簿記3級で覚えることって多い?
暗記が苦手なんだけど、大丈夫か不安。
簿記3級の資格取得を考えている人はどれくらい覚えるべきことがあるのか不安ですよね。
事前に覚えるべきことの全体像を知っておくと、学習の効率も高まります。
逆に、暗記が苦手なのに全体像を把握せずに勉強を進めてしまうと後悔することになりかねません。
この記事では年間300人の大学生に簿記を教えている大学教員が簿記3級で覚える内容の全体像をわかりやすくお伝えします!
この記事を読めば、簿記3級で覚えるべき内容の全体像がわかり合格に一歩近くづくことができます!
記事の執筆者
・年間300人以上の大学生に簿記を教える大学教員。
・日本人の会計リテラシーを高めるを理念に、会計ラボを運営中。
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簿記3級で覚えること
簿記3級で覚えることは、そこまで多くはありません。
しかし、初学者にとっては初めて聞く専門用語がたくさん出てくるためかなり難しいです。
慣れてくると楽になりますが、覚悟をもって学習を始める必要があります。
簿記3級で覚えることは以下の通りです。
- 財務諸表の構成要素
- 勘定科目名
- 仕訳の仕方
簿記3級で覚えること①財務諸表の構成要素
財務諸表とは企業の財政状態や経営成績を表示した書類のことです。
簿記3級では2つの財務諸表を学習します。
- 損益計算書
- 貸借対照表
損益計算書は経営成績(売上などの収益やそれに掛かった費用)を表示するための書類です。
貸借対照表は企業の財政状態(現金はいくらあるのかなど)を表す書類です。
この2つは簿記において非常に重要な書類で、まずはこれらの構成要素をしっかりと理解する必要があります。
損益計算書の構成要素
損益計算書(そんえきけいさんしょ)とは企業の経営成績を表す成績表です。
例えば、売上高、売上原価、(当期純)利益などが損益計算書で示されます。
損益計算書は①収益、②費用で構成されます。
ただし、収益から費用を差し引いた③利益も損益計算書の構成要素の1つといえます。
皆さんは利益も含めた3つの要素を覚えておくと良いです。
左側が費用と利益で、右側が収益と覚えておきましょう。
図を書けるようになっておくのがおすすめです。
貸借対照表の構成要素
貸借対照表(たいしゃくたいしょうひょう)とは企業の経営状態を表す成績表です。
例えば、現預金の残高、有形固定資産の金額、借入金などの負債金額などが貸借対照表で示されます。
貸借対照表(たいしゃくたいしょうひょう)は英語でbalance sheetで、略してB/S(ビー・エス)と表現されます。
貸借対照表は3つの要素「資産」、「負債」、「純資産」で構成されています。
この3つの要素はまず初めに暗記する必要があります。
左側が資産で、右側が負債、純資産だということも含めて暗記しましょう。
図を書けるようにしておくのがおすすめです。
簿記3級で覚えること②勘定科目名
先ほど学習した簿記の要素(資産、負債、純資産、収益、費用、利益)を覚えたら、次は各構成要素の具体的な項目名を覚える必要があります。
これらのことを「勘定科目」といいます。
簿記3級で覚える必要のある勘定科目のリストは商工会議所の「商業簿記標準・許容勘定科目表」で開示されています。
量は多く感じますが、勉強するにつれ少しずつ覚えることができるのでご安心下さい。
以下は構成要素別の簿記3級の勘定科目表です。
資産の勘定科目名一覧(最新版)
現金、小口現金、当座預金、当座預金〇〇銀行、普通預金、普通預金〇〇銀行、定期預金、定期預金〇〇銀行、受取手形、売掛金、クレジット売掛金、電子記録債権、貸倒引当金、繰越商品、貸付金、手形貸付金、従業員貸付金、役員貸付金、立替金、従業員立替金、前払金、未収入金、仮払金、受取商品券、差入保証金、貯蔵品、仮払消費税、仮払法人税等、前払保険料など前払費用の各勘定、未収家賃など未収収益の各勘定、建物、建物減価償却累計額、備品、備品減価償却累計額、車両運搬具、車両運搬具減価償却累計額、土地
負債の勘定科目名一覧(最新版)
支払手形、買掛金、電子記録債務、前受金、借入金、役員借入金、当座借越、未払金、仮受金、未払利息など未払費用の各勘定、前受地代など前受収益の各勘定、預り金、従業員預り金、所得税預り金、住民税預り金、社会保険料預り金、仮受消費税、未払消費税、未払法人税等、未払配当金
純資産(資本)の勘定科目一覧(最新版)
資本金、利益準備金、繰越利益剰余金
収益の勘定科目一覧(最新版)
売上、受取家賃、受取地代、受取手数料、受取利息、雑益、貸倒引当金戻入、償却債権取立益、固定資産売却益
費用の勘定科目一覧(最新版)
仕入、売上原価、発送費、給料、法定福利費、広告宣伝費、支払手数料、支払利息、旅費交通費、貸倒引当金繰入、貸倒損失、減価償却費、通信費、消耗品費、水道光熱費、支払家賃、支払地代、保険料、租税公課、修繕費、雑費、雑損、固定資産売却損、保管費、諸会費、法人税、住民税及び事業税
その他(最新版)
現金過不足、損益
簿記3級で覚えること③仕訳の仕方
勘定科目は仕訳を学習する際に出てきます。
仕訳とは、簿記上の取引を借方と貸方で分類し、それぞれの勘定科目と金額を仕訳帳に記入する一連の作業をいいます。
何を言っているのか分からない!という声が聞こえてきそうですが、問題演習をしながら掴んでいく必要があります。
借方は左側、貸方は右側だと理解しておけば十分です。
損益計算書の左側(借方)は費用です。
もし取引によって費用が増えた場合、左側(借方)に記帳します。
「水道光熱費¥200千円を現金で支払った。」という取引があったとしましょう。
水道光熱費という費用が増えるので、仕訳帳の左側の欄に記入します。
また、現金という資産が減少します。
貸借対照表をみると、資産は左側(借方)の要素です。
今回、現金という資産が減るので、逆側、つまり右側(貸方)に記帳します。
そのため、この取引は以下のように仕訳します。
(借)水道光熱費 200 / (貸)現金 200
初学者の人には非常に難しい仕訳ですが、問題演習を繰り返すことで自然に身に付けられるのでご安心を。
簿記3級で覚えること|まとめ
簿記3級では以下のことを覚える必要があります。
- 財務諸表の構成要素
- 勘定科目名
- 仕訳の仕方
最初は専門用語が多く、非常に難しく感じますが慣れてきます。
問題演習を中心に学習を進めることで効率的に勉強ができます。
簿記3級に合格するにはおよそ3ヵ月で合計100時間ほどの勉強が必要と言われています。
簿記3級を取得することでビジネスのキャリアアップはもちろんのこと、お金に強くなるため日常生活でも役立ちます。
簿記3級の勉強方法は以下の記事で詳しく紹介しているので、是非ご参照下さい。
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