副業で確定申告|簿記3級レベルは必要?知っておきたい基礎知識まとめ

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簿記2級

副業を始めたのだけど、確定申告は必要?

簿記の知識はどの程度必要?

副業を始めてみたけれど、「確定申告って必要?」「簿記の知識がないとダメなの?」と不安になっていませんか?

本業のスキマ時間を使ってイラストを販売したり、ブログで広告収入を得たり、ポイントサイトやクラウドワークスで収入を得たり…。

副業をする人は年々増えています。

自由に収入が増やせるのは嬉しいことですが、そこで気になるのが「お金の管理」や「税金」の話です。

とくに初めて副業を経験した人にとっては、わかりにくく感じるかもしれません。

私は大学で年間300人以上の学生に簿記を教えている大学教員です。

この記事では、副業をしている会社員フリーランスの方に向けて、

  • どんなとき確定申告が必要なのか?
  • 確定申告のために、どのくらいの簿記知識があれば十分なのか?
  • 簿記資格を持つと、どんなメリットがあるのか?

を、やさしく・わかりやすくお伝えします。

読み終えるころには、自分に必要な知識と次にやるべきことがハッキリして、不安がスッと消えるはずです。

では早速解説していきます!

記事の執筆者

会計ラボ
会計ラボ

・年間300人以上の大学生に簿記を教える大学教員。

・日本人の会計リテラシーを高めるを理念に、会計ラボを運営中。

結論:簿記3級の合格率は約40%。資格偏差値は45になります。

簿記3級は簿記の登竜門として比較的取りやすい資格になっています。

会計を初めて勉強する人は、まずは日商簿記検定3級を学習しましょう!

簿記3級の効果的な学習方法は以下の記事で詳しく解説しています。

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副業と確定申告の基礎知識

副業で年間20万円以上の収入がある場合には確定申告をする必要が生じます。

以下では副業の確定申告の基礎知識について解説します。

副業収入に対する課税の仕組み

「副業」とは、普段の仕事(本業)とは別のお金を稼ぐ仕事のことです。

たとえば、平日は会社で働いて、休日にイラストをかいて売ったり、ハンドメイド作品をネットで売ったりするのも副業です。

しかし、副業で稼いだお金はにも当然に税金がかかります。

国は「いくら稼いだのか」を知りたいので、それを報告する確定申告」を条件を満たす国民に義務付けています。

確定申告が必要となる条件

会社でお給料をもらっている人が、副業で年間20万円以上儲けがあったときには、確定申告をしないといけません

「儲け」というのは、かせいだお金(収入)から、必要だったお金(経費)を引いた金額です。

もしこの申告をしなかったり、わざとごまかしたりすると、あとから税金(延滞税や重加算税)をとられることもあるので注意しましょう。

なお、確定申告はe-TAXで申請するのが簡単でおすすめです。

マイナンバーカードが必要となりますが、自宅のパソコンから簡単に申請できますよ。

確定申告に必要な簿記レベルとは?

確定申告では、「いくらかせいだか」「なににお金を使ったか」をきちんと記録して整理することが大切です。

これを記録する方法が「会計(かいけい)」や「簿記(ぼき)」とよばれる知識です。

たとえば、

  • いつ、なにを売って、いくら入った?
  • そのために何を買って、いくら使った?

こんなことをノートやパソコンにしっかりメモしておくのが、帳簿(ちょうぼ)づくりです。

申告のやり方には「白色申告」と「青色申告」があり、青色申告は複式簿記で記録する必要があります。

なお、青色申告をすると税金を低くすることができるメリットがありますが、そのぶんしっかりした記録と簿記の知識が必要です。

複式簿記は日商簿記検定3級で出題されるため、確定申告では簿記3級レベルの知識が必要と考えてください。

簿記資格の取得と確定申告時のメリット

「簿記3級」は、お金の記録をするための基本の資格です。

学生や社会人でも人気があり、「収入・支出を正しくまとめる力」が身につきます。

副業をする人にとっても、簿記3級を持っていると、

  • 確定申告でスムーズに書類をつくれる
  • 適切な経費計上や青色申告で節税対策ができる
  • 収支管理ができるようになる
  • 副業を本業にする準備が整う
  • ビジネススキルが向上する

