【大学教員が解説】大学生が公認会計士になる難易度は?

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公認会計士試験

大学生は公認会計士になりやすい?

公認会計士の難易度について知りたい!

大学生の中には公認会計士に興味を持っている人も多いと思います。公認会計士試験は三大国家試験の1つであり、合格すれば就職や年収の面で大きなアドバンテージを得られる資格です。

ただ、大学の授業やサークル・アルバイトと並行しながら、本当に合格できるのか不安な人も多いでしょう。

私は年間300人以上の学生に簿記・会計を教えている大学教員です。この記事では、大学生が公認会計士試験に合格できるのか、その難易度と合格のポイントを徹底解説します。

私は年間300人以上の学生に簿記を教えている大学教員です。

この記事でわかること

難易度を突破するための具体的な対策

公認会計士試験の合格率・難易度の実態

大学生が合格しやすい理由とデータ

試験の科目構成と勉強時間の目安

大学別の合格者数ランキングと分析

記事の執筆者

会計ラボ
会計ラボ

・年間300人以上の大学生に簿記を教える大学教員。

・日本人の会計リテラシーを高めるを理念に、会計ラボを運営中。

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また、CPA会計学院を含むおすすめの公認会計士資格スクールは以下の記事で紹介していますので、併せてご覧下さい。

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大学生は公認会計士になりやすい?難易度は?

結論から言えば、大学生は公認会計士試験に合格しやすい層です。

公認会計士試験の合格率は近年10%を切っており、難易度が非常に高い試験であることは間違いありません。しかし、合格者の内訳を見ると、学生(主に大学生)が最も多く、全合格者の40〜56%を占めています

過去5年間の合格率推移

過去5年間の公認会計士の合格率の推移は以下の通りです。(公認会計士・監査審査会HPより)

出所 公認会計士・監査審査会HPより作成

これをみると、2022年以降、合格者数は増加していますが合格率は減少していることがわかります。

近年では合格率は10%を下回っており、非常に難易度が高い試験となっています。

2025年(令和7年)の公認会計士試験の結果は以下の通りです。(公認会計士・監査審査会)

  • 願書提出者総数:22,056名
  • 最終合格者数:1,636名
  • 合格率:7.4%
  • 合格者平均年齢:24.6歳

2006年以降では過去2番目に低い合格率となっており、近年は受験者数が増加する一方で合格率は低下傾向にあります。

大学生の合格者数データ

では、大学生はどれくらい合格しているのでしょうか?以下は職業別の合格者データです。(公認会計士・監査審査会HPより)

2023年職業別合格者

公認会計士・監査審査会HPより作成。なお、その他には「会計士補」、「会計事務所員」、「税理士」、「公務員」、「教員」、「教育・学習支援者」、「その他」を含めて集計している。

職業別の合格者をみると、学生が867名と最も大きく56%を占めます

学生のほぼすべてが大学生であると考えられます(公認会計士試験は高校生・中学生でも受験できるが、合格者数はかなり少ない)。

そのため、大学生こそ合格しやすい試験といえるでしょう。

公認会計士の試験勉強に集中できる大学生の合格難易度が低い試験といえます。

2025年(令和7年)のデータをみると、大学(短大)在学中の合格者が652名で全体の約39.9%を占めています(公認会計士・監査審査会)。学生のほぼすべてが大学生です。

さらに詳しく見ると、大学在学中の受験者の合格率は約9.3%と、全体平均(7.4%)を上回っています。これは大学生が他の受験者(社会人など)よりも高い合格率を誇ることを示しており、「大学生は公認会計士試験に合格しやすい」と言えます。

公認会計士の大学別の合格者数とは?

大学生が合格しやすい理由

  • 勉強時間を確保しやすい(社会人より自由な時間が多い)
  • 普段から勉強する習慣が身についている
  • 2〜3年集中すれば在学中に合格できるスケジュールが組みやすい

公認会計士試験の難易度が高い理由

「大学生は合格しやすい」とはいえ、試験自体の難易度は高いです。その理由を理解することが対策の第一歩です。

試験科目が多く、出題範囲が広い

公認会計士試験は短答式試験論文式試験の2段階構成です。

試験区分科目
短答式試験財務会計論 / 管理会計論 / 監査論 / 企業法(4科目)
論文式試験会計学 / 監査論 / 企業法 / 租税法 / 選択科目(経営学・経済学・民法・統計学から1科目)

短答式で4科目、論文式でさらに5〜6科目をカバーする必要があり、会計・法律・税務と幅広い分野の専門知識が求められます。

合格基準が厳しい

短答式試験では総得点の約70%以上が合格の目安とされており、さらに各科目で40%未満の得点があると「足切り」となり自動的に不合格になります。論文式試験は他の受験者との相対評価(偏差値方式)で合否が決まります。

