簿記3級簡単ってよく聞くけど、落ちたっていう人も多い。
ネット試験は楽勝なのか知りたい!
日商簿記は「企業に求められる資格」として人気のある資格です。
多くの人々にとって会計のプロフェッショナルを目指す最初のステップになり、簿記3級の受験を考えている人も少なくありません。
最近ではネット試験も登場し、以前にも増して簿記の資格が取得しやすくなっています。
しかし、簿記3級は意外に難しく、挫折する人も少なくありません。
簿記3級のネット試験で落ちたという声について今回ご紹介したいと思います!
記事の執筆者
・年間300人以上の大学生に簿記を教える大学教員。
・日本人の会計リテラシーを高めるを理念に、会計ラボを運営中。
ネット試験は操作に慣れは必要ですが、対策しておけばいつでも試験を受けられるので便利です。
その場で合否を知りたい、自分のペースで勉強して受験したいという人にはネット試験がおすすめです!
試験内容はペーパー試験とほぼ変わりませんので、試験対策は同様にやれば問題ありません。
簿記3級の勉強方法について知りたい人は以下の記事をご覧下さい。
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簿記3級のおすすめ通信講座は以下の記事で詳しく紹介しています。
簿記学習には電卓が必須!試験前にいきなり電卓を使うのではなく、普段の勉強で使いましょう。
そうしないと試験本番で電卓が思うように使えません。
簿記検定でおすすめの電卓は以下で詳しく解説しています。
簿記3級の合格率はどの程度なのか
比較的易しい試験と言われている簿記3級ですが、落ちてしまったという声もちらほらあります。
では一体簿記3級の合格率はどの程度なのでしょうか。
簿記3級の合格率はおよそ50%
簿記三級の合格率はおよそ50%前後です。
易しいと言われていますが実態は半分の受験者が落ちていることになります。
しかもなんと2021年6月の第158回の試験では合格率28.9%と30%をきる年もあります。
このことから分るように簿記三級の合格率は高くなく、一概に易しい試験ということはできません。
また、ネット試験とペーパー試験で合格率はほぼ変わりません。
ネット試験とペーパー試験の難易度の違いは以下の記事で詳しく解説しています。
簿記3級のネット試験に落ちた原因
簿記3級に落ちてしまった人の原因は何でしょうか。
落ちる原因は大きく以下のものがあげられます。
なめて試験対策を十分しない
簿記3級のネット受験は3日前までに申請をすることで受験することが出来ます。
3日前から対策をすれば十分に合格可能という見方も出来ますが、それは非常に危険です。
個人差や1日当たりの勉強の時間にもよるため、簿記3級の試験は簡単だというインターネット上の情報を信じて、十分に対策をしなかった人は落ちてしまうという現状があります。
簿記3級の合格までに必要な勉強時間は50時間~100時間と言われています。
何回も受けなおして合格するのもいいですが、お金と時間とを使う事なのでしっかりと対策をして試験に臨むべきでしょう。
教科書代をけちる
これも簿記3級をなめてかかっている人に多いことなのですが、教科書代金を節約しようと最低限の教材しか買わない人もいます。
最低限の投資で合格することが出来れば一番いいのですが、先ほども言った通り、簿記3級は決して合格率の高い試験ではありません。
もう一度受けなおすとなると余計に高くついてしまうでしょう。
最低でも教科書と問題集は最新版を用意して、しっかりとした対策をすることで結果的に時間とお金の節約になります。
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高度な情報処理や知識が求められる
簿記3級は簿記の中では一番難易度の低い資格ですが、経理の実務は簿記3級の知識で足りると言われています。
意外かもしれませんが、簿記3級はやや高度な情報処理まで求められます。
また覚えることも多く、残高試算表や精算表は実際に手を動かさないとなかなか自力で回答できるレベルにはなりません。
そのため一夜漬けの付け焼刃では対応できません。
簿記3級のネット試験に落ちないために|本番を想定した練習を
本番どういった条件で試験を受けるのか事前に知っておいて、それに向けた練習をしていく必要があります。
