【2024年最新版】簿記3級の間違えやすい仕訳問題を徹底解説

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簿記3級

簿記3級はビジネスの基礎を学べるため、社会人にとても人気の資格です。

簿記3級は、多くの人がつまずく間違えやすい問題がいくつかあるため、勉強を始めたばかりで挫折してしまう人も多くいます。

しかし間違えやすい問題でも、その内容をきちんと理解して勉強すれば、決して難しいものではありません。

この記事では簿記3級の間違えやすい問題を取り上げて解説していきます。

簿記資格試験前に確認して、簿記3級の試験勉強にいかしてくださいね。

記事の執筆者

会計ラボ
会計ラボ

・年間300人以上の大学生に簿記を教える大学教員。

・日本人の会計リテラシーを高めるを理念に、会計ラボを運営中。

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簿記3級の間違えやすい仕訳問題

簿記3級のメインである仕訳問題のうち、間違えやすいものを9つピックアップしました。まずはこの9つをしっかりと理解して問題に挑んでくださいね。

簿記3級の間違えやすい仕訳問題

①繰延べと見越し計上(経過勘定)

②仮払金・仮受金

③未払金・未収金

④小切手の振り出しと受取り

⑤貸倒れと貸倒損失

⑥現金過不足

⑦従業員給料の支払い(従業員立替金、社会保険料預り金)

⑧税金(租税公課と法人税等)

⑨配当

繰延べと見越し計上(経過勘定)

簿記3級の仕訳問題でつまずきやすい勘定科目として、まず「経過勘定」があります。

これは支払い及び収入のあった時期と計上する損益のタイミングがずれた際に発生する項目です。

具体的には「未払費用」「未収収益」「前払費用」「前受収益」を指します。

詳しくは以下の動画で解説しています。

これらは混同しやすいので、違いをしっかりと頭に入れておきましょう。

提供されたサービスの支払いをしていない場合は”未払費用”

従業員への給与や保険のサービス料、水道光熱費など、継続したサービスの提供を受けていながら期末の時点でまだ支払いをしていない場合は「未払費用」とします。

サービスは既に受けたため、費用が発生します。

例えば、従業員に働いてもらっているけど、給料は後払いでまだ払っていない場合などがあります。

給料は発生するので、以下のように仕訳します。

(借方) 給料(費用) ××× / (貸方) 未払給料(負債) ×××

損益計算書に計上し、貸借対照表の負債の部に記載することも合わせて覚えておきましょう。

提供したサービスの支払いを受けていない場合は”未収収益”

支払いを受けてない家賃や手数料・利息など、サービスを提供していながら提供先がまだ支払いをしていない場合には「未収収益」の勘定科目を使います。

サービスは既に提供しているので、収益が発生します。仕訳は以下の通り。

(借方) 未収収益(資産) ××× / (貸方) 受取利息(収益) ×××

損益計算書に計上し、貸借対照表の資産の部分に記載します。

提供されていないサービスの支払いは”前払費用”

賃貸借費用やリース料など継続的なサービスを受ける費用のうち、支払済でサービスの提供を受けていない場合は「前払費用」とします。

支払いは済んでいるので、その時点で費用が計上されていますが、実際はサービスを受けていないので費用を減額します。

(借方) 前払費用(資産) ××× / (貸方) 支払家賃(費用) ×××

今期の損益計算書からは除外し、貸借対照表には資産の部分に記載します。

提供していないサービスの支払い受けたら”前受収益”