といったメリットがあり、仕事で役立ちます。

以下、詳しく解説します。

確定申告がスムーズにできる

副業をしていると、確定申告が必要になることがあります。

確定申告には、収入や経費の記録を正確に計算し、申告書に記入する作業が含まれます。

簿記3級レベルを理解しておくと、この作業がぐっと楽になります

  • 収支の整理ができる
    簿記3級では、収入と支出の整理方法を学びます。
    副業をしていると、収入や経費が発生しますが、簿記の基本を知っていれば、これらを正確に記録して、漏れなく確定申告に反映させることができます。
  • 税金を正しく計算できる
    簿記3級では、利益経費損益などの基本的な概念を理解します。
    これにより、確定申告時に課税対象となる収入控除額を正確に計算できるようになります。

適切な経費計上や青色申告で節税対策ができる

簿記3級では、経費損益の管理方法を学びます。

副業で得た収入から必要な経費を計上することで、税金を少なくすることができます。

簿記の基本的な知識があれば、経費計上の範囲や適切な項目を理解できるため、無駄な税金を払うことなく、節税が可能です

  • 経費の分類ができる
    副業の支出の中で、どれが経費として計上できるかを判断する能力が身に付きます。
    例えば、パソコンや通信費、資料費などを適切に経費として計上できるようになります。
  • 青色申告などの活用
    簿記の知識を持っていると、青色申告特別控除を適切に活用することができます。
    青色申告を行うことで、最大65万円の控除を受けることができるため、税金の負担を大きく減らすことができます。

収支管理ができるようになる

副業の収支をきちんと管理することは、成功するために不可欠です。

簿記3級を学ぶことで、収支管理の基本が身に付き、今後の副業活動がスムーズになります。

  • 月ごとの収支を把握できる
    簿記3級では、毎月の売上経費を整理し、月次の利益を計算する方法を学びます。
    これにより、毎月の収支を把握し、収入がどこから来ているのか、経費がどれくらいかかっているのか、つまり儲けを明確にすることができます
  • 利益を増やす方法がわかる
    収支がきちんと把握できると、利益を増やす方法コスト削減のポイントが見えてきます。
    これにより、今後の副業の方向性戦略を立てる際に役立ちます

副業を本業にする準備が整う

副業が軌道に乗り、収入が安定してくると、本業として独立を考えることもあるかもしれません。

その際、簿記3級の知識があると、スムーズに事業運営を始めることができます。

  • 事業所得として申告できる
    副業の規模が大きくなると、収入が事業所得として扱われることがあります。
    簿記3級を学んでいれば、事業所得としての帳簿記入経費計上を適切に行えるようになります。
  • 法人化の準備ができる
    将来的に事業を法人化する場合も、簿記の知識は非常に役立ちます。
    法人税や給与計算など、簿記の基本が分かっていれば、経営の基礎がしっかりと固まります。