試験で使えるのは黒のボールペンのみ
試験案内をよく読むと、当日持ち込むことの出来る物は電卓のみです。
本番は受付で黒のボールペンが2本配られ、これで解きます。
普段から練習で色を複数使って分かりやすくしているという人は、黒一色になった時に、数字の区別をつけることが出来ず、パニックになってしまいます。
黒ペンのみで回答を出す練習が必要です。
電卓は良いものを
また、唯一持ち込める電卓には、ある程度お金をかけて、良いスペックのものを買うべきでしょう。
なぜかというと300円程度の電卓は、押しても反応してくれないことがあり、何回計算しても答えが同じにならないということになりかねません。
電卓はあって困るものではないので1,000円ほどのある程度よいものを買うといいでしょう。
手のひらより少し大きめの電卓が打ちやすくておすすめです。
ただし関数電卓は持ち込むことが出来ないので注意が必要です。
ネット試験ならではの落とし穴
日商簿記2級と3級はネット試験でも受験をすることが可能になりました。
ネット試験の方が難易度が低く合格しやすいという声もありますが、ネット試験での変更点やネット試験ならではの問題点を紹介します。
集中力が乱される
ネット受験はそれぞれ終わる時間や始める時間が異なるため、試験中に席を立つ人がいたりと集中力がそがれてしまう場面があります。
騒音対策のためのヘッドホンが用意されていますが、ノイズキャンセリングの機能が十分でなく、ヘッドホンをつけて勉強をするのに不快感を覚えるという声もあります。
こればかりは対策のしようがないので、問題を余裕をもって解き切ることが出来る実力をつけていくしかありません。
問題用紙に書き込めない
ネット受験では問題がモニターに表示されます。
そのため、問題用紙に直接書き込むことが出来ないのです。
練習で問題文に直接書き込みながら解答をしていた受験者にとってはやりにくいと感じると思います。
問題文に直接書き込みが出来なくなるネット試験では、複雑な問題が出なくなるとも騒がれていましたが、煩雑な問題が出題されています。
問題用紙に書き込むことが出来ないと問題の理解もしにくいですし、かなり解きにくくなります。
したがって、問題文に書き込みをしないで答えを出すことに対策の段階から慣れる必要があります。
短い試験時間
ネット試験の試験時間は60分で大問3つです。
しかしペーパー試験と異なり、以下のような点から時間が掛かります。
試験時間はペーパー試験と同様ですが、問題文に直接書き込みができないため時間が掛かります。
また下書き紙を使って解くと、手元の下書き紙、モニター、キーボードの3つを行ったり来たりするため、どこの数値を書いていたのか分からなくなってしまったり非常に面倒です。
キーボードで答えを入力するため、ゼロの個数を間違えてしまったり、答えは出せているのに入力ミスをしてしまったりと、時間を奪われてしまう要素だらけです。
合格点の70点をとるためには、本番を意識して演習することが必要になってきます。
時間のかかりそうな問題を見極めて後に回すような戦略も重要かもしれません。
簿記3級ネット試験ならではの対策
本番と同じ状況で解くことをすすめてきたわけですが、紙媒体の問題しかないという人もいるかもしれません。
しかし問題ありません。予備校や商工会議所自体がネット問題のサンプルを作っているのでこちらの問題を使えばネット受験のモニターに慣れることが出来ます。
問題の内容は同じなので、本番と同じ環境での演習が出来ます。
商工会議所のサンプル問題をみる。
まとめ
ネット界隈では簿記三級は易しい試験だという意見があります。
しかし、二人に一人は不合格となる試験で、簿記3級をなめていて試験に落ちてしまうという声が多くあります。
勉強の際には、本番を想定した油断のない対策が必要です。
また、ネット受験ならではの独特の形式や、試験の変化によってやりにくい試験となっている側面もあります。
一方で、合格率50%近辺の試験なので、ある程度対策をしていけば十分合格点をとることが出来る試験でもあります。
簿記三級ネット試験の参考になればと思います。
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