明できる人は、無料教材の組み合わせで十分に合格を目指せます。簿記3級 無料テキストも参考にしてください。

通信講座・予備校を検討したほうがよい人

教室で見ていて、解説を読んでも「なぜその科目になるか」が腑に落ちない状態が2〜3週間続く人は、独学で粘るより、講義で一度通して説明を聞いたほうが早く伸びる傾向があります。また、試験日が近く時間が限られている人にも、講座は有力な選択肢です。

たとえば、公認会計士の予備校であるCPA会計学院は、簿記3級のテキストや講義動画を資料請求で無料公開しています(提供内容は時期により変わるため、公式サイトで確認してください)。まずは無料の範囲で講義のわかりやすさを試してみる、という使い方ができます。

実際の簿記3級試験と同等の模擬問題を無料で手に入れる方法、知りたくないですか?

公認会計士資格スクールのCPA会計学院は最新の簿記3級テキスト・問題集(PDFデータ)と講義動画を無料で配布しています。

問題集には模擬問題が収録されており、試験と同様の問題が解答できます。

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CPA会計学院の無料テキスト&動画は2,640円相当の価値が…使わないと大損です!

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その他無料テキストは以下の記事で紹介しています。

講座を選ぶときに確認したいポイント

  • 2027年度の出題区分表に対応しているか(手形の扱い、新論点の有無)
  • ネット試験の形式で練習できるか(パソコン画面での入力に慣れておけるか)
  • 質問できる仕組みがあるか(つまずいたまま進まないために)
  • 2級・会計士など、次の目標につながるか

独学と講座をくわしく比較したい方は、簿記3級 独学と予備校・通信講座の比較をご覧ください。

簿記3級の仕訳問題に関するよくある質問

簿記3級の仕訳問題は試験でどのくらいの配点ですか?

第1問が仕訳問題で、配点は45点です。日本商工会議所は2026年9月25日に、2027年4月1日以降の3級の配点を第1問45点・第2問25点・第3問30点(合格基準70点以上)と公表しています。

試験時間はどのくらいですか?

日本商工会議所のネット試験の案内では、3級の試験時間は60分です。第1問はできるだけ短い時間で解き終え、第2問・第3問に時間を残すのが一般的な進め方です。

2027年度の改定で仕訳問題は変わりますか?

紙の手形・小切手の廃止にともない、手形関連の規定が出題区分表から削除されます。また、販売のつど売上原価勘定に振り替える方法、有形固定資産の除却・廃棄、定率法(簡易な出題)が2級から3級に移ります。

仕訳問題だけ練習すれば合格できますか?

仕訳は第2問・第3問の土台にもなりますが、第1問だけでは合格基準の70点に届きません。仕訳を固めたら、試算表や精算表など第3問形式の練習に進みましょう。

100問は何周すればよいですか?

学習上の目安は3周です。1周目は解説を読み込み、2周目は間違えた問題だけを解き、3周目は本試験形式の15問を時間を計って解きます。

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