日商簿記検定の資格取得を考えているんだけど、簿記は向き不向きがあると聞いた。
簿記に向いている人と不向きな人の特徴を詳しく知りたい!
日商簿記検定の資格を取得するためには、当然、簿記の勉強をする必要があります。
簿記は数字や計算があって、難しそう!と思う人もいると思います。
一念発起していざ勉強を始めても簿記の勉強に向いていなかったら、時間が無駄になりかねません。
私は大学で簿記を年間300人以上に教えています。
これまで学生に指導してきた経験から、簿記に向く人・向かない人の特徴も他の人よりも詳しい自信があります。
この記事では現役大学教員がこれまでの経験から簿記に向く人・向かない人の特徴をお伝えします!
記事の執筆者
・年間300人以上の大学生に簿記を教える大学教員。
・日本人の会計リテラシーを高めるを理念に、会計ラボを運営中。
結論
簿記を初めて勉強する人は、まずは日商簿記検定3級を学習しましょう!
簿記3級の効果的な学習方法は以下の記事で詳しく解説しています。
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その他無料で学習できるサービスは以下の記事で詳しく解説しています。
独学で取得することが難しいと感じた人は、サポート体制が充実した簿記スクールを検討してみるのもおすすめです。
簿記3級のおすすめ通信講座は以下の記事で詳しく紹介しています。
簿記学習には電卓が必須!試験前にいきなり電卓を使うのではなく、普段の勉強で使いましょう。
そうしないと試験本番で電卓が思うように使えません。
簿記検定でおすすめの電卓は以下で詳しく解説しています。
簿記とは|具体的にどういうことを勉強するの?
簿記とは、「企業が行う取引を記録する仕組み」のことをいいます。
企業は利益をあげるために、モノを作って売ったり、サービスを提供したりなど経済活動を行っています。
それらの取引をお金で記録してわかりやすくまとめるための仕組みが簿記です。
企業の成績表を表す財務諸表を作成することが、簿記の最終ゴールになります。
簿記についてより詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
簿記に必要なスキル
簿記ができるようになるには、次の内容を学習する必要があります。
①簿記会計特有の専門用語を学ぶ(単語)
②取引を処理するためのルールを学ぶ(文法)
③最終的な企業の成績表(財務諸表)を作成するための仕組みを学ぶ(ライティング)
簿記は、英語の勉強と似ているといわれます。
専門用語(単語)を学ぶ、ルール(文法)を学ぶことがまず最初の学習ステップです。
最後に、企業の財務諸表を作成します(ライティング)。
これらのステップは英語の勉強ととても似てますよね。
英語学習になぞらえて、簿記学習で必要なスキルをまとめると次の通りです。
簿記3級の具体的な勉強方法は以下の記事で詳しく解説しているので、併せてご覧下さい。
簿記の向き・不向きはどう判断すれば良い
簿記の向き・不向きを判断するためには、簿記の習得で求められるスキルが自分に合っているかを考えましょう。
簿記では①暗記力、②継続力、③集中力が必要です。
意外かもしれませんが、簿記では数学のセンスは必要ありません。
難解な数式は出てきませんし、高度な数学も使いません。
しかし、ミスがないように解く慎重な姿勢は必要になってきます。
これらを踏まえて、以下では簿記に向く人と向かない人の特徴をそれぞれご紹介します!
簿記に向く人の特徴5選
簿記に必要なスキルを踏まえて、簿記に向く人の特徴5選を紹介します。
簿記が向く人の特徴5選は動画でも解説しているので、動画で詳しく聞きたい人はこちらをご視聴してください!