必要な勉強時間が膨大

合格に必要な勉強時間は一般的に3,000〜5,000時間と言われています。毎日5〜7時間勉強しても2〜3年かかる計算です。そのため、大学1〜2年のうちに勉強を始めることが重要になります。

他資格との難易度比較
公認会計士試験は税理士試験と並ぶ難関資格ですが、合格までの期間は税理士(3〜5年)より短い2〜3年が一般的です。これは税理士試験の科目合格制と異なり、公認会計士試験は全科目を一発で突破する受験者が多いためです。

公認会計士試験の合格者数は大学によって大きく異なります。以下は2025年の大学別合格者数ランキングです。

ランキング大学名合格者数(2025年)
第1位慶應義塾大学177名
第2位早稲田大学149名
第3位明治大学81名
第4位中央大学64名
第4位同志社大学64名
第6位立命館大学55名
第7位東京大学54名
第8位京都大学49名
第9位神戸大学44名
第10位一橋大学41名

(出典:公認会計士三田会調べ)

大学別の合格者数ランキングの詳細は以下の記事も参照してください。

上位にランクインしている大学の特徴をそれぞれ見ていきましょう。

慶應義塾大学

公認会計士の合格者数が最も多い大学は慶應義塾大学です。過去の合格者数は以下の通りです。(公認会計士三田会調べ)

  • 令和3年度(2021年):178名
  • 令和4年度(2022年):187名
  • 令和5年度(2023年):165名
  • 令和6年度(2024年):171名
  • 令和7年度(2025年):177名

51年連続で合格者数1位という驚異的な実績を誇ります。1980年に商学部内に会計研究室を設置し、公認会計士を目指す学生を手厚くサポートしています。また、同窓会組織「公認会計士三田会」もあり、先輩からのサポートを受けられる環境が整っています。

早稲田大学

早稲田大学も毎年100名以上の合格者を輩出しています。(公認会計士三田会調べ)

  • 令和3年度(2021年):126名
  • 令和4年度(2022年):109名
  • 令和5年度(2023年):128名
  • 令和6年度(2024年):131名
  • 令和7年度(2025年):149名

早稲田大学は学内に「WUCPA(早稲田大学公認会計士講座)」を設置し、会計の基礎から応用まで体系的に学習できる環境を提供しています。

明治大学

明治大学は毎年80名前後の合格者を安定して輩出しています。(公認会計士三田会調べ)

  • 令和3年度(2021年):72名
  • 令和4年度(2022年):86名
  • 令和5年度(2023年):101名
  • 令和6年度(2024年):81名
  • 令和7年度(2025年):81名

明治大学では学内スクールや講座を開講するほか、在学中に公認会計士試験に合格した学生に報奨金・奨励金を支給する制度を設けており、学生のモチベーション向上に取り組んでいます。

大学別の合格者数から分かること

ランキング上位の大学が多くの合格者を輩出している理由は、主に次の2点です。

大学の支援体制が整っている

上位の大学はいずれも、公認会計士試験に向けた学内の支援体制(専用講座・研究室・スクールなど)が充実しています。公認会計士試験は短答式と論文式に分かれており、科目数が多く範囲が非常に広いため、大学側のサポートが学習効率を高め、合格者数の多さにつながっています。

学歴が高い(学習習慣が身についている)

上位大学の学生は、大学受験を乗り越えてきた経験から勉強の習慣やスケジュール管理能力が既に培われています。公認会計士試験には3,000〜5,000時間の学習が必要ですが、長期間にわたる継続学習のノウハウを持つ学生が多い環境が、合格者数の多さに反映されていると言えます。

重要なポイント
ただし、上位大学に在籍していないからといって合格できないわけではありません。公認会計士試験には受験資格がなく、どの大学の学生でも合格できます。大学に支援体制がない場合でも、予備校を活用することで十分に補えます。

学部別の傾向としては、経済学部・商学部の合格割合が多い傾向がありますが、法学部や理系学部の合格者も多く、専攻による有利不利はほとんどありません。

大学生が公認会計士を目指す最適なスケジュール

大学生が在学中に合格を目指す場合、いつから勉強を始めるかが非常に重要です。

開始時期合格目標時期特徴
大学1年・春大学3年・夏(論文式)最も余裕あり。4年次に内定済みで自由に過ごせる
大学1年・秋〜冬大学3年・夏〜4年・夏2年コースでスタンダードな流れ
大学2年・冬大学4年・夏ギリギリ在学中合格を狙える。集中度が必要
大学3年以降卒業後1〜2年在学中合格は難しくなるが、卒業後専念も一つの選択肢

