公務員試験に簿記資格は役立つ?取得メリットについて徹底解説!

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簿記3級

将来は公務員を目指しているんだけど、簿記資格って役立つ?

公務員でも簿記を勉強してメリットがあるのか知りたい!

若い世代から就職先として「公務員」は今も増加傾向にあります。

「公務員」と言えば「安定」という言葉が一番に出て来る職業として印象強いですが、現在はそれ以上に「社会貢献度が高い」という理由で改めて若い世代から高い評価を得ているようです。

公務員を目指すため役立つ資格は様々ですが、その中でも簿記資格は多くの公務員の職種で役立つと言われています。

公務員での充実したキャリアを希望するひとにとって簿記資格はひとつの選択肢となるかもしれません。

私は年間300人の学生に簿記を教えている大学教員です。

今回は、簿記資格が公務員職の将来のキャリアにおいてどの分野で役立つのかを徹底解説します。

記事の執筆者

会計ラボ
会計ラボ

・年間300人以上の大学生に簿記を教える大学教員。

・日本人の会計リテラシーを高めるを理念に、会計ラボを運営中。

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そもそも簿記とはどのような資格なの?

「簿記」とは帳簿記入を略した言葉で、簡単に言えばお金にかかわる取引を帳簿に記録することをいいます。

お金の流れを把握し管理・記録することは経営状況を把握するうえでとても重要です。

簿記では財務諸表という書類を作成するための勉強をします。

財務諸表は大きく貸借対照表損益通算書の2つです。

貸借対照表は、資産や財政状態が分かる書類で、資産がどれくらいあるのか、借金はどれくらいあるのかが分かります。

損益通算書は、経営状態が分かる書類で、費用はどれくらいかかったのか、利益としていくら増加したのかが分かります。

資格をとることで、企業にとって一番大事なお金の流れや管理を把握できるため、組織の「肝」となる役目を担うことができます!

いざという時に必要な存在になれるって、仕事をするうえでとてもモチベーションが上がりますよね!

簿記検定には日商簿記、全経簿記、全商簿記の3種類あり、この中でも「日商簿記」は仕事に活かす資格として最も知名度が高く受ける人が一番多く、2022年度は約45万人が受験しました。

公務員試験において簿記資格を取得するメリットとは?

公務員試験には、特定の資格を取得しているひとに対して加点される「資格加点制度」という制度があります。

主な資格として、TOEIC、中国語検定、情報処理技術者、簿記検定等があり、有利とされています。

簿記資格は、その中で「財務」の分野にあたる専門職資格として加点対象になりますので、ぜひチェックしておきたい資格です。

簿記資格で習得した知識は、国家公務員・地方公務員の広い分野において、必ず必要となる会計、財務の職務で確実にスキルを発揮できます!

公務員といってもその種類は多岐にわたります。

どの職種においても会計・財務業務は必須です。

簿記資格を得る事でのメリットはかなり高いと言えるでしょう。

前述で述べたように試験には1級から3級まであります。

3級は独学でも目指せますが、2級、1級と上がるにつれ勉強時間も要し取得も難しくなります。

公務員試験に有利にするため、また公務員の仕事に活かすためには頑張って2級を取得したいところです。

国税を扱う業務に就くには1級の取得が必要です。

日商簿記資格の取得方法と簿記検定について

日商簿記を取得するには

それでは、簿記資格の取得について説明していきましょう。

日商簿記には、ペーパー形式とネット試験で取得できる3級・2級、ペーパー形式のみの試験で取得できる1級があります。

ペーパー形式とは、会場にて行う筆記試験のことを言います。

2級・3級の試験はネットでほぼ毎日受けられます。

会場で行われる筆記試験は毎年2月・6月・11月の年3回実施されます。

ネット試験とペーパー試験のどちらが難しいのかは以下の記事で紹介していますので、併せてご覧下さい。

簿記検定の費用や試験時間・申し込み方法

ネット試験の場合1級※筆記試験のみ2級3級
試験時間 90分60分
受験費用 4,720円(税込)2,850円(税込)
筆記試験の場合1級2級3級
試験時間3時間(休憩あり)90分60分
受験費用7,850円(税込)4,720円(税込)2,850円(税込)

申し込み方法

全国にある商工会議所から、受ける地域の商工会議所を確認します。

商工会議所によって窓口での受付や郵送、インターネット受付など方法が異なります。

申し込み締め切り:試験日の2か月前

試験後の合否の確認方法も各商工会議所によって異なるので事前に確認が必要です。

商工会議所の検定試験引用:https://www.kentei.ne.jp/flow/teller

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実際に簿記を活かして公務員でできる仕事

教職現場で活躍したい場合

例えば商業校でいえば、授業で簿記を教えます。専門職として必要とされる職業です。

学校によっては、資格手当が付く場合もあります。

参考:平均年収 300万~480万

地方行政で活躍したい場合

地方公務員の場合、各市町村の役所にて必ず税務課があります。

そこで簿記の資格は必要とされる事間違いなしです。日々の税金の手続きなど窓口でのフォローも担えます。

また、観光客へのPR活動などにおける予算管理についてもアドバイスができるなど、様々な行政の活動において活躍の場が広がります。

参考:平均年収 650万

公安の現場で活躍したい場合

警察署や消防署においても、必ず行政職員は存在します。危険を伴う警察官、消防士を支える重要な職務です。大きな組織での活動となればなるほど、動く額も大きくなります。

警察や消防活動で必要な会計の事務手続きや管理などを担うやりがいのあるお仕事です。

参考:平均年収 700万円

国税を扱う現場で活躍したい

国家公務員として国の財政や税金を扱う仕事として主に「財務専門官」「国税専門官」があります。

どちらも簿記1級レベルの知識が必要であり、国から必要とされる大きな存在と言えます。

ニーズが高く、安定した職業です。

参考:平均年収 660万円

民間企業との年収を比較

種類国家公務員地方公務員民間企業
平均年収690万円660万円450万円

男女比など細かく調査すると変わってきますが平均的な年収になります。

民間企業に対して公務員は約1.5倍年収が高い事が分かります。

キャリアアップすればさらに年収増が期待できます。

公務員初年度の年収を比較

初任給国家公務員地方公務員
大学卒業資格あり370万円310万円
大学卒業資格なし300万円250万円

公務員の職種にもよりますが平均的な年収になります。

公務員には民間企業でいう”ボーナス”にあたる手当が手厚いです

ミドル世代が「安定の公務員」と言ってわが子に薦めるのも納得がいきますね。

公務員に簿記は役立つ|まとめ

公務員試験を受ける時に簿記資格を取ることは有効でメリットがあります。

試験を受ける際に有効な加点制度においても簿記検定は有効です。

また、実際に公務員になってから簿記が活かせる場面もあります。

簿記検定を受けることはその後のキャリアのステップアップに役立ちます。

仕事に求めることはやりがいももちろんですが、やはり給与も気になるところですよね。

民間企業に比べて手厚い給与も魅力のひとつです。

難しい試験を突破してこそ手に入る知識とキャリアですが、選択肢のひとつとして参考にしていただけましたら幸いです。

将来に向けてぜひ頑張ってください!

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