提供前のサービス費用を受け取っている場合は「前受収益」とします。

サービスを提供する予定の会社が前払費用として計上しているものは、自社では前受収益になります。

代金を受け取った時点で収益が計上されていますが、実際にはサービス未提供で収益は計上できません。

そのため、収益を減額します。

(借方) 受取利息(収益) ××× / (貸方) 前受収益(負債) ×××

仮払金・仮受金

次に間違いやすい勘定科目としては、一時的に支払うお金や受け取るお金に使用する「仮払金」や「仮受金」です。

交通費など、前もっての支払い金額が未定の時には「仮払金」という勘定科目を使用し、貸借対照表の資産の部分に記載します。

また、支払うお金である仮払金とは逆に、一時的に受け取るお金のうち、支払者や金額が不明な場合には「仮受金」として処理します。

貸借対照表には負債に記載します。仮払金や仮受金は金額が確定した後に該当する勘定科目に振り替えられます。

未払金・未収金

代金の未払い・代金の未回収の時に使う「未払金」や「未収金」は先ほど説明した経過勘定と混同しやすいので注意が必要です。

見分けかたのコツは「継続して提供されているか」「サービスの提供か」を確認することです。

未払金や未収金の未決済項目は、単発契約で使用し、サービス以外でも発生します。

未払金は、クレジットカードの支払いや車のローンなど、商品やサービスを購入して費用をまだ支払っていない場合に用います。

また、未収金は自社商品以外のものを売却して代金を受け取っていない場合に使用します。

未払金は負債、未収金は資産に記載します。

小切手の振り出しと受取り

小切手の処理は、覚えてしまえばとても簡単であり出題頻度も高いので、きちんと頭に入れておきましょう。

一番のポイントは小切手を降り出した時は「当座預金」と記載することです。

例えば100,000円の小切手を振り出して買掛金の代金を支払う場合には「買掛金 100,000 / 当座預金 100,000」となります。

一方、小切手を受け取った時は「現金」で処理するということを必ずおさえておいてください。

30,000円の売掛金の代金を小切手で受け取った場合は「現金 30,000 / 売掛金 30,000」となります。

貸倒れと貸倒損失

「貸倒れ」や「貸倒損失」は聞き慣れない単語ですが、特に難しいことはありません。

債権の回収が困難になった場合の損失を計上する勘定科目であり、貸倒金と貸倒損失のどちらで計上しても問題ありません。

貸倒金の対象となる債権は売掛金、未収入金、受取手形、貸付金などがあります。

また、貸倒金と間違えやすい勘定科目として貸倒引当金があります。

これは債権の回収が不可能になることを想定して事前に売掛金の一定額を経費として計上しておくための勘定科目です。

現金過不足

帳簿上の現金残高と実際の現金残高が一致しないときには、「現金過不足」という勘定科目を使用します。

例えば、現金不足時には、借方に「現金過不足」を使い、貸方に「現金」と記載します。

一方、現金過剰時には貸方に「現金過不足」を使い、借方に「現金」と記載します。

また、不足の原因が「事務用品費」と判明した場合には借方に「事務用品費」、貸方に「現金過不足」として処理します。

現金過不足は一時的な処理であり最終的に原因が判明しない場合は「雑収入」「雑損失」として相殺することになっています。

現金過不足は理解しているつもりでも、貸方や借方の記載を間違えたり、計算ミスをしたりしやすい項目です。

見直しをする時のチェックポイントにすると良いでしょう。

従業員給料の支払い(従業員立替金、社会保険料預り金)

従業員給料の支払いに関する「従業員立替金」と「預り金」混同しやすいので注意が必要です。

従業員立替金は、従業員のお金を会社が一時的に立て替えた時に発生します。

社内旅行や親睦会などの費用を会社が一時的に建て替える場合や、給料の前貸しなどがこれに当たります。

立替が発生した時には借方に「従業員立替金」貸方に「現金」を記入し、給料日に回収する際には借方に「給料」、貸方に「従業員立替金」と「現金」を記載し、立替金を相殺します。

一方、預かり金は従業員自身の支払いのために、当該従業員から預かるお金のことを言います。

よくあるケースとしては給料から天引きされる社会保険料や所得税です。

この場合は借方に「給料」、貸方に「社会保険料預り金」や「所得税預り金」を記載します。

また、社会保険料や所得税を納付したら借方に「社会保険料預かり金」「所得税預り金」、貸方に「現金」を記載して相殺します。

税金(租税公課と法人税等)

簿記3級では、税金の仕訳はとても間違えやすい問題となっています。

しっかりと頭に入れておきましょう。

収入印紙や固定資産税は”租税公課”

