簿記3級は資格試験の中でも比較的難易度が低い試験です。
会計の仕事に従事している方以外にもビジネスマンが教養として受験しているケースもあり、多くの方がチャレンジできる資格試験だと言えます。
そのため「簿記3級は受かって当たり前」という意見を目にする方も少なくないでしょう。
こうした背景もあり、いざ簿記3級に不合格になってしまうと恥ずかしいと思ってしまう方もいらっしゃいます。
しかし、簿記3級に落ちるのは本当に恥ずかしいことなのでしょうか。
そこで、ここでは簿記3級の概要や難易度について改めて振り返っていきます。
記事の執筆者
・年間300人以上の大学生に簿記を教える大学教員。
・日本人の会計リテラシーを高めるを理念に、会計ラボを運営中。
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簿記3級の不合格は恥ずかしいのか?
簡単な試験だと考えられがちですが、結論から申し上げると簿記3級はそんなに簡単な試験ではありません。
よく資格試験難易度では簿記3級は簡単な試験だと紹介されています(偏差値でいうと45)。
しかし、簡単だとなめてかかると普通に不合格になってしまう試験です。
簿記3級の合格率は、約40%と半分以上の人が落ちる試験です。
試験によっては合格率が低い回もあるため、たまたま難しい試験に当たったという可能性もあります。
しっかり対策しなければ落ちる試験です。そのため、不合格でも恥ずかしくはありません。
簿記3級の合格率推移
163回(2023年2月) 36.5%
162回(2022年11月) 30.2%
161回(2022年6月) 45.8%
160回(2022年2月) 50.9%
出所 商工会議所HP「3級受験者データ(統一試験)」
会計を初めて学ぶ人にとっては簿記3級は難しい
会計を初めて学ぶ方にとっては難しい試験だと言えます。
特に仕訳作業といった簿記特有の処理は慣れないと正しく対処できないため、学び始めの頃は問題1つをきちんと回答すること自体に時間がかかってしまいます。
そのため、会計の初学者が簿記3級を簡単な試験だと甘く見て受験しても合格点が取れないです。
また、簿記自体が社会人向けの資格だということもあり難易度自体も低くはありません。
あくまで簿記1級や税理士試験といった難関資格に比べて容易なだけであるため、準備を怠ると不合格になってしまうのは当然なのです。
簿記3級の難易度
また、簿記3級の合格率は約40%前後です。
他の試験に比べれば合格率は比較的高いですが、それでも2人に1人は落ちる試験だということが分かります。
なお、2021年6月に行われた第158回の試験では合格率が28.9%と平年に比べて大きく下がりました。
このように、ある回だけ異常に難易度が高くなるケースもあるため入念な準備が必要となります。
加えて、合格に必要な勉強時間の目安は100時間程度だと言われています。
したがって、合格を勝ち取るためにはある程度の力を入れて学習に励む必要があるでしょう。
そして、簿記3級の難易度を踏まえると、簿記3級が不合格になってしまったことは全く恥ずかしくないと言えます。
簿記3級に受からなかった原因5選
簿記3級に落ちてしまうと落ち込んでしまいますが、次の受験で合格を目指すのであれば不合格の原因を分析する必要があります。
そして、不合格の原因が分かるとその後の学習を効率的に進められるでしょう。
そこでこのトピックでは、簿記3級に受からなかった原因5選を紹介していきます。
勉強時間が足りていない
不合格の原因としてまず考えられるのは、勉強時間が足りていないというものです。
簿記3級に合格するためには100時間ほどの学習が必要だと言われていますが、十分な対策を行っていない方は勉強時間がこの目安に達していない可能性が高いです。
100時間勉強すれば必ず合格するというわけではありませんが、ある程度の勉強量をこなさないと合格に必要な力を伸ばしきれません。
したがって、不合格になった方は一度腰を据えてじっくりと勉強してみるとよいでしょう。
簿記に対する理解が浅い
十分に勉強をしているにもかかわらず不合格になってしまった場合は、簿記に対する理解が浅い可能性があります。
簿記とは1年のお金の流れを記録したものを報告書としてまとめ、決算書として報告する一連の流れのことを指します。
「仕訳→総勘定元帳への転記→決算整理→財務諸表の作成」という簿記一巡の流れが理解できていないと試験での得点が難しくなってしまいます。
そのため、勉強を再開する前に「自分が勉強している内容は簿記におけるどこの手続きに当たるのか」をしっかりと確認する必要があります。
計算ミスが多い
簿記に対する理解が十分でも計算ミスが多いと得点にはつながりません。
簿記に合格するためには、簿記について正しく理解することと仕訳などの作業を正しく処理できることが必要不可欠となってきます。
特に仕訳作業はきちんと訓練をしないと「頭では分かっているのになぜか間違えてしまう」という事態におちいりやすいです。
