
簿記資格の取得をしようと思っているんだけど、数学が超苦手…。
数学が苦手だとやっぱり簿記の勉強はやめた方が良いの?
大学で会計学を教えていると、毎年必ず耳にする言葉があります。
「数学が苦手なんですが、簿記って自分には無理ですよね?」
この質問に、私はいつも同じように答えます。「簿記と数学は、ほとんど関係ありません」
数字を扱うというイメージから「数学が得意でないと無理」と思い込んでいる人は多いのですが、それは誤解です。簿記3級の合格に必要な計算は、電卓を使えば誰でも対応できるレベルです。
この記事では、その理由を具体的に説明します。また、数学に苦手意識がある人が簿記を学ぶ上で意識すべき点も合わせてお伝えします。
この記事でわかること
簿記が「数学の試験ではない」理由——本質的な違い
3級・2級・1級それぞれで必要な計算レベルの比較
数学苦手な人が簿記でつまずく本当の原因(数学ではない)
数学に苦手意識がある人向けの具体的な勉強のコツ
- 数学が苦手でも簿記資格が取得できる理由5選
- 数学が苦手な人の簿記の勉強方法
記事の執筆者

・年間300人以上の大学生に簿記を教える大学教員。
・日本人の会計リテラシーを高めるを理念に、会計ラボを運営中。
結論から言うと簿記は数学が苦手でも資格を取得することができます。
- 暗算は必要ない(電卓が使える)
- 四則演算ができれば問題ない
- 暗記が必要
- 数的思考ではなく論理的思考が重要
- 簿記の勉強の過程で数字にも強くなれる
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簿記は「数学の試験」ではない——本質的な違い

まず、根本的な誤解を解いておきます。
数学は「公式や定理を使って未知の答えを導く学問」です。一方、簿記は「決まったルールに従って取引を記録・整理する技術」です。
この違いは、思っているより大きいです。
数学では、公式を知らなければ問題を解けません。しかし簿記は、ルールさえ覚えれば機械的に処理できます。「借方・貸方にどの勘定科目を記入するか」「どの帳簿に何を記録するか」といった手順は、数学的な閃きではなく、暗記と論理の積み重ねで身につくものです。
📝 教える立場から言えること
「簿記は数学より国語(読解力)に近い」という声を、合格した学生から何度も聞いてきました。問題文を正確に読み、どの取引にどのルールを適用するかを判断する——それが簿記の核心です。
数学的なひらめきよりも、文章を読んで状況を整理する力の方が、実際の試験で問われます。文系の人が有利に感じる場面も少なくありません。
数学が苦手でも簿記資格が取得できる理由5選

数学が苦手でも簿記資格が取得できる理由は以下の通りです。
- 暗算は必要ない(電卓が使える)
- 四則演算ができれば問題ない
- 級が上がっても「算数レベル」の範囲内
- 暗記と論理が得点の核心
- 簿記の勉強の過程で数字にも強くなれる
なお、簿記初学者が取得を目指す日商簿記3級の取得難易度は簡単レベル(偏差値45)です。
まずは簿記3級の資格取得を目指しましょう。
暗算は必要ない(電卓が使える)

1つ目の理由は簿記での試験の計算には電卓が使えるからです。
簿記は試験で電卓を使ってもいいので計算を楽にすることができます。
計算が苦手でも全く問題なく計算することができます。
四則演算がほとんど
2つ目の理由は簿記での計算は四則演算がほとんどだからです。
四則演算とは足し算、引き算、掛け算、割り算の4つのことです。
電卓を使って四則演算をするのはほとんどの人ができると思います。学生時代の数学に対する苦手意識がある人は数学的な思考が苦手だっただけで計算が苦手だったわけではないですよね。
数学が苦手だった人はぜひ簿記を取得して周りの人と差をつけましょう。
「数学が苦手だから」と簿記の資格取得に周りは二の足を踏んでいます。
文系で簿記を持っていると重宝されるため、希少性が高くなり収入を増やせるかもしれませんね。
級が上がっても「算数レベル」の範囲内