ビジネススキルが向上する

簿記3級を学ぶことは、単に確定申告や税務に役立つだけでなく、ビジネススキル全般に役立ちます。

簿記は「お金の流れ」を理解するための基礎であり、どのように利益を生み出しているかを理解できるようになります。

お金の流れからビジネスの改善策を立案できたりと、ビジネススキルの向上に役立つでしょう。

副業タイプごとの申告方法と注意点

副業で得た収入には、それぞれ異なる申告方法や経費計上のルールがあります。

たとえば、ポイントサイトで得た収入、アフィリエイト収入、YouTube広告収入は、いずれも雑所得として申告することが一般的です。

しかし、それぞれの副業によって、経費計上の方法や申告の際の注意点は異なります。

ポイントサイト、アフィリエイト、YouTube広告などの副業における所得区分

副業で得た収入がどの所得区分に該当するかを把握することは、確定申告を正しく行うために重要です。

  1. ポイントサイト
    ポイントサイトで得た収入は基本的に「雑所得」に分類されます。たとえば、商品の購入でポイントがたまる場合や、アンケートに答えることで得たポイントは、現金に換算して雑所得として申告します。
  2. アフィリエイト
    アフィリエイトも通常「雑所得」に該当します。アフィリエイト収入は、広告を貼ってその成果報酬を得る形です。この収入は主にネット広告商品紹介に関連しているため、事業的な側面が強いですが、個人でやっている場合は雑所得として申告するのが一般的です。
  3. YouTube広告収入
    YouTubeの広告収入も、基本的に「雑所得」に分類されます。収入の発生源が広告掲載に伴うものであるため、YouTubeの収益は報酬として受け取る形で申告する必要があります。個人でYouTubeを運営している場合も、通常は雑所得となります。
  4. オンライン販売
    オンライン販売の収入は「雑所得」として申告します。特に、定期的に商品を販売している場合、規模が大きくなった場合は事業所得として申告することになります。
  5. クラウドソーシング
    クラウドソーシングで得た報酬は、「事業所得」または「雑所得」として申告します。クラウドソーシングを副業としてする場合は雑所得として申告することが一般的ですが、規模の大きさによっては事業所得となる場合もあります。

各副業での経費計上の例

副業で得た収入に関連する経費は、確定申告で適切に計上することで税金を少なくすることができます。以下に、各副業の代表的な経費計上の例を挙げます。

  1. ポイントサイト
    ポイントサイトでの収入に関しては、インターネット接続料やスマートフォンの通信費、パソコンの購入費用などを経費として計上できます。また、アンケートや商品購入に関連する送料商品代金(レビュー用に購入した商品など)も経費として認められる場合があります。
  2. アフィリエイト
    アフィリエイトで得た収入に関連する経費としては、次のようなものが考えられます。
    • ホームページ作成費用ドメイン費用
    • インターネット回線費用サーバー代
    • 広告費用(自分で広告を出して、成果を得る場合)
    • 書籍代(アフィリエイト関連の書籍や情報商材)
    • パソコンやスマートフォン(仕事で使用した分)
  3. YouTube広告収入
    YouTubeの収益に関連する経費としては、次のような項目が考えられます。
    • 動画撮影に使用するカメラやマイク、照明機材
    • 動画編集ソフトウェアの購入費用
    • パソコンやスマートフォンの使用費用(YouTube撮影・編集用)
    • インターネット通信費電気代(撮影や編集で使用する分)
  4. オンライン販売
    仕入れた商品の売上に対応する売上原価
    ウェブサイト運営に関わる費用(ドメイン費サーバー費
    広告宣伝費(Google広告やSNS広告など)
    在庫管理のための倉庫費用保管料
  5. クラウドソーシング
    作業に必要なパソコンソフトウェアの費用
    インターネット料金
    取引先とやり取りするための通信費(電話代やメール通信費など)
    外注費(プロジェクトによって他の人に依頼する場合)
    交通費(取引先との打ち合わせなどに必要な交通費)

申告時に気をつけるべきポイント

確定申告を行う際、ポイントサイト、アフィリエイト、YouTube広告などの副業収入に関して、次の点に注意することが大切です。

  1. 収入と経費をきちんと記録する
    副業収入に関する収支をきちんと記録しておき、必要な経費も忘れずに計上しましょう。インターネット代や機材購入費など、経費となる項目はできるだけ細かく整理しておくことが重要です。
  2. 申告方法に迷ったら税務署に相談
    副業によっては、「雑所得」として申告するのが適切か、それとも別の所得区分が必要か迷うことがあります。そんなときは、早めに税務署に相談することで、正確な申告ができます。
  3. 確定申告の期限を守る
    確定申告は毎年、2月16日~3月15日の間に行う必要があります。これを過ぎると、延滞税や無申告加算税が課せられる可能性があるため、必ず期限内に申告を完了しましょう。
  4. 控除を忘れずに活用する
    副業に関する経費や、青色申告特別控除などを活用して、税金を少なくする方法もあります。たとえば、青色申告を行うことで、最大65万円の控除を受けることができます。これをうまく活用することで、税金の負担を軽減できます。

簿記3級は副業の確定申告で必要か|まとめ

簿記3級レベルの知識を理解しておくことは、副業をしている場合、確定申告や経費計上、収支管理において非常に有益です。

基本的な簿記の知識を身につけることで、税金の申告がスムーズにでき、節税効果も得られます。

また、将来的に事業を拡大したり、本業にする準備をしたりする際にも役立つ知識となります。

副業を長期的に成功させるためにも、簿記3級を理解しておくことは、大きなメリットとなるでしょう。

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