また「問題文をしっかりと読み込めておらず仕訳をしきれていなかった」というミスもよく散見されます。
したがって、丁寧に問題を解くという心がけをすることが大切だと言えるでしょう。
また電卓の使い方に慣れるためにも、勉強中に電卓を必ず利用しましょう。
制限時間以内に解ききれない
制限時間以内に問題を解ききれないと合格は難しいです。
簿記3級に合格点するためには100点満点中70点を取得しなければなりません。
そして、試験は大問3つで構成されているため満遍なく得点が取れないと70点には届かないのです。
また、最初の大問1と大問3で満点をとって、第2問目は捨てるという戦い方も考えられますが、初学者の方は完答できたと思っていてもミスが発生している可能性があります。
そのため、もしミスが発生していた場合は確実に不合格となってしまいます。
したがって、制限時間以内に問題を解き切る訓練をする必要があるでしょう。
簿記3級の試験の出題傾向と対策方法は以下の記事で解説しています。
解く順番を戦略的に考えていない
簿記3級の問題は第1問、第2問、第3問の3問構成です。
問題傾向は一貫しているので、事前に問題構成と配点を知って戦略的に解くのが重要です。
配点をみると第1問(仕訳問題)が45点と一番高いです。
また仕訳は簿記の基礎になるので、第1問を丁寧に確実に解くことが重要です。
次に配点が高いのは、第3問の決算問題で35点。
合格は70点以上になるので、仕訳問題と決算問題を90%取れると合格になります。
第2問は20点ですが、試験範囲が広く対策が難しい問題です。
上記を踏まえると問題を解く順番は、第1問→第3問→第2問が合格するための戦略的な解き方といえます。
問題構成や配点を知らず、何も考えずに本試験に挑むと不合格なんてことがありえます。
不合格になった人が合格するためにやるべきこと
不合格になってしまった原因を知ったら次は具体的な対策に移りましょう。
ここでは不合格後にやるべきことを4つに分けて解説していくため、ぜひ参考にしてください。
不合格になった原因を理解する
まずは自分が不合格になってしまった原因を理解しましょう。
基本的には先ほど紹介した原因の中のどれかに該当するはずです。
不合格の原因は人によって異なってくるため、上記の原因を参考にしながら不合格の原因を特定していきましょう。
次の受験までのスケジュールを立てる
不合格の原因を探ると同時に次の受験までのスケジュールを立てましょう。
次の受験日やそれまでの日数を確認して受験までにやるべきことを1つ1つ決めていくことがポイントです。
なお、スケジュールは1週間単位で設定していきましょう。
やるべきことを細分化して課題を丁寧にクリアにしていくと実力が効率的にアップします。
また、ネット試験を受験するのも1つの手です。
ネット試験は試験日を自由に選択できるため、次のペーパー試験まで待つ必要がありません。
ただネット試験の注意点もあるので、事前に受験しても問題ないか確認しておきましょう。
演習量を増やす
演習量を増やすのも非常に大切です。
不合格の背景には学習不足や演習量不足があります。不合格の原因に合わせて演習への取り組み方は異なってきますが、いずれにせよ多くの問題をこなすという作業は必要になってきます。
また、演習を行う際には過去問や予想問題集を利用するようにしましょう。
本番と同じ形式の問題を繰り返し解くと合格に必要な力が身に付いていきます。
なお、演習を行なったらその後に復習を必ずしましょう。
間違えた問題を復習せずに放置してしまうと演習量を増やしても似たような問題で再度つまずいてしまいます。量をこなしながらも丁寧さを忘れないというのが大切です。
通信講座を利用してみる
独学での対応が困難だと判断した場合には通信講座を利用してみましょう。
通信講座では映像授業で理解できなかった部分の確認が可能です。
また、講座についてくる問題集の解説なども聞くことができるため、分からなかった部分をすぐに理解できるようになるでしょう。
さらに、映像授業だけでなく講師に直接質問ができるため学習サポートは万全と言えます。
このように学習者が効率的に勉強を進められるような体制が整っているため、学習開始から最短1ヶ月で簿記3級に合格してしまう方もいます。
簿記3級の不合格は恥ずかしくない|まとめ
簿記3級は一般的に見ると難易度の高い資格試験です。
合格率は40%前後で2人に1人以上が落ちる試験であるため、初学者の方が受験に挑戦して不合格になったとしても全く恥ずかしくありません。
そして、仮に不合格になったとしても落ち込まずに次の受験までにやるべきことをしっかりとこなしましょう。
合格に向けて勉強をきちんとやり直せば、次の受験では確実に合格できるでしょう。
また、独学での対応が難しいと感じた方は通信講座の利用をぜひ検討してみてください。
学習サポートが徹底しているため、効率よく学習を進められるようになるでしょう。
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