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簿記に向く人①英語(語学)勉強が得意な人
簿記学習は英語の勉強にとてもよく似ています。
英語が得意な人や継続的に勉強できている人は、簿記学習に向いています。
簿記には数字が出てくるので、数学が得意な人が向いているんじゃないの?と思う人もいるかもしれません。
しかし実際には数学で出てくるような数式はほとんど使いません。
何なら電卓を使って計算するので、暗算や計算能力も必要ありません。
おすすめの電卓については以下の記事で紹介しています。
簿記に向く人②コツコツと勉強することができる人
簿記は英語学習と同じように継続的に勉強して身に着けていく必要があります。
また、会計処理方法も時代に応じて変化します。
そのため、瞬間的ではなく継続的に勉強することができる人に向いているといえます。
簿記に向く人③企業や経済に関心のある人
簿記試験の対象は企業(株式会社)です。
試験問題では企業の取引がたくさんでてきます。
また、金融投資に関する取引も登場します。
企業で働いている、株式投資をしている人はその取引がイメージしやすいです。
そのため、企業や経済動向に関心のある人に向いているといえます。
簿記に向く人④パズルを解くのが好きな人
パズルが好きな人は、最後にキレイに全ての形が整ったことに快感を覚えているのではないでしょうか。
簿記もそんな感覚を味わえます。
全ての取引を間違いなく処理し、キレイに完成した財務諸表の答えが正解している。
そんな気持ちよさを味わえるのが簿記の楽しみの1つです。
簿記の楽しさについてもっと知りたい方は以下の記事をご覧ください。
簿記に向く人⑤細かいことは考えず、大雑把に物事を捉える人
簿記は実務から発展して体系化されたといわれます。
そのため、取引に対してなぜこの処理を行うのか、その理論的背景がはっきりしないこともあります。
また、1つの取引について複数の会計処理が存在するので、細かく考えると学習が進みません。
細かいことはあまり気にせず、学習を進められる人の方が向いています。
私が執筆したnoteの記事で大雑把な財務諸表の見方について解説しています。
簿記に不向きな人の特徴5選
簿記は学習意欲さえあれば、誰でも習得できるスキルです。
しかし、残念ながら次のような特徴がある人は簿記学習に向いていないかもしれません。
Youtube動画でも解説しているので、詳しく知りたい人は是非ご覧ください。
簿記に不向きな人①簿記資格を他人に言われて何となく始めた人
教員をやっていると、よくこんなことを学生から言われます。
親から簿記は勉強しておきなさいと言われたので、簿記の勉強頑張ります。
経験上、こんな学生は途中で挫折して単位を落とします。
もちろん日商簿記検定も受けずに終わります。
簿記はこんなことに活かせるから勉強する!といった前向きな理由で学習することが大切です。
簿記に不向きな人の特徴②完璧主義で細かい人
簿記って数字を扱うので、完璧主義で慎重な人の方が向いてるのではと思っている人多いと思います。
そもそも簿記は大雑把に物事を把握するために発展したという経緯があります。
簿記で表れる数字は完璧だと思いがちですが、会計原則も「相対的な真実」であるといっています。
簿記を勉強するとわかるのですが、処理に仮定や前提が多いんです。
また、簿記の検定試験では問題を解くスピードも重視されます。
完璧主義で細かなことが気になる人は、意外と簿記に向いていないと経験上感じています。
簿記に不向きな人の特徴③簿記資格に対する期待値が高い人
簿記の資格は、無いよりかは有った方が当然良いです。
簿記がわかることで、企業のビジネスを理解することにつながります。
そのため、企業で働く社会人や経営者にとっては必須のスキルです。
しかしながら日商簿記検定の資格を取ったからといって就職やキャリアアップに大きく有利になるとは限りません。
(ただし、税理士・公認会計士は別です。)
簿記資格に対する期待値が高すぎると、そのうち勉強のやる気が急にトーンダウンしてしまうので注意しましょう。
簿記に不向きな人の特徴④数字をみるのが嫌いな人
数字をみるのが嫌いな人は簿記に向いていないかもしれません。
簿記では数字がたくさん出てきます。
複雑な計算はありませんが、電卓を使って足し算・引き算・掛け算・割り算をすることも多いです。
数字をみるのも嫌という人には、数字がたくさんでてくる簿記は向いていない可能性があります。
簿記に不向きな人の特徴⑤ルールや規則が苦手な人
簿記では、会計基準という規則に従って会計処理を行います。
これは国や民間機関が定めたルールになり、細かな規定があります。
このルールがあるおかげで、情報利用者は誰でも同じように会計情報を利用することができます。
しかし、細かなルールを知るのが苦手、規則に魅力を感じないという人は簿記に不向きな可能性が高いです。
簿記初心者がつまづきがちなこと
簿記は最初の学習が肝心です。
始めのところでつまづいてしまうと、全然わからないということになってしまいます。
効率的に学習を進めたい人は、簿記スクールを活用するのが良いでしょう。
サポート体制が充実している簿記スクールを活用すれば、初心者でも安心して簿記学習が進められますよ。
簿記スクールについては以下の記事で詳しく解説しています。
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簿記は文系と理系のどっちに向いている?
簿記学習でよく聞かれるのが、文系と理系のどっちに向いているかという質問です。
結論からいうと、文系と理系のどちらにも簿記学習は向いています。
なぜなら、簿記は文系と理系のどちらの要素も持っているからです。
ちなみに私は高校の時、理系でした。
データや数字が好きだったので、会計も好きになれました。
詳しくはこちらの記事で解説しているので、ご覧ください。
簿記に向く人・向かない人の特徴|まとめ
簿記に向く人と向かない人の特徴は以下の通りです。
簿記学習は英語学習と同様に根気が必要です。
しかし諦めずにコツコツ勉強すれば誰でも身に付けられるスキルです。
簿記学習を始め、ビジネススキルの向上に是非役立たせてください。
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簿記学習には電卓が必須!試験前にいきなり電卓を使うのではなく、普段の勉強で使いましょう。
そうしないと試験本番で電卓が思うように使えません。
簿記検定でおすすめの電卓は以下で詳しく解説しています。