一般的には、大学1〜2年次に勉強を始めることで、在学中の合格が現実的になります。早めに始めるほど余裕のあるスケジュールで取り組めます。

難易度の高い公認会計士試験に合格するためにできること

大学別の合格者数に差はありますが、最終的に合格できるかどうかは自分の勉強時間と学習の質にかかっています。どの大学に在籍していても、次のポイントを押さえれば合格の可能性を高められます。

1早めに勉強を始める

公認会計士試験に必要な勉強時間は3,000〜5,000時間です。大学1〜2年から始めることで、2〜3年かけて着実に積み上げることができます。3年生以降から始めると、在学中の合格が難しくなるため、できる限り早いスタートを心がけましょう。

2自分の学習スケジュールを作成する

長期戦になる試験勉強では、週単位の学習計画を立てることが重要です。1日の学習時間を無理なく設定し、継続できるペースを見つけることが合格への近道です。毎日3〜7時間の勉強を2〜3年続けることを目標に、自分のペースに合ったスケジュールを組みましょう。

3予備校を活用する

公認会計士試験の合格者の大多数は予備校に通っています。試験範囲が広く専門的なため、独学だけでは効率性が低下しやすく、予備校の体系的なカリキュラムと講師のサポートが大きな力になります。

有名な予備校としては以下があります。

  • CPA会計学院:2025年合格者数1,092名・合格者占有率66.7%と圧倒的な実績
  • TAC:長年の受験指導実績があり、サポート体制が充実
  • 資格の大原:受験指導歴20年超の講師が多く、教材が丁寧

いずれもオンライン(通信)での受講が可能で、大学生活との両立がしやすい環境が整っています。本気で合格を目指すなら、予備校への投資を強くおすすめします。

よくある質問(FAQ)

Q. 公認会計士試験に有利な学部はありますか?

A. 経済学部・商学部の合格者が多い傾向がありますが、法学部や理系学部の合格者も多く、試験には学部による有利・不利はほとんどありません。どの学部でも、しっかりと勉強すれば合格できます。

Q. 大学在学中に合格するのは現実的ですか?

A. 十分に現実的です。2025年の合格者データでは、在学中の学生が全体の約39.9%(652名)を占めています。大学1〜2年から勉強を始め、予備校を活用することで在学中の合格を狙えます。

Q. 独学で合格できますか?

A. 不可能ではありませんが、非常に難しいです。試験範囲が広く、論文式では記述対策も必要なため、合格者の大多数は予備校を利用しています。効率的な合格を目指すなら予備校の活用を強くおすすめします。

Q. 合格後のキャリアはどうなりますか?

A. 合格後は監査法人・コンサルティング会社・企業の経理部門など幅広いキャリアが開かれます。特に、大手監査法人(Big4)は公認会計士試験合格者を積極採用しており、新卒でも高収入(年収500万〜600万円台)からスタートできます。

まとめ:大学生こそ公認会計士合格のチャンス

この記事のポイントをまとめます。

  • 2025年の公認会計士試験の合格率は7.4%(合格者1,636名)と低水準だが、大学在学中の受験者の合格率は約9.3%と全体平均を上回る
  • 合格者の約39.9%(652名)は大学在学中の学生であり、大学生が最も合格しやすい層
  • 合格には3,000〜5,000時間の学習が必要。大学1〜2年からの開始が理想的
  • 大学の支援体制や学習習慣が上位大学の合格者数の多さに反映されているが、どの大学からでも合格可能
  • 難易度突破のカギは「早期スタート」「計画的なスケジュール管理」「予備校の活用」の3点

大学生は時間的な余裕があり、公認会計士試験に合格するための最良の環境にいます。在学中に合格できれば、卒業と同時に即戦力として活躍でき、将来のキャリアの選択肢が大きく広がります。迷っているなら、まず予備校の資料請求から始めてみてください。

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大学別による公認会計士のまとめ

大学別で公認会計士の試験合格者数は異なりますが、結局は自分の勉強時間や学習スケジュールがポイントになります。

もし、大学側でサポート体制がなくても、予備校に通うなら必要な支援を得られるため、ぜひ考慮してみてください。

記事の執筆者

会計ラボ
会計ラボ

・年間300人以上の大学生に簿記を教える大学教員。

・日本人の会計リテラシーを高めるを理念に、会計ラボを運営中。

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また、CPA会計学院を含むおすすめの公認会計士資格スクールは以下の記事で紹介していますので、併せてご覧下さい。

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