簿記3級に合格するコツがあるって聞いたんだけど、詳しく教えて!
日商簿記は多くの企業から注目されている資格の一つであり、簿記3級は仕事をする上で身につけておくべき必須の基本知識と言われています。
簿記3級には勉強のコツがあり、コツをしっかりおさえて勉強すれば予備知識のない人でも独学で十分に合格することが可能です。
私は大学で簿記を教えている大学教員です。
年間300人の生徒に教えており、多数の合格者を輩出しています。
この記事では、日商簿記3級に確実に合格するための、勉強のコツや試験の解き方を解説していきます。
記事の執筆者
・年間300人以上の大学生に簿記を教える大学教員。
・日本人の会計リテラシーを高めるを理念に、会計ラボを運営中。
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簿記3級に合格する勉強のコツ8選
簿記試験には勉強のコツがあります。簿記3級に挑戦する場合は、勉強のコツをしっかり把握して効率よく勉強しましょう。
スピードよりも正確性を重視する
簿記3級の基本でもある仕訳問題は、慣れないうちはとても時間がかかります。
しかし、仕訳は後続の問題にも影響する場合が多いです。
初めの仕訳で間違えると、連鎖的に間違いが発生してしまう可能性が高くなります。
仕訳に自信がないと、不安なまま問題を進めることになりますので、まずは正確に仕訳をすることを大事にしましょう。
問題に慣れてくると、自然にスピードは上がっていきますので、焦る必要はありません。
動画教材や講座を利用して専門用語に慣れる
簿記の勉強でつまずきやすいのが、聞き慣れない専門用語が多いことです。
「仕訳」、「借方」などは字面で見ても読み方がわからない場合も多いのではないでしょうか。
読み方から調べると時間がかかりますし、読み方がわからないままだとなかなか頭に入ってきません。
動画教材や講座を有効活用し、音声で読みになれれば、比較的スムーズに勉強が進みます。
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損益計算書と貸借対照表の構成を覚えて仕訳を完璧に
簿記3級の勉強を始める場合は、まず貸借対照表と損益計算書の構成を覚えましょう。
簿記3級でのポイントとなる「仕訳」とは、取引の要素を借方と貸方で左右に分類し、取引の結果、何が増えて何が減ったのかを明確にする作業です。
貸借対照表は「資産」を左側に、「負債」と「純資産」を右側に記載し、一定時点での財政状態を表すものになります。
一方、損益計算書は「費用」と「利益」を左側、「収益」を右側に記載するもので、会社の1年間の経営成績を表します。
貸借対照表と損益計算書の特徴と構成を覚えれば、仕訳のときに使う勘定科目が借方か貸方のどちらに入るかをイメージしやすくなります。
出題範囲の改訂に合わせた試験対策を行う
日商簿記3級は、2021年から大幅なリニューアルが行われています。
古い参考書や過去問だけを頼りに勉強すると、対策を間違えてしまいます。
改訂後の大きな変更点としては、試験時間が120分から60分に短縮されたことと、仕訳に関する問題が従来の5問から15問に増えたことです。
仕訳問題の出題パターンは大幅に増えましたが、難問・奇問が出題されることがなくなったため、きちんと勉強すれば得点に繋がりやすくなったとも言えます。
2020年度以前より簿記3級の合格率が低くなっていますが、主な原因としては試験時間の変更や出題範囲の変化に対応できていないという印象です。
情報を最新のものにアップデートして試験対策を行うことが重要です。
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勘定科目は最初から完璧に暗記しない
貸借対照表や損益計算書に記す勘定科目は様々なものがありますが、これを最初から完璧に暗記する勉強は、効率的ではありません。
勘定科目は名前だけ覚えても問題を解くことはできず、それが資産、負債、資本、収益、費用のどの項目に当たるものか、また増減時に借方と貸方のどちらに仕訳するかが重要です。
そのため、仕訳問題を解きながら勘定科目を覚えていく方が理解しやすく、勉強の効率も良いでしょう。
電卓は使いやすいものを準備する
簿記の試験は正確さだけでなく、スピードも重要です。
特に試験の改訂によって試験時間が大幅に短縮されたことで1問あたりにかけられる時間も短くなりました。
そして実は、電卓の使いやすさが問題を解くスピードに与える影響はとても大きいです。
小さくて安価な電卓を購入する人や、家にあるもので済ませてしまおうという人もよくいます。