数学への不安から「2級以上は自分には無理」と思っている人へ、正直に伝えます。
簿記3級足し算・引き算が中心。小学生でも合格実績があるレベル。電卓があれば計算面での不安はほぼなし。
簿記2級工業簿記が追加されるため、計算量が増える。一次方程式(中学数学レベル)が一部登場するが、パターンが決まっているため演習で習得可能。
簿記1級計算はやや複雑になるが、使う数学は依然として算数〜中学数学の範囲内。合格を左右するのは計算力より理解力・判断力。
どの級も、高校数学以上の知識が問われる場面はありません。小学生の合格者が存在する試験であることが、その証拠です。
暗記と論理が得点の核心
4つ目の理由は簿記は論理的な能力が問われる試験なので、数学的能力がなくても論理的な思考力があれば突破することができます。
簿記は仕訳を覚えることが大変なうえに仕訳を覚えることに勉強が終始しがちです。
しかしそれに加えて簿記の本質的な理解もしないといけません。
論理的に考えていくこと。それによって簿記の試験を突破することができます。
簿記の勉強を通じて数学に強くなれる
5つ目は簿記の勉強をしていくうちに数字に強くなっていくからです。
もともと数学が苦手というのも単なる思い込みだったという可能性もあります。
また電卓を使ってでも計算を毎日していくうちに数字に慣れてきて、結果的に苦手意識を払しょくできているかもしれません。
数学苦手な人が簿記でつまずく「本当の原因」
ここで、少し踏み込んだ話をします。
指導していて気づくのは、「数学が苦手だから簿記でつまずく」のではなく、「数学が苦手だという思い込みが学習への取り組みを弱めている」という構造です。
📝 実際に教室で見てきた苦手パターン
数学への苦手意識が強い学生ほど、「どうせ計算問題は解けない」と思い込んで演習量が少なくなりがちです。結果として、数学の難しさではなく演習不足で不合格になるケースが目立ちます。
逆に、「どうせ計算は電卓でできる」と割り切った学生は、早期に演習に集中して合格しています。
簿記でつまずく本当の原因は次の3つです。数学力はここに入っていません。
- 仕訳の丸暗記に頼りすぎて、なぜそうなるかを理解していない
- テキスト学習に時間をかけすぎて、演習量が不足する
- 財務諸表の全体像を把握しないまま個別論点を覚えようとする
「数学が苦手」という言葉は、簿記の文脈ではほぼ関係のない話です。問題は数学力ではなく、学習の進め方にあります。
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数学が苦手な人向け——簿記学習の3つのコツ

数学が苦手な人が簿記資格を取得するには2つの点に留意して勉強を進めるのが良いでしょう。
- 問題演習を早めにする
- 最初から本番用の電卓を使う
- わからない箇所をすぐ解決できる環境を作る
① 問題演習を早めに始める
テキストを「完璧に理解してから」演習に進もうとするのが、最もよくある失敗パターンです。
簿記は、問題を解くことで初めて「なぜそのルールが存在するか」が腑に落ちる科目です。テキスト学習は7割程度の理解で演習に進み、わからなければテキストに戻る——このサイクルが最も効率的です。
「仕訳を全部覚えてから問題を解こう」という考え方は捨ててください。仕訳は問題を解きながら覚えるものです。
② 最初から本番用の電卓を使う
計算に不安がある人ほど、電卓の扱いに慣れておくことが重要です。手のひらサイズで数字が打ちやすいものを1台用意し、学習開始から本番まで同じ電卓を使い続けてください。
試験直前に電卓を初めて触るようでは、操作に手間取って本番のペースを崩す原因になります。
③ わからない箇所をすぐ解決できる環境を作る
独学の最大のリスクは、わからない箇所で止まったときに放り出してしまうことです。
特に数字に苦手意識がある場合、「この問題が解けないのは数学が苦手だから」と誤帰属して諦めやすくなります。実際には解説を読めば解決する問題がほとんどですが、そのハードルが高く感じられる場合は、質問対応が整った通信講座の活用も有効です。
まとめ
- 簿記は数学の試験ではなく、ルールベースの論理と暗記の試験
- 試験では電卓使用可。必要な計算は四則演算のみ(3級)
- 級が上がっても、使う数学は算数〜中学数学の範囲内
- 数学苦手な人がつまずく原因は数学力ではなく、演習不足と学習法
- 早めの演習開始・電卓の習熟・質問できる環境の3点が特に重要
「数学が苦手だから」という理由で簿記を諦める必要はありません。指導してきた中で、数学がひどく苦手と言っていた学生が合格してきた事例は数えきれません。
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