租税公課とは主に国や地方に収める税金を表しますが、全てを経費として計上できるわけではありません。

簿記3級の試験でよく出題されやすいものとして”収入印紙代”と“固定資産税”が挙げられます。

この2つが出てきたら、借方に「租税公課」、貸方には「現金」などと記載しましょう。

また、実は貸方の記載方法も間違えやすいのがこの項目です。

例えば収入印紙を現金で購入してすぐに使用する場合、貸方は「現金」で良いのですが、すぐに使用しない場合は「貯蔵品」と記載する必要があります。

また、固定資産税に関しては、納付書が届いたタイミングでは実際にはまだ支払っていないので「未払金」になります。ま

た、租税公課の中でも所得税、法人税、住民税など利益に対してかかる税金や、罰金・延滞金などのペナルティに関しては損金算入できないので注意が必要です。

法人税、住民税、事業税はまとめて”法人税等”

法人税、住民税、事業税は会社の利益に応じて変わる税金であり「法人税等」で処理します。

法人税等は仕訳のタイミングで処理の仕方が異なるためしっかりと勉強しておきましょう。

仕訳のタイミングとしては中間納付時、決算時、決算後の納付時があります。

問題文に「中間納付として」とある場合は、費用ではなく資産(仮払い)であり、借方に「仮払法人税等」と記載します。

また、決算において法人税が確定したタイミングではまだ支払っていないため借方に「法人税等」と記載し、貸方には「未払法人税等」と記載します。

そして納付したタイミングで借方に「未払法人税等」、貸方に納付方法(当座預金など)と記載して相殺します。

配当

簿記3級の試験範囲は2019年から変更されており、対象が個人事業主から小規模の株式会社に変わりました。

そのため、余剰金の配当に関する問題も出題されるようになりました。

株主への配当の流れは①繰越余剰金への振替②余剰金の配当・処分の承認③配当金の支払いになります。

決算で出た当期純利益を振り替える際には、借方に「損益」、貸方に「繰越利益余剰金」と記載します。

また、株主総会で株主への配当や利益準備金などについて決定したタイミングで借方に「繰越利益余剰金」、貸方には「未払配当金」や「利益準備金」などの適切な勘定科目で処理します。

そして株主への配当が行われた時に借方に「未払配当金」と記載、貸方に「普通預金口座」などの支払い方法を記載します。

間違えた仕訳問題の勉強方法

簿記3級に合格するためには同じ間違いを繰り返さないことがとても重要です。

ここからは間違えた仕訳問題の復習や問題演習のポイントを解説していきます。

間違えた仕訳問題の勉強方法

①なぜ間違えたのかをすぐに考える

②暗記に頼らず理解する。

③間違えた問題を重点的に繰り返し勉強する。

なぜ間違えたのかをすぐに考える

仕訳問題で間違える要因はいくつかありますが、それが問題の読み間違えなのか、知識不足なのか、勘違いなのかをまず把握しましょう。

読み間違えや勘違いだったとしても、油断してはいけません。

再び同じミスをすることがないように、自分の引っかかりやすいパターンを分析することも必要です。

暗記だけに頼らずに理解する

簿記3級の問題は、暗記が得意な人は全て丸暗記で挑むことも可能です。

しかし間違えた仕訳問題を見直す際は、貸借対照表や損益計算書の仕組みをしっかり理解した上で、なぜそのような仕訳になるのかを考えて見ると、頭に入りやすくなります。

間違えた問題は重点的に繰り返して勉強する

テキストを何周かしていると、”間違えた覚えはあるけれどやはり解けない問題”が出てくることがあるのではないでしょうか

。実はその場では解答を読んで理解したつもりになっていても、自分のものになっていない場合はとても多いです。

間違えた問題を確実に解けるようにするためには反復練習が必要です。

あれこれと参考書に手を出すのではなく、間違えた問題を復習しながら1冊を完璧に理解することをお勧めします。

簿記3級の間違えやすい仕訳問題|まとめ

簿記3級は仕訳問題をしっかり理解できれば自信を持って受験することができます。

間違えやすい問題はしっかりと対策をして試験に挑みましょう。

この記事では、簿記3級の間違えやすい仕訳の代表的なものをいくつか紹介しましたが、弱点は人それぞれです。

参考書を読み、問題を解きながら自分の間違えやすい問題を把握することから始めてみてください。

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