しかし、電卓の選択が試験の合否を分けてしまう可能性も十分ありえます。
簿記3級の受験を決めたらすぐに、打ちやすくて見やすい電卓を購入しましょう。
予想問題をたくさん解いて問題に慣れる
簿記3級に合格するためのコツとして、予想問題をたくさん解くことはとても重要です。
過去問があれば一番ですが、簿記3級の過去問は現在手に入らないため予想問題で対策することになります。
出題傾向が掴めるだけでなく、時間配分の感覚がわかっていきます。
これまでもお伝えしてきたように、簿記3級に合格するためにはスピードが重要です。
解けない問題に遭遇した時や、どうしても勘定が合わなくなった場合に、どれだけその問題に時間を割くことができるのかを把握しておかないと、他の問題に手をつけないまま試験が終わってしまうということになりかねません。
また、予想問題を解くことで自分の弱点を把握することもできます。
そのため簿記3級の勉強が一通り終わったら、予想問題をたくさん解いて自分の実力をチェックしながら、合格への対策を再考してみると良いです。
長い勘定科目は省略してスピードアップを図る
勘定科目は「建物減価償却累計額」や「貸倒引当金」などと名前が長く全部書くと時間がかかってしまうものが多くあります。
そのため、問題を解くスピードを上げるために、問題を解く時の下書きでは「Dep」、「貸引」などのように省略することをおすすめします。
もちろん解答をする時は省略することはできないので気をつけてください。
また、試験勉強でも省略をしながら効率よく進めることもできますが、略称に慣れてしまうと本番に解答する際に正式名称が思い出せなくなる場合があるので、略称のみで勉強することは避けましょう。
簿記3級の試験受験のコツ
簿記3級の試験は、しっかりテキストを勉強すれば解けない問題は基本的にはありません。
不合格になってしまう原因として一番多いのは、時間配分を間違えて最後まで問題が解けないということです。
せっかくの努力を無駄にしないためにも、ここからは試験受験のコツをお伝えしていきます。
第1問のコツ
第1問は15分程度を目安に解くと良いでしょう。
第1問は仕訳の問題であり、しっかり勉強しておけばすらすらと手を動かすことができます。
第1問は45点と配点も高く、簿記3級のメインとなる問題なので、ここでしっかりと点数が取れないと合格は難しいでしょう。
1問1分を目安にサクサクと解答していきたいところです。
第2問のコツ
第2問の時間配分の目安も15分程度です。
第2問は補助簿の問題が出題される可能性が高いです。
一方、例年にない問題が出題されることもよくありますので対策が難しい設問でもあります。
初めて出題されるような問題の場合は難易度としては低い場合が多いので、落ち着いて問題を解いてくださいね。
難しいと感じても1点でも多く点数を稼げるように取り組んでください。
第2問は捨てようというアドバイスもよくみられますが、以下の記事で詳しく解説しています。
第3問のコツ
第3問は25分を目安に解くと良いでしょう。
第3問は総合問題が出題されることが多く、「貸借対照表と損益計算書」や「精算表」などといった問題になります。
そのため、第1問や第2問に比べると、第3問はある程度時間をかける必要があります。
ミスも発生しやすい問題なので1つ1つ丁寧に仕訳を行なっていきましょう。
解く順番のコツ
簿記3級の試験は「第1問→第3問→第2問」の順番で解くことをおすすめします。
第1問は仕訳問題が15問出題され配点も45点と非常に高いです。
仕訳問題は簿記3級のメインであり、試験勉強もしっかりしているはずなので、しっかりと点数を取っていきたいところです。
また、第1問の次は第2問をとばして第3問に手をつけると良いです。
第2問は試験によって難易度のばらつきが大きく、出題範囲も広いです。
一方、第3問は比較的簡単な問題が出題されることが多い上、配点も35点あります。
第1問と第3問を確実に解くことができれば、合わせて80点となりほぼ合格が確実となります。
最後に残った時間で第2問に取り組むのがおすすめです。
簿記3級に合格するコツ|まとめ
簿記3級は勉強のコツや試験問題を解くコツを抑えることがとても重要です。
手探りで勉強するのは大変ですが、今回紹介したコツをしっかり把握して勉強することで簿記3級の合格への近道になります。
効率よく勉強し、ビジネスパーソンの基礎である簿記3級を確実に取得していきましょう。
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